今日は昼から実家を少し片付けに行ってきました。
要らないものの山を少しずつ仕分けして紐で括ったり袋でしばったりしてきたのですが、父が時々覗きに来て…
「もって帰るんかぁ。」と声をかけてきました。
いや 全部捨てる
お父さんが入院したらこの家もどうするか考えなきゃだから整理整頓してるんだよ
そう心の声が答えます。
父へは
「そろそろ、
いらんの捨てようかと思って
来たんやで!」
声を張ってゆっくりと答えました。
ゴミのほとんどは
兄のものばかりで、当時の兄が好きだったものが溢れていました。
頭の中は平成時代にタイムスリップして
悲しい片付けかと思いきや
懐かしい若い兄にまた会えたような
そんな気持ちになれた片付けでした。
理系の兄の参考書や辞書やらを見ていると、またこの参考書を使う日がオトにやってくるかもしれないという母の見えない期待がチラつきました。
「もう捨てるね!
オトにはオトのやり方があるし、必要な時に必要なだけ自分で選んで学んだらいいから。」
思い切って参考書も辞書も全部全部荷造り紐で固く縛っておきました。
いつか学んでくれる日が来るでしょうか。
ふと、オトのことを考えてしまいました。
私の常識は、オトの常識じゃないんだ。
私が大切と思っていることが、必ずしも今オトが大切にしたいと思っていることじゃないんだ。
与えなくても自分で見つけ出すまで待っててあげよう
呪文のように頭の中をぐるぐるとこんな想いでいっぱいにさせながら
すっきりとなる兄の学習机の棚の前でせっせと作業をしました。