月曜日 母の携帯に見知らぬ番号の着信が2回。
そして3回目の着信音が鳴り母は電話を取りました。
「はい…もしもし。
…あ、あ、そうですか。
今から!!?
はい。…はい。」
そして電話を切って
「ネイロ。病院からの電話やったわ。
お父さん今日入院できるらしい。
11時までに来て下さいって…。」
こうして、なんの心構えや計画もできずに
入院の日がやって来たのでした。
思っていたよりずっと早くにきた突然の入院の日。
ちょうど母と2人で、父のことで区役所の相談にかかっていた最中だったのですが慌てて家に帰ることにしました。
「タクシーで家の前まで迎えに行くから
お父さんには『病院からこないだの検査結果で話があるから来て欲しい』とか何とか言って連れ出そうかな?!」
そう提案した後、私は早速タクシーをひろい実家へ向かったのでした。
実家の下で、母に電話すると
「今からお父さんとエレベーターで降りる!」と言われたのでエレベーター前で待機。
エレベーターから降りてくる父が見えました。
「どこいくんやぁ?」
??
わかってない?
「タクシー待たせてるからこっちこっち」
とりあえずタクシーまで連れていき乗りました。
「〇〇くん(私の夫)の家に行くんかぁ?」
「違うよ」
「あぁ、やっぱり〇〇くん(私の夫)の家の方やんかぁ」
「違うよ。
△△△病院から呼ばれたんよ。
検査結果で気になるとこあるから来て欲しいって。」
「ほぅかぁ…やっぱりなぁ…
△△△病院に向かってる気がしたわぁ…」
そう理解をやっとしてくれた後、最後は病院前まで沈黙になりました。