風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

村上春樹作 『街とその不確かな壁』読了

2023-05-28 16:41:05 | 

いろいろと忙しくて、なかなか読み終えることができませんでした。

本日、やっと『街とその不確かな壁』を読み終えることができました。

作者が、31歳に「文學界」に発表し、

71歳にして、その喉に刺さった魚の小骨が取れたという作品。

 

確かにこの最初の作品には、後に書かれた、作品にその種が蒔かれ、花を咲かせているのを感じる。

この40年ぶりの作品には、その種がちらほらと、あちらこちらに見える。

芽をだしているものもあるような。

読者として、共に歩ませていただいた冥利といいましょうか、感慨深いです。

 

*****あとがきの最後のほう*******を引用させていただきます

P660~661

 それはやはり僕にとって(僕という作家にとって、僕という人間にとって)

大切な意味を持つ小骨だったのだ。

こうして40数年ぶりに新たに書き直してみて、もう一度「その町」に立ち戻ってみて、

そのことをあらためて痛感した。・・・・・・

 要するに、真実というものはひとつの定まった静止の中にではなく、

不断の移行=移動する相の中にある。

それが物語というものの神髄ではあるまいか。

僕はそのように考えているのだが。

****************

 

物語の面白さ、、、、幼い時からその世界に「想像の翼」でもって昇っていく。

その醍醐味を知ることができた幸いを思います。

図書館は、私にとって大切な、大事な場所(宝庫)です。

夢読みのように、多くの本の中にある物語の世界から学んできました。

 ほぼほぼ共感できる作家たちとの出会いにも、感謝します。 

 夕暮れの光に  (高谷さんからお借りしました)

  いつもありがとうございます。

 


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