風と光と大地の詩

気まぐれ日記と日々のつぶやき

詩(五月の風に吹かれて)

2019年06月16日 | 

          五月の風に吹かれて

  五月の風に吹かれて
  陽射しの中を歩いていこう
  空は青く雲は流れ 山はみどり
  雪解け水は川をふくらませ
  大地は命の力をとりもどす
 
  五月の風に吹かれて
  かすかによみがえる遠い日の夢
  小さな過失の思い出はほろ苦く
  今とは違うもう一人の自分が

  別れた友のように立ち止まっている

  五月の風に吹かれて
  どこまでも歩いていこう
  凍えた冬の記憶を脱ぎ捨て
  縮こまっていた身体を伸ばして
       新しい季節にもう一度出会うために