10月21日から23日まで、議会の経済委員会で茨城県つくば市と栃木県那須塩原市を視察してきました。一日目は、つくば市の「観光コンベンション協会」における関係機関との連携について聞き、二日目は、同市の農産物直売所「みずほの村市場」を視察、三日目は、栃木県那須塩原市のエコマーケットを視察し、同市の農観商工連携推進事業について聞きました。
つくば市は、最先端の科学技術を集めた研究学園都市として発展した町として有名な街です。産業技術総合研究所、国立環境研究所、宇宙航空研究機構、国土地理院、そして、あの理化学研究所もここにあります。首都圏に近く、常磐自動車道、つくばエクスプレス開通など、国による大規模プロジェクトが集中し、国によって作られたと言ってもいい街です。その学研都市を柱に筑波山などの観光資源を活かそうとの取り組みやご当地ラーメンの開発、セグウエイシテイツアーなどに取り組んでいました。また、国際会議などのコンベンション誘致なども進めていて、少し松江と似通った取り組みをしていましたが、列挙しただけでもそうそうたる研究機関が集中し、地理的条件も抜群で、TVの取材も多く、「都市としての規模も大違い!」と誰もが思うところです。事実、ここ9年間で10万人の人口が増えたそうです。
しかし、この町を視察して、人口規模が松江と変わらないのに、予算規模が683億円と松江より小さいことに誰もが[なぜだろう?」と首をひねっていました。視察を終えて宇宙航空研究機構や産業技術総合研究所を見学し、駅までタクシーで移動する際、タクシーの運転手さんに意外な話を聞くことになりました。この町は貧乏だと言うのです。小中一貫校を立ててもお金がないからコンクリ打ちっぱなしの建物で、刑務所みたいだと言うのです。そして、市民税は日本一高いのだそうです。理由を尋ねると、研究機関は税金がかからないのだそうです。なるほど、予算規模が小さい理由がそれでわかりました。しかも観光事業で研究機関とは連携しないのですか?と尋ねた際にも、研究機関は人が立ち入ることさえできない場合がほとんどだと言います。視察した一同、「結局、バランスが大切なんだ」と気づかされました。行政の皆さんは、なかなか本当のことを言ってくれませんが、たくさんの情報を持っている街のタクシー運転手さんに学ばせていただいた気がします。感謝です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/06/cbc7bf99f5ee126d048d4b940750e402.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/06/8a616b8225c86da0971fdddfc81b2d5c.jpg)
産直市場のみずほの村市場ですが、1990年にオープンした産直市場で株式会社運営です。ほとんどの市場が消費者のためにと安く売るのが一般的ですが、ここは農家が価格を決め、農家が再生産が可能な値段をつけることになっています。市場に入って野菜などを見ると確かに値段は高いのです。そして、品質は良く立派な大根や白菜が並んでいました。結果、年間売り上げは7億円、来店者30万人、直売所甲子園2013で最優秀賞に選ばれています。説明してくれた社長も[なぜ、農家が食べていけない値段でしか売れないんだ」と熱く語り、ここの市場の運営に自信を持って話していました。
確かに農家が生活できないようでは、農業は続きません。市場が農家の所得を維持するためでなければならないことはよくわかります。ですが、一方で日々の生活に困るような人もいることは事実で、この人たちは、見ていると毎日マーケットの値引き時間をめがけて買い物に行っています。このような生活困窮者にとって、高くても農家が食っていける値段の野菜を買え!と言っても無理があります。現実的には、どちらも必要なのでは?と思います。
また、個々の市場には、オーガニックの野菜がたくさん並んでいます。聞くと、これは結果としてそうなっていると言われます。有機農業は「遊びだ」「農薬は法律で規制されているから安全だ」とも言われ、これには少々唖然としてしまいました。安全な野菜を追求すれば有機野菜に行きつくはずで、もう少し謙虚に学ばれたらなぁ~と思いましたが、一応、学ばせていただきに行っているので、反論は遠慮することにしました。
那須塩原市は、また後で!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/af/602225a92f733b992fc5012ff0058db1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/83/fbe0fa8094dfb2c99949ca34cbb25da1.jpg)
つくば市は、最先端の科学技術を集めた研究学園都市として発展した町として有名な街です。産業技術総合研究所、国立環境研究所、宇宙航空研究機構、国土地理院、そして、あの理化学研究所もここにあります。首都圏に近く、常磐自動車道、つくばエクスプレス開通など、国による大規模プロジェクトが集中し、国によって作られたと言ってもいい街です。その学研都市を柱に筑波山などの観光資源を活かそうとの取り組みやご当地ラーメンの開発、セグウエイシテイツアーなどに取り組んでいました。また、国際会議などのコンベンション誘致なども進めていて、少し松江と似通った取り組みをしていましたが、列挙しただけでもそうそうたる研究機関が集中し、地理的条件も抜群で、TVの取材も多く、「都市としての規模も大違い!」と誰もが思うところです。事実、ここ9年間で10万人の人口が増えたそうです。
しかし、この町を視察して、人口規模が松江と変わらないのに、予算規模が683億円と松江より小さいことに誰もが[なぜだろう?」と首をひねっていました。視察を終えて宇宙航空研究機構や産業技術総合研究所を見学し、駅までタクシーで移動する際、タクシーの運転手さんに意外な話を聞くことになりました。この町は貧乏だと言うのです。小中一貫校を立ててもお金がないからコンクリ打ちっぱなしの建物で、刑務所みたいだと言うのです。そして、市民税は日本一高いのだそうです。理由を尋ねると、研究機関は税金がかからないのだそうです。なるほど、予算規模が小さい理由がそれでわかりました。しかも観光事業で研究機関とは連携しないのですか?と尋ねた際にも、研究機関は人が立ち入ることさえできない場合がほとんどだと言います。視察した一同、「結局、バランスが大切なんだ」と気づかされました。行政の皆さんは、なかなか本当のことを言ってくれませんが、たくさんの情報を持っている街のタクシー運転手さんに学ばせていただいた気がします。感謝です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/06/cbc7bf99f5ee126d048d4b940750e402.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/06/8a616b8225c86da0971fdddfc81b2d5c.jpg)
産直市場のみずほの村市場ですが、1990年にオープンした産直市場で株式会社運営です。ほとんどの市場が消費者のためにと安く売るのが一般的ですが、ここは農家が価格を決め、農家が再生産が可能な値段をつけることになっています。市場に入って野菜などを見ると確かに値段は高いのです。そして、品質は良く立派な大根や白菜が並んでいました。結果、年間売り上げは7億円、来店者30万人、直売所甲子園2013で最優秀賞に選ばれています。説明してくれた社長も[なぜ、農家が食べていけない値段でしか売れないんだ」と熱く語り、ここの市場の運営に自信を持って話していました。
確かに農家が生活できないようでは、農業は続きません。市場が農家の所得を維持するためでなければならないことはよくわかります。ですが、一方で日々の生活に困るような人もいることは事実で、この人たちは、見ていると毎日マーケットの値引き時間をめがけて買い物に行っています。このような生活困窮者にとって、高くても農家が食っていける値段の野菜を買え!と言っても無理があります。現実的には、どちらも必要なのでは?と思います。
また、個々の市場には、オーガニックの野菜がたくさん並んでいます。聞くと、これは結果としてそうなっていると言われます。有機農業は「遊びだ」「農薬は法律で規制されているから安全だ」とも言われ、これには少々唖然としてしまいました。安全な野菜を追求すれば有機野菜に行きつくはずで、もう少し謙虚に学ばれたらなぁ~と思いましたが、一応、学ばせていただきに行っているので、反論は遠慮することにしました。
那須塩原市は、また後で!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/af/602225a92f733b992fc5012ff0058db1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/83/fbe0fa8094dfb2c99949ca34cbb25da1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e6/158beb3f82af7e09c19c80197f0cbfb8.jpg)