「キャピタリズム」とは、「資本主義」のこと。
「資本」とは、「お金」のこと。
自由競争や職業選択の自由が保障されるなど美化されるけど、要するに「お金主義」のこと。お金のない人は不幸になるということ。それを認める精神のこと。
この映画を観ると、それがほんとによくわかる。
1%の人たちがお金を信じられないくらい得て、手放そうとしない姿が。
99%の人たちが、自由以前に、家を奪われ、職を取り上げられている姿が。
マイケル・ムーア監督の映画は初めて観たけど、子どものような人だと思った。
一体、お金はどこに行ったの? 僕らの税金は、僕の有限の時間は、一体誰の元へ?
子どもなら、僕らだって子供だったはずなのに、純粋な質問の数々を、そのまま保険会社や銀行の頭取に、強制退去させられる住民に、教会の司祭に、政治家に、父に、また自分に向ける。インタビューや自ら考えたことを中心に映画は展開されていく。
カメラは、どこまでも純粋です。なんの脚色もない。歪曲も操作もない。現実の鏡になっている。
だから、ほんとに民衆の代弁者として、代理として、仕事している。好感が持てるし、ほんとは自分だってやれば得られる情報を、作品として提示してくれている。適切な料金で。
アメリカという国は、要するに戦争勝利国でした。勝ったことで正しいとされ、富みを得て増やすことに罪悪感は覚えなかった。むしろお金持ちになることが称揚された。アメリカンドリームとはよく言ったものです。常に世界の一番でなくてはならなかった。プールつきの豪邸を持たなければならなかった。強迫観念のように。
しかしそれは、洗脳であり、暗示でしかなかった。持てる者の自己弁護でしかなかった。
負けなかったということ。痛い目に遭わなかったということ。
人は誰だって進んで痛み苦しみを得たいとは思わない。快楽主義が根本にある。
でも、それだけでは足りないのだ。想像が育まれないのだ。
苦しいからこそ、何とか抜け出そうと必死で試行錯誤する。その中でしか、有益なものは生まれない。必要は、発明の母。
負を認めるということ。
傷口にお金を当てて、血が止まるでしょうか?
映画の中に出てきた、あるワクチンを発明した人の言葉が忘れられない(誰だったか、は忘れてしまいました!)。「太陽には、特許があるかね?」
まったくその通り。
その精神を、忘れまい。
民主主義であるということ。
民が、一人ひとりの人間が、主人であるということ。
一人の人間の声を聴き取るということ。
怒ってもいいということ。
マイケル・ムーア監督/ショウゲート/2009/新宿武蔵野館
「資本」とは、「お金」のこと。
自由競争や職業選択の自由が保障されるなど美化されるけど、要するに「お金主義」のこと。お金のない人は不幸になるということ。それを認める精神のこと。
この映画を観ると、それがほんとによくわかる。
1%の人たちがお金を信じられないくらい得て、手放そうとしない姿が。
99%の人たちが、自由以前に、家を奪われ、職を取り上げられている姿が。
マイケル・ムーア監督の映画は初めて観たけど、子どものような人だと思った。
一体、お金はどこに行ったの? 僕らの税金は、僕の有限の時間は、一体誰の元へ?
子どもなら、僕らだって子供だったはずなのに、純粋な質問の数々を、そのまま保険会社や銀行の頭取に、強制退去させられる住民に、教会の司祭に、政治家に、父に、また自分に向ける。インタビューや自ら考えたことを中心に映画は展開されていく。
カメラは、どこまでも純粋です。なんの脚色もない。歪曲も操作もない。現実の鏡になっている。
だから、ほんとに民衆の代弁者として、代理として、仕事している。好感が持てるし、ほんとは自分だってやれば得られる情報を、作品として提示してくれている。適切な料金で。
アメリカという国は、要するに戦争勝利国でした。勝ったことで正しいとされ、富みを得て増やすことに罪悪感は覚えなかった。むしろお金持ちになることが称揚された。アメリカンドリームとはよく言ったものです。常に世界の一番でなくてはならなかった。プールつきの豪邸を持たなければならなかった。強迫観念のように。
しかしそれは、洗脳であり、暗示でしかなかった。持てる者の自己弁護でしかなかった。
負けなかったということ。痛い目に遭わなかったということ。
人は誰だって進んで痛み苦しみを得たいとは思わない。快楽主義が根本にある。
でも、それだけでは足りないのだ。想像が育まれないのだ。
苦しいからこそ、何とか抜け出そうと必死で試行錯誤する。その中でしか、有益なものは生まれない。必要は、発明の母。
負を認めるということ。
傷口にお金を当てて、血が止まるでしょうか?
映画の中に出てきた、あるワクチンを発明した人の言葉が忘れられない(誰だったか、は忘れてしまいました!)。「太陽には、特許があるかね?」
まったくその通り。
その精神を、忘れまい。
民主主義であるということ。
民が、一人ひとりの人間が、主人であるということ。
一人の人間の声を聴き取るということ。
怒ってもいいということ。
マイケル・ムーア監督/ショウゲート/2009/新宿武蔵野館
おとついまでは「キャピタリズム」という映画は知らなかったし、マイケル・ムーア監督も、そういえば、そんな監督っていたよねぐらい・・・。
映画館はとても暖かで、足元なんてポッカポカで、つい居眠り。1/3は寝ていましたよたぶん。気持ちよかったあ(^^。
感想はといえば、すごいことを訴えているのはわかったけど、きくたさんの解説を読んでから行って、何よりの私。
映画以上に、私に、何かを訴えたのでしょう、きっと。
「感想」です。たぶん。
「勝ち続ける不幸」というのを、今は感じています。
映画館って、落ち着きますよね。
CM、予告編は、僕もいつも寝ています。
なるほど!
この一言に凝縮された感じ。
これがいいねぇ。
う~ん、確かに。