「森喜朗さんは、五輪・パラリンピック組織委員会は無報酬でやっている」
とテレビのコメンテーターが言っていたのを聞いて、「うん?そーなのか?」と思って調べてみた。組織委員会の役員報酬は、下が月10万円から上は月200万円と20段階に分けられている。ちなみに誰がどれだけ受け取っているかは秘密らしい。
つーか、月200万円ってなんだ?
まあ、森さんがもし無報酬でやっていたとしても、逆に言うと、その感覚の方が普通なんじゃないの?と思うけどね。五輪スタッフのほとんどをボランティアで回そうとしているんだから。
さて森さんが組織委員会の会長に就任した2014年、東京五輪と関連する企業「コマニー」が、森さんの政治資金管理団体「春風会」からパーティー券を購入している。その額は40万円。ちなみにこの年、「春風会」には6000万円超の収入がある。そのほとんどがパーティ券からの収入。
森さんは、2009年から五輪招致活動に関わった一般財団法人「嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター」(2020年に解散)の代表理事を務めていたが、2013年、その団体にセガサミーホールディングスから3~4億円の献金がある。セガサミーは東京五輪公式ゲームソフトの開発・販売ライセンスを独占取得している。
はて?これは属にいう「利権」というやつなのではないだろうか?
東京五輪の経費は、招致時7340億円の予算のはずが、今や3兆円に膨れあがっている。あれだけ「コンパクトなオリンピック」と言ってたのに…
この責任を果たして誰がとってくれるのか?森さんは総理大臣を務めていた2000年6月に「そのまま(選挙に)関心がないといって寝てしまってくれれば」と発言している。
関心がないまま寝ていた私たちの「責任」に最終的にはなるのだろう…