オリンピック・パラリンピックは開催の方向で動いている…テレビもスポンサーも放映権などを巡ってその流れをそーと後押ししているように思う。しかしほかの選択肢もきちんと踏まえて考えていくべきだ。
開催でも非開催でもそのリスクをきちんと提示して、どうしていくことが最善の方向へ進めるのか考えていかなければいけない。会長人事を含めて大会組織委員会の不透明さが鮮明になったが、そういった議論をオープンでしていくことが、多額のお金を使い大会を招致した組織委員会の責任ではないだろーか。
言わずともオリンピック最大の障害となっているのは「コロナ」。そのコロナ対策のひとつとして厚生労働省が提供するコロナ接触アプリ「COCOA」で不具合が続いている。しかもだいぶ時間がたってから不具合に気づくといういい加減さが目立つ。なんか無責任だなーと思ってたら…これを見てなんか納得した↓
(東京新聞より)
なんなんだこの再委託、再々委託は…この仕組みどうにかならないものかね
ボクは専門家ではないので、ここまで委託しないと業務が成り立たないのかどうかはわからない。でも…少なくとも責任の所在をきちんとしてほしい。税金使ってるんだから。責任の所在が明らかにならないところがすべての腐敗につながっている。
オリンピック・パラリンピックの観客向けにいまアプリを開発しているらしいけど、かかる費用は約73億円。外国からの観客の健康管理が目的で訪日前から出国後まで持たせるということなんだけど、いま検討されているのは、こういったアプリを導入することであって、ワクチン接種などは義務づけられていない。そもそもそのアプリ大丈夫なの?誰が責任とるの?と思うし、「コンパクト」といっていたオリンピックは見る影もなくなった。
最初の「約束」はもう守られていない。
東京オリンピック・パラリンピックを招致したときそのテーマになったのは「復興」だった。ところがいまでは「人類がコロナに打ち勝った証」になっている。もうさ理念も何もないオリンピック・パラリンピックなんだよ。残念ながら…
2月13日、東北で震度6弱の地震があった。大きかった、ビビったよね。ニュースでは「原発に異常はない」との速報。ほっとしたよ。しかし福島第一原発では様々な問題が発覚している。原子炉建屋の地震計2基が故障していたのに、修理しないまま半年間も放置し、この地震も記録できていなかったという聞いて呆れる話…。それだけではない。1号機と3号機の原子炉格納容器で30センチ以上も水位が低下。今回の地震で10年前の事故で損傷した部分が広がっているとみられている。炉内には事故で溶け落ちた核燃料が残っているため、いまでも冷却のために1時間3トンの注水が続けられている。
10年前の事故で、格納容器には複数の損傷が確認され、核燃料などに触れた高濃度汚染水は損傷部分から建屋内に漏れつづけている。
福島県では22日に新地町の沖合から水揚げされたクロソイから1キログロムあたり500ベクレル(国の基準は1キロあたり100ベクレル)の放射性物質が検出され、魚の出荷を一時停止している
福島は何も終わっていない。
東京オリンピック・パラリンピックが決まったとき…この風景↓をみて「なんだこのバカ騒ぎわ」と心底思った。
終わりがあってはじまりがある。
まだ何もはじめられないよ、これじゃ