「あんた(私)がいるから離婚できなかった。」
子どものころから数えきれないほど母から聞かされた言葉です。
夫婦喧嘩の絶えない両親でした。
仕事は真面目に働くけど、酒飲みの父。
仕事はするけど、浪費家で内弁慶で何でも脳直で話す母。
両親に共通するのは「仕事運のなさ」と「宵越しの銭はもたない気質」だったと思います。2人とも何度も職が変わったし、変わるたびに我が家の生活レベルは右肩下がりになっていきました。
父の「仕事運のなさ」は主にリストラ
母の「仕事運のなさ」は主に人間関係
よく母から職場の悪口を聞かされていました。
“私がこんなに尽くしてあげたのに裏切られた”系の話が大半でした。
夫婦喧嘩が始まると、天変地異でも起きたかのように家の中は荒れに荒れ、怒鳴り声、ガラスの割れる音、物が壊れる音…
小学生だった頃は只々怖くて布団に潜り込んで時が過ぎるのを待ち、中高生時代は仲裁に入ったり、外に逃げ出したり。
喧嘩が終わると母はお決まりのセリフのように「あんた(私)がいるから離婚できなかった。」と私に言います。そして、昔の夫婦喧嘩の内容を再びほじくり返し、父方の親戚の悪口をほじくり返し…「お母さんはこんなに不幸なのよ!!」と娘の私に熱弁し、時には遠方にすむ祖母に電話をかけて泣きついていました。
ちょっと話が変わりますが母はもうひとつ度々私にいう言葉がありました。
「お母さんさぁ、学校行事大嫌いなんだよね。」です。でもPTAの仕事はなーーーーんにもやっていませんでした。
やってないくせに「学校行事大嫌い」
当時、何度も何度もこの言葉を聞かされた私は「私のせいでお母さんが苦しんでる」と考えるようになりました。