母の代わりに銀行から借りたお金を返済するのに5年かかりました。(詳しい経緯は↓をお読みください)
私は25歳になっていました。
銀行から借りたお金以外にも時々母から「お金を貸してほしい」と言われることがありました。大体2~3万円くらいの金額が多かったです。
ところがある日。「けめこさん、お家の方から電話ですよ。」と、仕事中に電話が入りました。母が私の会社に電話をかけてくるのは初めてでした。
私「どうしたの?」
母「お父さんのお金を勝手に使っちゃった。さすがにお父さんにバレたらまずいから悪いけどお金を貸してくれない?」
私「…いくら使っちゃったの?」
母「20万くらい」
怒り狂いそうになりましたが、会社の人の前です。キレるわけにはいきません。
それに、この頃母は比較的父の住む家で生活をしていました。両親がうまくいっていることに少し安堵していました。
それがまた喧嘩三昧の日々に戻ってしまう。不安な毎日を過ごさなければいけなくなってしまう。
私は父の口座に20万円を入金しました。
私はもう母に「パチンコに行くのは辞めて」と言わなくなりました。どうせ言っても無駄だし、「(パチンコで)勝ったお金は家の為に使っている」とか「今まで私(母)は散々苦労した」とか…母の言い訳をダラダラ聞くのが嫌になっていたからです。20万円払えば、母は父と一緒に暮らしてくれて私の所へは来ない。それでいいじゃないか…。そんなふうに考えていました。
ところがある日。
私の部屋のチャイムが鳴って、合鍵を持ってた母が中に入ってきました。日付が変わるくらいの時刻です。
母は「お父さんに追い出された」と言います。泥のついた布団を抱えていました。
連日閉店間際までパチンコを打っていたのでしょう。
堪忍袋の緒が切れた父は玄関に内鍵をかけ、母を家に入れなかったそうです。そして、2階から母の布団や着替えを投げ捨てました。
ブツブツ文句を言いながら荷物を運び入れる母。
「お母さんは元々明るい性格だった。」
「それがお父さんのせいでこんなことになってしまった。」
「お父さんが悪い。私はいつも尽くしてきた。」
「亡くなったおばあちゃんだって、お父さんのこと本当の息子のように面倒みてきた。」
「あんた(私)がいるから離婚できなかった。」
毎度毎度お馴染みの母の愚痴のオンパレードです。
私はもうどうしたらいいのか分からなくなりました。
再び私と一緒に生活するようになった母は、以前にも増してお金を貸してほしいと催促するようになりました。
「貸して」と言いますが返ってきたことはありません。少しでも私が貸すのをしぶると「薄情者」「親不孝」の罵ります。
“今までいくらくらいお母さんにお金を渡しているんだろう…”ふと思い、紙に書きだしてみました。自分でも驚くほどの金額になっていました。余裕で短大にいける額でした。
私はその紙を自分の部屋の天袋にしまいました。そこには小さな鍵付きのジュラルミンケースを置いていて、その中に通帳や印鑑を入れていました。あとでこの紙もジュラルミンケースの中にしまっておこうと思ったからです。
数日後、アパートに帰ると母が物凄い形相で私を怒鳴りつけました。
「お前最低だな!!こんなもの書き残して!!」
母の手には、私がいままでいくらお金を渡してきたか書いた紙があります。自分の部屋の天袋に置いていた紙です。
つまり母は、私が居ない間に私の部屋に勝手に入ってお金があるか物色していたということです。
私はこの時初めて母のことを“この人、気持ち悪い”と感じました。
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天袋以外にも私の部屋を物色していた母は、本棚にあった漫画(BL)も見つけたらしく、「こんな本を読んで気持ち悪い」と言っていました。(ノ_-;)ハア…