社会人2年目。私は二十歳を迎えました。
成人式に着ていく振袖をどこでレンタルしようかな…
いや、振袖なんて着なくていいや入社式の時に着たスーツで行こう…学校に行くお金を貯めたいし。
この頃私は自分でお金を貯めて短大に行こうと考えていました。
成人式のことを両親には何も相談できずにいると、遠方に住む母方の祖母から電話がかかってきました。
「けめちゃん、成人式の振袖はどうするの?」
うちの母ですら何も聞いてこなかったことを、遠方に住む祖母が尋ねてきたので驚いたの覚えています。
私は正直に自分の考えを祖母に話しました。進学が諦め切れないこと、今自分で学費を貯めていること、成人式は着物をレンタルするか、スーツで出席するか悩んでいること。
祖母は「たった一人しかいない娘に着物のひとつも用意できないなんて…情けない親だよ」と言いました。
「おばあちゃんにはけめちゃんを入れて三人しか孫娘がいないの。けめちゃんの晴れ着をおばあちゃんが用意してあげるからね」
丁重に断りましたが「おばあちゃんのお願いを聞いてね」とまで言われ、ありがたく晴れ着を仕立ててもらいました。
届いた晴れ着を鏡の前で合わせていた時、母が一言。
「私(母)がいるから、あんたはこんないいことをしてもらえるのよ」
この言葉も今まで数えきれないほど母に言われてきました。
祖父母が私に何かお祝いをする。お年玉をあげる。すると母は必ず「あんたがおじいちゃん達に可愛がってもらえるのは、私(母)がいるからなんだからね」
私だってわかってます。母がいるから私には祖父母がいる。祖父母との親交ができるのも母が祖父母の娘だから。そして私はただの孫。
なのになぜか母は「私と祖父母」の間柄に対して対抗心を見せてきます。
同じ部署で働いていた同僚のご実家が果物農家さんだったので、その果物園から祖父母宅に贈り物を届けてもらったことがあります。しかし、残念なことに祖父母の口には少し合わなかったようで、祖母から「おばあちゃん○○(品種名)のほうが好きだな~。もし○○も作ってたら来年はそっちがいいなぁ。」と電話で話をしたことがあります。
このことを母に話すと大声で笑いながら「なれないことするからよwww」と小馬鹿にされました。
小学生の時は祖父母に手紙を書くと必ず母に検閲され、「余計なことをかくなよ」と圧力をかけてきました。
そんな母は夫婦喧嘩をするたびに祖父母に電話をかけ泣きわめき、高齢の祖父母に要らぬ心配をかけます。
母と父の結婚式も祖父母が全て負担したそうです。その辺りの話が「点と点が線で繋がる瞬間」も近々ブログに書いていこうと思ってます。
話は成人式に戻って。
「小物類はお母さんに買ってもらいなさい」と祖母は言っていましたが、母はお金を出す気がないらしく(そのくせ呉服屋さんには一緒についてくる)小物類も写真撮影代も私が購入しました。出来上がった写真を見て母が「なにこの髪型?前髪がベトッとして汚らしい。顔もパンパンw」とまた私を小馬鹿にしました。
そんな母に多額の借金があることが判明したのは、成人式を過ぎてから数か月後のことでした。(つづく)
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