新年度になり、転入生(Qくん)が入ってきました。
Qくんはとても…とても…“天真爛漫”なお子さんでした。(ノ´Д<ボソッ 良くも悪くも…
そして、Qくんのお母さんは見た目が華やかで、だけど話すと物腰が柔らかく、ちょっぴりミステリアスな雰囲気がありました。
新年度を迎えて間もない頃、子どもと帰宅途中ふと子どもの名札を見たら、名札をぐいーっと引っ張ったのかTシャツの安全ピンを止めているところにやや大きめの穴が2つ開いていました。子どもに「シャツに穴が開いてるよ。名札引っ張っちゃったの?」と尋ねると「Qくんに引っ張られてきれちゃったの。」と。
詳しく話を聞くと、園庭の遊具の順番待ちをしていたところ、Qくんが割り込んできたらしくそれをうちの子が指摘したところ口論となり、Qくんがうちの子の名札をぐいっと引っ張ったそうです。
「先生は知ってるの?」と聞くと「知らない」と。
う~ん…まぁ…そういうトラブルもあるかぁ…Qくん、集団生活が初めてだって言ってたし。
「そっかー。嫌な思いをしたね。もしお友達と喧嘩をして嫌な思いをしたら先生に言いなね。」
私はそう子どもに諭し、“穴が開いた部分に子どもの好きなアップリケでもつけてあげよう”と思いながら家に帰りました。
ところが…
名札を引っ張られることがその後も2回続き、しかも2回とも「先生は知らない」と。
これはさすがに先生に報告した方がいいかな…と思い、担任の先生に伝えました。先生は「気づきませんでしたすみません」と言ってくれました。
実はこの時点で、クラスの子ども達とQくんとの間にトラブルがちらほら起きていて、私の耳にも入っていました。
私は「他のお子さんとの間でもトラブルがおきているようです。Qくんのお母さんはご存じなのですか?」と尋ねると「私(先生)がその場で発見したトラブルに関してはQくんのお母さんにもお伝えしています」と。
次の日の朝、幼稚園に登園すると園長先生から呼び止められ、「Tシャツを引っ張ってしまった件、担任から聞きました。気づかなくて申し訳ございません」と謝罪がありました。
そこで私は思い切って「ちょっとトラブルが続いているようですし、Qくんに“補助の先生”をお願いしてみてはどうですか?」と言いました。
“補助の先生”とは、発達の様子でフォローが必要なお子さんの傍にいつもついていてくださる先生のことです。
しかし園長先生は「補助は必要なし」と判断をしているようでした。そして「次またQくんがシャツを破いた時はQくんのお母さんに伝えます」と言いました。
なぜ???次???いまじゃなくて???
園長先生の応えに少しモヤっとしましたが、PTAでの立場もありますし、幼稚園側と波風を立てたくないな…と思い、それ以上言うのはやめました。
それに、Qくんは家庭の都合で「短期入園」だと聞いていました。夏休み前にはこの街を離れると。Qくんのお母さんが言っていたのです。
ところが…夏休みが開けてもQくんは登園します。
Qくんママ「いま私、〇〇の資格を取る勉強をしてるんだけどまだ合格できなくて…。」「主人が“クリスマスは家族で過ごしたい”って言ってるからクリスマスまでには引っ越すの。」
。。。クリスマスが過ぎてもQくんは登園します。
Qくんママ「まだ資格が取れなくて…」「3月の頭に家族で海外旅行を計画してて、それは絶対に行く!って主人が言ってるから卒園式には出席しないで幼稚園をやめるの」
。。。Qくんは卒園式に出席しました。
他人様がいつまで幼稚園にいるかいないか、そんなのどうでもいいじゃん。と思われる方もいるかもしれません。
しかし、区立幼稚園は何かと親の出番が多いのです
例えば運動会。保護者も「運動会係」としてお手伝いします。園庭に白線を引いたり、園児の着替えを手伝ったり。
講演会や研修会への参加もあります。子どもを幼稚園に送った後、電車に乗って講演会などに行くこともあります。
その他にも行事があれば何かとお手伝いをします。定員割れの幼稚園で、少ない家庭数で、それらをみんなで協力し合って回していかなければいけません。
Qくんママに「講演会に参加してくれる人がいなくてQくんママ、参加できるかな?」とお願いしたことがあります。するとQくんママは「う~ん。。。その頃には引っ越しちゃうかも」と言いました。でも、結局Qくんは卒園式までいました。
Qくんと子ども達との間でのトラブルもあり、お母さんたちの間で(もちろん私も)モヤモヤしたものが蓄積されていきます。(つづく)
「応援ボタン」等、ありがとうございます!また「ブログ村」よりお越しの方もありがとうございます!
Qくんママについてモヤモヤする人達がいる一方、Qくんママのミステリアスな部分に惹かれたのか、Qくんママを巡って“一番の仲良しは私よ!”みたいな女の争い?が起こっていました
Qくんママ、フェロモン駄々洩れだったからなぁ…