Qくん親子の存在
卒対の写真紛失
お母さん同士のトラブル
そしてうちの子の「問題行動」
幼稚園、子どもたち、保護者が三位一体になれないままの日々が続きます。
家に帰っても引っ切り無しにやってくるLINE。
波風を立てないように、きつい言葉にならないように、慎重に言葉選びをして返信するため時間がかかります。
ある時、下の子から「〇〇(下の子)とスマホ、どっちが好き?」と言われました。
子どもにそんなことを聞かれるなんて…。悲しくて、情けなくなりました。
子どものために、子どもが楽しく幼稚園生活が送れるようにPTAの仕事を引き受けたのに。私はなにやってるんだろう…。こんなはずじゃなじゃったのにな。不甲斐ない自分に落ち込みました。
Pちゃんは私個人のLINEには「ごめんね」「迷惑かけて申し訳ない」と送ってくるのですが、他のお母さんたちには何も言ってきません。クラスのグループLINE、年長組のPTA役員と卒対だけのグループLINE、どちらにもPちゃんは沈黙したままです。
なので私は「みんな本当に頑張っているよ。笑顔で卒園できるように役員のみんなは特に頑張ってるよ。役員のみんなにも“ごめんね”の一言を言って欲しいな」とPちゃんにLINEしました。
翌日、Pちゃんから役員のみんなに「迷惑をかけて本当にごめんなさい」とLINEがありましたが、返信をしたのは私と副会長のお母さんだけでした。あとの人は「既読スルー」でした。
そうだよね。それがみんなの本音だよね。
それでも卒園の日は近づいてきます。卒業アルバム、文集、記念品、謝恩会の練習、謝恩会の準備、それぞれの業者やお店への発注…
時期的に風邪やインフルエンザなどが流行りだしてきましたが、どうかどうか誰も体調崩さないで。みんなで卒園を迎えよう。あとひと踏ん張り!
そんな時、「家族旅行のため卒園式には出席しない」と言っていたQちゃんママが、幼稚園に「家族旅行から帰ってきたら、卒園式に出席します」と話したと情報が入りました。
今まで子どもたちのため一生懸命協力してくれたお母さんたちの不満が爆発しました。
「Qくん親子が夏休みまで、その次はクリスマスまで、その次は卒園式には出席しないって言ってたから我慢してた。なのになんで!?なんでこうなっちゃうの!?」
「許せないよ。いくらなんでも酷いよ。わたし卒園式はめちゃめちゃにされたくないよ。」役員のお母さんたちの意見に私もまったく同意でした。
私はまずQくんママのところへ行き、Qくん親子が卒園式にでることを確認しました。
私「Qくん、卒園式に出席するの?」
Qママ「うん。旅行の日程を少しずらしたから。卒園式の1週間まえに出発して、(卒園式)前日に帰ってくるの。」
私「えっ?それじゃあ卒園式の練習とかには参加しないの?」
Qママ「うん」
私の隣にいた副会長さんともう一人の役員さんがピリピリし始めました。
私は思い切ってQくんママに言いました。
「Qくんママ、それはなんでも自分勝手すぎるよ。いままでQくんと子どもたちのトラブルを見聞きしてきたよね。Qくんママだって気づいてるはずだよ。私たちは笑顔で卒園式を迎えたい、卒園式では“うれし涙”で泣きたい。そのために1年間がんばってきたの。私たちの気持ちも理解してほしい。」
そして、実はこの時点でQくんはどこの小学校に行くかまだ決まっていませんでした。
「Qくんは4月からどこの小学校にいくの?」と尋ねると「まだ決まってない」と。「学区の〇〇小学校か、〇月に〇〇に引っ越すからそっちの学校か、まだランドセルも買ってない」と。
私は思わず「Qくんママはだれのために生活しているの?」」と言ってしまいました。私自身もうちの子が幼稚園で問題行動をおこしている真っ最中でまだ全然解決してないのに
次に園長先生のところへ向かいました。
「Qくんのお母さんから卒園式に出席すると聞きました。卒園式の練習には参加せず、卒園式の前日に旅行から帰ってくるそうです。」
「園長先生は“多様性を認めましょう”と仰いますが、うちの子もその“多様性”の中の一人だと思います。ここにいるみんなが“多様性”の中の一人です。そして、ほとんどの子が卒園式をきちんと成し遂げたいと思っているはずです。私たち保護者もみんなそうです。“2年間頑張ったね!”と親子で労いたい。労いあって卒園したいです。どうか私たちの想いをわかってください」
「私たちの想いが届かないのなら、卒園式を欠席します」
私と副会長のお母さんはそう言って帰宅しました。
園長先生を困らせてしまったかもしれない、自分ちの子の問題行動を棚に上げて偉そうなことをいってしまったかもしれない。もうこれはモンペじゃん
でも、私は笑顔で卒園したい。何年か後に「あの時は大変だったねぇ~」って笑いながら思い出話をしたい。
翌日、幼稚園に行くと園長先生に呼び止められました。
「昨日のお話、真摯に受け止めました。Qくんのお母さんに(延び延びになる退園予定について)私もしっかり指針を定めるべきでした。卒園式の練習について、Qくんのお母さんとお話をさせていただきます。また、職員一丸となって卒園式にむけて準備をします」
園長先生の言葉をそのまま役員のみんなに伝えると「けめちゃん、言いづらいことを代表して言ってくれてありがとう」「私たちも最後まで頑張るからね!」と言ってくれました。
QくんママやPちゃんの件で正直落ち込むこともあったけど、役員のお母さんたちに支えられて私も頑張れた。園長先生にもQくんママにも言いたいこと言った。あとは子どもたちが笑顔で卒園できればいい。それが一番の願い。
卒園まであと少し…
そんな中、まさかまさかの出来事がおこります
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先日、駅の近くを歩いていたらQくんママを見かけました(笑)風の噂で聞いたのですが、もう引っ越しはやめたそうです(笑)
「お母さん同士のトラブル」についてですが、これは年長組ではなく年少組さんのお母さんの中で起こったことです。
対立する2つのグループがありまして、片方のグループのお母さんがPTAの年少組役員さんだったので、トラブルが起きると会長である私と年長組の副会長さんが間に入って仲介役をしていました。(嫁と姑に挟まれた旦那さんってこんな気持ちなんだなー)また、それぞれのグループのボスママじゃない、トップに立つお母さんが2人とも人脈も広く、仕事のできる人なので「この2人が手を組めば最強なのに…もったいないなー」といつも思っていました。