視覚障害者きうっちの自立への道

視覚障害者きうっち(S52年生)が気の向くままに日々の生活をツラツラとつづるブログ

これさえあればアドビリーダーはもう要らない?『xdoc2txt』というフリーソフト

2012-03-20 12:00:39 | その他
 先日、ひょんなことから知人に『xdoc2txt』というフリーソフトを紹介してもらいました。
このソフト、一体どういうことをしてくれるソフトなのかというと
まぁ一言で言うと『PDFファイルをアドビリーダーが入っていないPCでもテキストにして開くことができる』というもの。
…こうやって『ソフトの概要』を聞いてみると「別にそれだったらあんまり意味ないんじゃね?」と思われてしまいそうですが、実は全盲の視覚障害者的にはそうでも無かったりします。

 このブログではもう既に何度も触れてきましたが、全盲の視覚障害者は基本的にPCの画面上に表示されている画像を見ることができません。文書に関しては音声の案内で識別することができるのですが。
つまり、アドビリーダーやWord、Excel上で表示させているような画像は別にあっても無くても体制には影響はないということです。
だったら最初からテキストでこれらのファイルを開いてしまえばいいんじゃね?-。というのがこのソフトが作られたそもそもの始まり、かどうかは知りませんが(汗)、まぁ全盲の視覚障害者的には割と便利なソフトだと思います。

 そしてもう1つ、『全盲の視覚障害者的』には、このソフト重要な存在価値があるんです。
Word文書などを閲覧専用にパッケージングしたのが、PDFファイル-。その閲覧には、アドビリーダーを使用する、というのが一般的な認識だと思います。
ただこのアドビリーダーというソフト、全盲の視覚障害者的には非常に扱いにくいんですね。一言で言ってしまうと、ともかく大概の音声読み上げソフトが上手く読み上げてくれない。そして何よりも動きが重い。
正直なところ、全盲の視覚障害者的にはアドビリーダーを使って文書ファイルを閲覧する利点ってあんまりないんですよ、これが。少なくとも自分は全盲歴数年の経験からそう感じています。
でも時と場合によってはPDFファイルも閲覧しなければならない。特に役所などから発行されている公文書は、PDF形式のファイルでダウンロードできるものがほとんどです。
その場合→一度アドビリーダーを使ってPDFファイルを開く→そのPDFファイルをテキストファイルに保存しなおし、再度ファイルを開いて閲覧する、という段階を踏むわけなのですが、これが正直結構面倒なんです。
どうせ最後にはテキストで閲覧するつもりなのに、一度PDFファイルを『テキストファイルとして保存するためだけに』わざわざアドビリーダーで開かなくてはならないんですから。
そんな観点からも、このソフトは全盲の視覚障害者的には結構有用なソフトなのではないかなと、自分は考えています。

■まずはソフトをダウンロードしてきてファイルを解凍
 まず上で挙げているフリーソフト『xdoc2txt.zip』を↓のサイトからダウンロードしてきます。
ダウンロードするファイルは当然最新版です。(2012年3月17日現在の最新版はxdoc2txt 1.41)

xdoc2txt ダウンロードページ
http://www31.ocn.ne.jp/~h_ishida/xdoc2txt.html

↑のページから『xdoc2txt.zip』を自分の端末の適当な場所にダウンロードしてきたら
この圧縮ファイルを解凍します。自身が使用しているOSがWindowsの場合、
よほど古いバージョンでなければ、キーボードのカーソルやマウスのポインタをダウンロードしてきた『xdoc2txt.zip』に合わせ、右クリック(アプリケーションキー)を押せば
「すべて展開」というコマンドがあるはずです。このコマンドから簡単にファイルの解凍はすることができます。

■exeファイルのショートカットを作成し、Sendtoフォルダの中にコピー
 上の項で『xdoc2txt.zip』を解凍したら、次にその解凍したファイル(フォルダ)の中から
「xdoc2txt.exe」というファイルを探し、このファイルのショートカットを作成します。
なお、ショートカットは、以下の方法で作成することができます。

1. キーボードのカーソル、またはマウスのポインタを『xdoc2txt.exe』の上に合わせる
2. 1の状態にした後、マウスの右クリック(またはキーボードのアプリケーションキー)を押して、表示されたリストの中から「ショートカットの作成」を選択

以上の手順を踏むと、同じフォルダの中に「xdoc2txt.exe - ショートカット」というファイルが作成されています。

 次に、この作成されたショートカットをコピー(切り取りでも可)して
「Sendto」というフォルダの中に貼りつけます。なお、Sendtoフォルダのある場所は
以下に示しておきますが、詳しくはこちらの記事も参照してください。

 また、SendtoフォルダはWindowsの標準設定では隠しフォルダなので、どこか適当なフォルダを開き、Altキーを押して
ツール→フォルダオプション→タブを「表示」に切り替える
→「詳細設定」の中の『隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する』のチェックをオンにし、
そのすぐ上にある『フォルダーに適用』を押して、隠しファイルが全てのフォルダで表示されるようにあらかじめ変更しておきましょう。

Windows XPの場合(恐らくXP以前のWindowsもこの場所にある可能性大)
c:\document and settings\VIP\

Windows7の場合(恐らくWindows Vistaもこの場所)
C:\Users\【ログインユーザー名】\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\

■プロパティの中のリンク先の値を少々変更
 次に、Sendtoフォルダの中に貼りつけた「xdoc2txt.exe - ショートカット」というファイルのプロパティを少々いじります。
このファイルのプロパティを右クリック(またはアプリケーションキー)から見てみると、
このファイル(つまりショートカット)のリンク先が

C:\d2txt141\xdoc2txt.exe

となっていることが分かります。これを

C:\d2txt141\xdoc2txt.exe -f

のように、一番後ろに半角のスペースを1つ入れてから「-f」と入力します。
詳しい理由は長くなるので省略しますが(どうしても知りたい人は、一番上で挙げている『xdoc2txt ダウンロードページ』の中の解説文をよーく読んでみてください)
これを付けないと、PDFファイルをテキスト化することができません。

■実際にこのソフトを使ってみよう
 ここまでは『xdoc2txt』を使うための、いわゆる準備をするための説明をしてきました。
それでは、ここからは実際に『xdoc2txt』を使ってみます。
今回は例としてPTP1UsersGuideJP.pdfというファイルを用意してみました。これを『xdoc2txt』を用いて
アドビリーダーを開かずに『ファイルの中身』をテキストエディタから閲覧してみることにしましょう。

 まず、上に挙げている全ての項目の手順を踏んで、『xdoc2txt』を使用するための準備を整えてください。
上で挙げている全ての手順を踏むと、エクスプローラ上で何かファイルを選択した際に右クリック(アプリケーションキー)を押した際に表示されるリストの中にある
「送る」コマンドの中に『xdoc2txt.exe - ショートカット』という選択肢があるはずです。これがなければ、上で挙げている準備がちゃんとできていないという証拠なので
もう一度最初から上で挙げている手順を確認してみましょう。

 次にすぐ上にあるリンクから「PTP1UsersGuideJP.pdf」というファイルを自分のPCの適当な場所へダウンロードしてきます。
そしてダウンロードしてきたファイル「PTP1UsersGuideJP.pdf」の上にカーソルを合わせ、そこで右クリック(アプリケーションキー)を押して
「送る」→「xdoc2txt.exe - ショートカット」を選んで決定します。この後、しばらく待つと
ファイル「PTP1UsersGuideJP.pdf」があるフォルダ内に、「PTP1UsersGuideJP.txt」というファイルができています。
これが『アドビリーダーを使わないでPDFファイルをテキスト化したもの』になります。ファイルを開いて確認してみてください。

■他にはこんな形式のファイルもテキスト化して内容を閲覧することができる
 また、この『xdoc2txt』はPDFファイルだけでなく、以下のファイル形式のものもテキスト化して内容を確認することができます。
もしかしたら一般的には「一太郎で作成されたファイルの文字情報だけを確認するのにテキスト化して閲覧する」というのが、一番使い道があるのかもしれないですね。

.rtf リッチテキスト
.docx Microsoft WORD 2007(OOXML)
.xlsx Microsoft Excel 2007(OOXML)
.pptx Microsoft PowerPoint 2007(OOXML)
.doc Microsoft WORD ver5.0/95/97/2000/XP/2003
.xls Microsoft Excel ver5.0/95/97/2000/XP/2003
.ppt Microsoft PowerPoint 97/2000/XP/2003
.sxw/.sxc/.sxi/.sxd OpenOffice.org
.odt/.ods/.odp/.odg Open Document
.jaw/jtw 一太郎 ver5
.jbw/juw 一太郎 ver6
.jfw/jvw 一太郎 ver7
.jtd/jtt 一太郎 ver8/9/10/11/12
.oas/oa2/oa3 OASYS/Win
.bun 新松/松5/松6
.wj2/wj3/wk3/wk4/123 Lotus 123
.wri Windows3.1 Write
.pdf Adobe PDF
.mht Webアーカイブ
.html HTML
.eml OutlookExpressのエクスポート形式

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする