総裁選で真の争点「安倍路線の継承か、否か」
つまり、「安倍による自民党支配」の是非である。
菅政権下の最高権力者は
菅首相でも二階幹事長でもなく 安倍前首相だったことを浮き彫りにしている。 菅政権は安倍傀儡だったのだ。
菅政権は高い支持率でスタートしたが、菅首相は衆院解散に踏み切らなかった。支持率は徐々に落ち、感染拡大もあって衆院解散の機会を逃したまま退任する。「安倍政権を受け継いだ菅政権の是非」は一度も国民の審判を得ることなく一年で終焉する。
安倍政権の疑惑の数々は封印されたままで、隠蔽工作に関与した官僚たちの多くは今も主要ポストにとどまり、隠蔽体質は温存されている。だからこそ安倍氏は今もキングメーカーとして君臨しているのだ。
この総裁選の真の争点は
「安倍氏による自民党支配」の是非である。
第二次安倍政権が誕生した2012年末から安倍首相、麻生太郎副総理兼財務相、菅官房長官の3人がこの国の政治を牛耳った。2016年からは二階幹事長が加わった。この4人は時に「内輪もめ」しながら「世代交代を阻む」一点で手を握り、あらゆる国家利権を独占してきた。その頂点に君臨したのが安倍氏である。
今回の総裁選で「内輪もめ」がついに「仲間割れ」に発展し、安倍氏は菅首相を切り捨てた。安倍氏と麻生氏は岸田氏を支援し、二階氏は菅首相を支援したが、最後は菅首相が安倍氏の要求をのんで二階氏を切り捨て自滅したのである。
高市氏の得票数はキングメーカーとして君臨する安倍氏の本当の実力を可視化することになろう。
はたして今回の総裁選が「安倍氏ら長老による自民党支配」に終止符を打ち、
安倍・菅政権で蓄積された膿を出し入り、
崩壊した日本の行政を再建する転機となるのか。
総裁を目指す各候補が「派閥の数」目当てに国家利権を独占してきた長老たちの支持獲得を競いあうようでは、 政治への信頼を取り戻すことはできない。
高市が最も強くアベ路線の継承だ。早くも「サナエノミクス」と
「アベノミクス」の2番煎じ。もう【アベノマスク】はいらない。
安倍晋三を師匠と敬うなら、結局、アベの操り人形だ。
河野のバックは、893の麻生だ。河野は奇人で若者ウケはいいが、
麻生は、アベと結託しているので、やはり、遠隔でアベに操られることになる。
岸田もアベの再調査を一度は口にしたが、早くも取り下げアベにすり寄る根性なしなので、チキンぶりが露呈した。
野田は、言わずもがなの師匠は「二階」なので こんなのは要らん。
石破は、回りくどい言い回しが玉に瑕だが、アベ・スガの誤りを正す筋の通った論を展開する。(軍事マニアなのは要注意)しかし、今回は少し腰が引けていて、ドカンと名乗りを上げないのが気になる。 <河野の支援に廻る??>
今の状況では岸田、河野、高市の3スクみで国会議員の決戦投票に持ち込み、
岸田総理を誕生させるのが安倍の本命戦略だろう。
使いやすい岸田であり、仮に高市に転んでもそれはそれでどっちでもいいわけだ、アベは。
う~ん、一番まともなのはやはり石破かな?
石破茂元幹事長に単独インタビュー 「“森友”の再調査は国民への責任」〈AERA〉
周囲を気にせず、勝負に立候補してもいいかもね。
自民党の総裁選は、直接、国民が投票はできないが、
誰が、誰を支持し、
名乗りを上げているバックの黒幕は誰かをよ~く観察しておく必要がある。
感染爆発と医療崩壊を食い止めなければならない貴重な時間を自民党内の権力闘争に費やされたら国民はたまったものではない。
自民党は自浄作用を発揮して新たな政治へ踏み出すのか?
それとも、まだアベによる支配の中で同じことを繰り返そうと企てているのか?
私たち有権者がその審判を下すのは総裁選後に控える衆院選である。
それに備え「国民不在の総裁選」の行方を冷静に見定めよう。
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