早春賦
<日本名曲遺産~その15>
カモシカの棲家、伊豆では2月中旬に満開の河津桜お花見ハイクを楽しみ、
本日3月21日には、東京で桜<ソメイヨシノ>の開花発表があった。
しかしながら、真っ白な雪に覆われた北アルプスを望む安曇野や
雪の多い地域では遅い春を待ちわびる思いもより一層強いのであろうと察せられる。
そんな折、ふっと口ずさむのが名曲「早春賦」である♪
「早春賦」は、吉丸一昌作詞、中田章作曲による日本の歌曲。
安曇野の遅い春を待ちわびる心を歌った名曲である。
作詞当時、東京音楽学校の教授だった吉丸一昌は、
『尋常小学校唱歌』の編纂委員として活動していた。
吉丸は、大正の初期に長野県安曇野を訪れ、
穂高町あたりの雪解け風景に感銘を受けて「早春賦」の詩を書き上げたとのこと。
カモシカの庭には、メジロがたくさん遊びに来るようになりました。
2019・3・21本日、東京で桜の開花が発表されました。
しかしながら、雪の多い地域では
まだまだ冬の余寒ですね。
温暖な地に住む者でさえ、待ち遠しい春。
雪の多い地に住む方々は、尚一層 春の来るのが待ち遠しいことでしょう。
『早春賦』 ちょっと「知床旅情」のメロディーにも似ています。
それぞれに春を待つ思いがあろうかと思いますが、
『早春賦』の冒頭のメロディとよく似ていると感じるのは私だけではないでしょう。
もちろん年代的には『早春賦』の方が早い時代に作曲されているので、
『知床旅情』の方が『早春賦』から影響を受けた可能性があることになる。
まあこの辺はあまり詮索せずに
日々の仕事に忙しいですが、しばし口ずさんでみませんか?
早春賦
作詞:吉丸一昌、作曲:中田 章
1 春は名のみの 風の寒さや
谷の鴬 歌は思えど
時にあらずと声も立てず
時にあらずと声も立てず
2 氷解け去り 葦(あし)は角(つの)ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも雪の空
今日もきのうも雪の空
3 春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急(せ)かるる 胸の思いを
いかにせよとのこの頃か
いかにせよとのこの頃か
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