美しく作るための花いっぱい作戦ブログ

美しく作るまちを目指し花いっぱい運動の予定や活動報告を掲載します。文化・芸術・音楽・歴史を絡めた活動も報告します。

最近話題のツイッター(*^_^*)4 災害時の対応

2011-05-02 01:53:49 | ツイッター

あれれ、久しぶりに参考にさせてもらっている佐賀県武雄市の「武雄市長物語」にアクセスしたら、武雄市長、しばらくブログを休むそうです。自分探しの旅に出るようです。全国的に注目を集めているブログだけに反響は大きいようですが(>_<)

武雄市長って現在41才で僕より一つ年下なんですよね。もちろん、美作市の中にも職員の中にもしっかりした30代はたくさんいます。でも5年前から市長さんやってて、武雄市の名前を全国的に有名にしてすごいなあと思います。

武雄市を視察に訪れる自治体も多いんじゃないかなあ。

ということで、日経ビジネスの記事を勝手に紹介する武雄市に習うツイッター情報第4回目を以下に掲載します。行政の情報発信に是非ツイッターを、美作市で出来るかなあ…。

 

ツイッターが変えた被災後の情報伝達
特別編:スピードと信頼性でミクロ情報広める

                   日経ビジネスオンライン2011年3月14日から


 甚大な被害をもたらした東北地方太平洋沖地震。現地の被災状況が明らかになるにつれ、情報収集や伝達の遅れが目立つようになった。こうした中、市民レベルでの情報伝達にツイッターが大きな役割を果たした。それをどう見るのか。いちはやく市の全職員にツイッターアカウントを配布し、日本ツイッター学会の会長も務める佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長に聞いた。

――今回の地震は、過去にないほどの被害を及ぼしています。地方公共団体のトップとして、どう受け止めていますか。

「今回の震災でSNSの重要性が改めて認識されるはず」という樋渡啓祐・武雄市長 一般的には、市町村は災害対策を想定しているものです。武雄市でも、震度6であればこうしよう、震度7になればああしようと、対策を決めてあります。ですが、今回の地震と津波はその想定を超えていました。

 こうした状況で、首長は何をすべきでしょうか。ます、情報の把握が必要になります。何人の人が生存してどこにいる、何人の人が不幸にもなくなった、というような情報から、食料の備蓄・補給や、電気やガスなどのインフラの状況、交通網がどうなっているかなどの情報収集を急がなければなりません。

 次に、その情報を共有していくことです。集約した情報を、職員や市民などと共有していかなければならない。自分だけ知っていたのでは情報は生きてきません。
 自治体のトップとして考えるのは、この2点でしょう。

――今回の地震では、現地の被災状況が明らかになるにつれ、情報の伝達の難しさが見えてきました。

樋渡 市から県、県から国という伝達ルートは時間がかかるものです。阪神淡路大震災の時もそうでしたが、こうしたアナログ的な伝達経路に瞬時の対応を求めるのは無理だと思います。ですから、できる人がそれを補っていくしかないのです。

 今回、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の果たした役割はとても大きかった。これを契機に、SNSの重要性が再認識されるでしょう。

 例えば、安否確認ではツイッターの有効性が改めて確認されました。何が起きたというマクロな情報はマスコミの報道でも分かります。そこから一歩進んで、「Aさんは無事でしょうか?」などというミクロの情報にはツイッターが効果をあげました。

 フォロワーが多い人のところには、「Bさんの安否についてRT(リツイート)してください」という依頼が多数届けられました。私のところにも20件くらいありました。これを伝達するのもフォロワーの多い人の責務と言えるでしょう。

――情報の正確性ではどうでしょうか。携帯メールではデマも流れましたが。

樋渡 ツイッターにも誤った情報が少しはありました。ただし、ツイートが公開されているので、誤った情報には、すぐに「これは注意した方がいいですよ」というコメントがつきます。

 さらに、我々も誰がツイートしているかをよく見てRTしました。個人が特定できるので、情報の正確性もかなり担保されました。

――情報の流れ方が変わったということでしょうか。

樋渡 情報のハブ(集結点)が変わりました。いや、ハブ自身がなくなったのではないでしょうか。あちこちに小さな結節点があり、それが情報を集め、選択し、伝えているわけです。


災害時のツイッターの長所と短所も検証していく

――武雄市では、昨年から市の全職員にツイッターのアカウントを配布し、行政にとりいれてきました。毎日の情報発信と合わせて、防災面での役割にも期待が集まっていました。
樋渡 昨年9月に防災訓練でツイッターを市の職員に使ってもらい、実証実験を行いました。さらに、今回、担当者と一緒にツイッターの果たした役割を分析してみました。その結果、ツイッターが活用できる局面と、そうではない局面がはっきりしてきました。

 まず、使えないのは、災害直後の情報の伝達です。ハッシュ(#)タグをつける(=グルーピング機能を使う)方法でも、掲載されるまでに10分ぐらいかかるケースもありました。混乱している時はツイートが次々に書き込まれて埋もれてしまい、錯綜してうまく使えないようです。

 逆に、効果を発揮したのは、少し時間がたってからの支援要請などでした。必要なものは何なのか、などであれば伝わります。また、前述したように安否確認ではとても役に立ちました。

 原子力発電所の事故については、避難の経路やどんな風にして逃げるべきかを、責任のある方がツイートしていました。我々も、発信者を確認してからそれをRTしました。

 結論としては、市がツイッターを持つことの有用性を改めて確認しました。今年4月からつくる「つながる部フェイスブック係」を中心にして、もう1回ツイッターやフェイスブックを使って自分たちの町をどうやって守るかを検証していきます。

――ツイッターで募金も呼びかけられています。

樋渡 地方のトップとして、かなり早い段階で募金イベントを呼びかけました。市内のショッピングセンターの前で、3月12日と13日の2日間にわたり、合計4時間だけだったのですが、約2000人の方が訪れ、128万円の義援金が集まりました。中には福岡や東京から募金を届けてくれた人もいたほどです。

 これがツイッターの力なのです。匿名ではない個人が善意で動いてくれやすいのです。こうした善意で集まった募金を、我々は現地の復興に役立てていただくつもりです。

 


フェイスブックでチャット(*^_^*)

2011-04-23 03:04:17 | ツイッター

夜中にフェイスブック開いて見ていると、ふいに画面の下に後輩からのメッセージがなんとチャットしてきているのです。

オンラインでつながっている友達同士ならチャットが出来るようです。

へーって感じですが、おもしろくて2時までいろいろ話しました

おもしろいツールだけど、これだけが全てじゃないんですよね。こんな時代だからなおさら手書きの手紙が嬉しかったり、ダイレクトに愚痴を行ってカウンターでぼそぼそ話す人間関係がなんとなくうれしくなったり逆にそんな話を最新のツールを用いてしていました。

スマートフォンを買った僕がいうのもなんですが、新しいものについて行く必要は確かにあると思います。思いますが、デジタルではどうしても伝えきれないモノ、心とか感動といったモノ。そういうモノも大切にしたいと思います。

なんでもそうだけど、勘違いする人は多いです。(それしかないって)

 

真面目に働いて家族を守っている人はエライです。

先頭に立って、まちづくりの顔になる人もエライですが、コツコツ働いて家族を養って、静かに自分のスピードで人生を歩んでいる人をバカにしてはいけません。

それも立派な生き方なのです。そこをバカにするような人はいくら頭がよくても所詮その程度の人間です。僕はそう思います。若い人たちは自分の人生をよく考えてみてください。

なんて

4月24日は、壁画周辺の草刈をします。協力できる人はお願いします。

 

 

 

 


最近話題のツイッター(*^_^*)3 フェイスブック講習会in上山

2011-04-21 21:12:34 | ツイッター

4月21日、午前9時、上山の棚田を見渡すことの出来る農家の一室でそれは行われていた

美作市の新人職員が地域おこし協力隊の隊長からフェイスブック・Uストリームの使い方の講習を受けている。講習の様子はUストリームでネット配信しながら。いかにも古民家といった田舎作りの部屋でこたつに入りながら、襖をスクリーン代わりに使い、プロジェクターでパソコンの画面を映し出している

この状態だけでも、かなり「さすが!」と思わせる良い光景だ。写真にパチリと収めたかったけど、運悪く僕のスマートフォンのカメラ機能がフリーズ、これもスマートフォンの宿命なのか

その場所で新人職員たちに教えてもらいながら僕もフェイスブックへの登録をすませた。

隊長は、ツイッター、フェイスブックなどの連絡ツールを是非行政に使い、スピードアップを図ってほしいとしきりに訴えていた

既に何回かツイッターについての記事を読んでくれている読者の方は感じていると思うが、僕の考えも同感であり、このソーシャルネットワークのツールを公務員はもっともっと使っていくべきだと思っている

だけど、僕の提案は、まずはこのブログでも紹介している武雄市のような全職員にツイッターアカウント配布、全職員つぶやきの真似をそのまますることです

1.つぶやくことで、職員の意識を変える(責任感も生まれる)。

2.公がもっと民にとけ込んでいく。

3.ツイートにより公から民へ、民から公への垣根をなくし、情報の共有が活発になる。

4.今までより自由に協働を行う環境を作る。

5.美作市全体のレベルがあがる。

6.自然と「人づくりはまちづくり」優秀な人材が育つ。

まあ、最後の方は、そんなにうまくはいかないと思いますが…

 

そして、決定的な問題として、二番煎じとはいえ、この公務員制度の上では革命的といえるツイッター導入に対して、市民・職員・幹部・トップにそのバックボーンがあるかどうかです。武雄市のように市長が学会長になるなどトップダウンの方策として導入しない限り、なかなかみんなの理解を得ることは難しいと思います。今日も夕方臨時職員が勤務時間中につぶやいたツイートに対し、「これはよくないだろ。よく注意しとけよ!」という会話を聞きました。当然、こうした勤務時間中のつぶやく内容の問題や守秘義務、倫理など注意しなければいけないことは山ほどあるし、これまた当然のように失敗や不祥事の起きる可能性は非常に高いです。その辺りは先進地である武雄市によく聞いてみる必要があるでしょう。

まあ、高速で流れているツイッターの情報をチェックしている人もどうかと思いますが…

武雄市の市長の本「首長パンチ」は全国で読まれています。僕も書店で取り寄せてもらい読みました。導入する市町村が増えてくることは間違いないでしょう。

僕が考えている最大の効果は職員・住民の意識改革とレベルアップです。名前を出し、自分の考えや思いをアウトプットすることに意味があります。そういう意味では2番でも3番でも何番でもかまわないので、そんな土壌を出来るだけ早く、よりしっかりしたものを作りたいと考えます。

それでは、日経ビジネスの3回目をコピーします。今回は市民側の意見です。

 

ツイッターが結んだ縁
第3回:老若男女が“つぶやき”始める  日経ビジネスオンライン 2011年3月9日

 連載3回目の今回は、武雄市役所の取り組みに影響を受けた市民が、自分の仕事や人生に、どうツイッターを活用しているかをレポートする。
 ツイッターを見て訪れる客が、全体の6,7割という店がある。店名は「TKB AWARDS」、メインメニューは「武雄バーガー」(400円)だ。
 オーナーは中村武さん( @tkbawards )。2010年10月に実家の精肉店の一角を改装し、国産牛と地元の若楠ポークを使ったハンバーグを目玉としたハンバーガーを売り始めた。
 ツイッターに関しては、友人に誘われて開業前から使っていたものの、「最初は食いつかなかった」という。好きな音楽を中心に、フランクに、時々は毒づいた発言もし、徐々にフォローとフォロワーを増やしてきた。

 アカウント名は、中村さんがDJとして活動する時に以前から使っている名義。従って、店名にもそれを使うと決めた時に、自然と、個人アカウントで店の紹介をすることになった。

 ツイッターの効果は、店をオープンした直後から強く感じた。どこかへ広告を出したわけでもなく、ただつぶやいただけなのに、市外から多くの客がやってきたのだ。その割合は、市内在住者よりも高かった。
「驚きましたね、正直。全然予想していませんでした」

 スマートフォンを持っていたり、写真撮影をしたりしている客には「ツイッターやってるんですか」と話しかけるようにもしている。
「たいてい当たりです。ツイッターを見てきてくれた初めてのお客さんのことは、昔から知っている仲のような気持ちになります」

 ツイッターを見て来店した人に対する割引、いわゆるツイ割の導入には慎重だ。
「お客さんには、ツイッターに関係ない、地元のおじいちゃんおばあちゃんもいるんですよ。その人達は割引しないってのはやりたくないんで、もし何かやるとしても、全員を対象にした割引を、ツイッターで告知する感じですかね」

 手の空いた時には、“武雄バーガー”などをキーワードにし、スマートフォンで「ひたすら検索やってます」。関連するつぶやきを見つけたそばからフォローしていく。

最初は「どうなのか」と思ったがもともと、ツイッターをここまで活用するつもりはなかった。市長が職員にアカウントを配布すると聞いた時には「それはどうなの」と感じ、そういったことをつぶやいたこともある。
 しかし、予想以上の効果を実体験したことで「市長が正しかったな、これを分かってたのかなと思うようになりました。で、謝んなきゃと。まだ謝れてないんですけど」と苦笑する。

 店を始める前、一時期は1500くらいに増えたフォローを一次400近くに減らしたことがある。リストごとに管理するのではなく、タイムラインを眺めるのが好きなのだが、あまりにその流れるスピードが速くなり、追い切れなくなってしまったからだ。
 今、お客さん、そして武雄バーガーに触れた人のことはなるべくフォローしているので、再びタイムラインの流速は上がる傾向にある。しかし、同じ数だけフォローを抱えていても、そのタイムラインの見え方は、かつてと全く違うという。
 現在の悩みは、お客さんが見ているので、以前ほど、趣味に走った、毒づいた発言がしにくいこと。
「でも、硬い企業アカウントっぽくしたくないので、昼は武雄バーガー、夜は音楽って感じで、ノー・ストレスで、フランクにやってます」


「63歳でつぶやくタクシー会社役員」

 武雄タクシーの総務部長で、取締役を務める太田幹男さん( @keituiherunia )は63歳。
 もともとパソコンへのアレルギーはなく、資料作りや検索に活用してきた。市長の樋渡さんの影響で始めたブログに加えてツイッターにも手を出したのは、堅苦しくなく、面白そうだと感じたからだ。
「会社を宣伝したいという気持ちもないわけじゃないですが、それよりも、タクシー会社にこんな人がいるのかと思ってもらえればいいなと」

 ツイッター上で個人名を公開していないのは「有名人じゃないから」と言うが、会合などで、初対面の人から「見てますよ」と声をかけられることも少なくない。

「別のタクシー会社の人から『おたくと勘違いされた』と指摘されたこともあります」
 ドライバーから「今日のお客さんはインターネットを見たと言っていた」と聞かされることもしばしばだ。武雄出身の明治時代の政治家・山口尚芳についてブログで触れた際は、海外在住の子孫を名乗る人から連絡があった。その人が実際に武雄を訪れた際は、案内を買って出た。

 つぶやく話題は、武雄の歴史に加えて、音楽やスポーツなど。自分自身のことよりは、自分がそれに対してどう感じたか、今の思いを文字にしている。ネットで誘ってくれた人と、サッカーの交流戦、地元佐賀のサガン鳥栖と隣県のアビスパ福岡の“因縁の対決”をスタジアムまで観に行って「この年になって、観戦にはまってしまいました」という。

 タクシー業界の話題や、ガソリン代や高速道路料金の話にはもちろん関心がある。それに対する意見も持っているが、ツイッターでは書かない。

「もともと論争の場ではないですし、そういうことを書くのは、別の場所でやったほうがいいかなと思います。私たちの仕事は、お客さんにタクシーに乗ってもらうことなので」

 最近、体調が芳しくない。アカウント名は患った病気そのものだ。けれど経験上、帰宅後、疲れていても、時間を割いてブログを書いたりツイートしたりする価値はあると感じているという。


「♪」で終われるようなツイートを

 「私たちには、一流ホテルのホテルマンのようなおもてなしはできないですよ。でも、田舎らしいゆるさのいい部分を感じてもらえればと思うんです」

 そう話すのは、藤井典子さん( @kuu_2010 )。武雄観光物産が運営する、名産のレモングラスを使ったお茶や地場野菜を売る、武雄温泉物産館で働いている。2010年4月に、やはり同社が運営する以前の勤務先『旬菜料理 くう』をPRするために、ツイッターを始めた。

「社長が『これからはこういうのがいいらしいよ』と言うので。スマートフォンではない携帯電話からも簡単につぶやけるし、軽い気持ちで始めました」

 和食中心の店のため、客の年齢層は高めだったが、ツイッターを始めてからは、明らかに以前なら来店しなかった層の客の姿を見るようになった。「kuuさんですか」と声をかけられることも。そしてあるとき、来店者のつぶやきを見ていて、気がついた。
「みんな本当は、『おいしかった』『よかった』って言いたかったんだなあ、と」

 藤井さんにつぶやき担当を任せた理由を、社長の大渡利彦さんは「以前から、何かあれば検索してさっと示してくれるなど携帯を使いこなしていて、藤井さんならツイッターも面白がってやってくれるだろうと思ったから」と説明する。

 ツイッターが店にもたらす効果は、定量的には計りにくい。
「でも、効果は間違いなく上がっています。数値化できていないだけですよ。現場にいて変化を感じられない人がいるなら、それは相当、鈍感ですよ(笑)」と大渡さん。ツイートの内容は藤井さんにすべて任せている。唯一のリクエストは、宣伝っぽくしないこと。藤井さんは「♪」で終われるようなツイートを心がけている。

 藤井さんは、知り合いに誘われて婚活イベントを手伝ったことがあり、それが縁で、最近、結婚した。藤井は旧姓である。お相手とは、メールアドレスを知らない頃からツイッターでやりとりしていた。「最初は誰からも見られるメンションで、それがダイレクトメッセージに移って。一歩進んだのかなと思っていたら、相手は割と誰とでも、ダイレクトメッセージで会話するタイプだと、後になって、知りました(笑)」。
 どうぞ末永くお幸せに。

NPO法人「さが市民活動サポートセンター」のスタッフとして行政と市民をつなぎ、佐賀県青年国際交流機構の会長を務め、ヨガを教える中村直子さん( @naoyomogi )は、仕事に関わる東京での動きを得ることと、街に関心を持つ仲間探しを目的に、ツイッターを始めた。

NPO、ヨガ講師などの仕事をかけ持ちする中村直子さん
画像のクリックで拡大表示 中村さんはブログをふたつ持っている。仕事関係のものと、ヨガ関係のものだ。ツイッターのアカウントは、分けることは考えなかった。
「ふたつの顔があると知ってもらうことが、プラスになることもありますから」

 ブログには思考を整理したものを、ツイッターにはそのときの感動や感情を書くようにと使い分けている。

 ツイッターを始める時にまず考えたことは、プロフィール欄で何をどこまで公開するか。名前は出すのか、顔写真は掲載するのか。結果として、知っている人が見れば分かる、というところに落ち着いた。
「隠そうとしても、武雄は人口5万人の街ですから、人をつないで街を作っていこうとすると、どこかで必ず顔を合わせることになるんです」

 市と市民をつなぐ仕事は、市の職員がツイッターを始めてから、格段にしやすくなったという。
「前は、市庁舎をうろうろし、職員の声を聞くことにずいぶんと時間を割いていましたが、その頃まったく知らなかった職員さんの存在も、ツイッターで知ることができました」

 仕事で地元の団体を訪れる時は、意識してその団体名をツイートするようにしている。
高齢者の苦手意識をなくしたい

「特に年齢層が高い団体の場合は、必ずそうしています。あまりデジタルになじみのない人たちのことを、デジタルの場へ露出するためです」

 ブログに掲載した際は、それを印刷し、また次回持参するようにしている。目的は、ブログやツイッターをしている人と、していない人との間にある壁を低くすること。つまり、アナログとデジタルをつなぐのが目的だ。

 さらに、世代を超えての関係作りも、日々のツイートでも試みている。そのひとつが「あるもの探し」。若い武雄市民が知らない、中心地が現在地に移る前の繁栄の跡などを、常に持ち歩いているスマートフォンを使って、写真付きでツイートするものだ。
「街には小さな魅力がいろいろ落ちているので、それを拾って発信しているような感じです。『そんな宝物あったとね』と、武雄の良さを再発見してもらえればと思います」

 もともとは、情報を得るために始めたツイッターだが、「いろいろな壁を越えて人をつなぎ、情報を循環させる役目が自分にはある」と気づいた中村さんは、熱心にツイートを続けている。

*  *  *  *  *

 


IT革命

2011-04-20 00:11:14 | ツイッター

我が家もIT革命をしないと時代の流れに遅れてしまうのではないかということで、僕もついに携帯をスマートフォンに切り替えました。薄型の最新式ですが、とにかく苦戦しております

ちょっと後悔の念が過ぎったりするのですが、いやいやそんなことはないはず、昔の長いスキーからカービングスキーに履き替えたとき、まずはボーゲンからカービングで雪面を彫っていく感じを確認したんです。何事にもそうやって背負ってた荷物を一度全部下ろさないと、新しい技術とは出会えないという側面があります

今回もきっとそうで。ちゃんとカービング高速ボーゲンが出来るようになれば、今度はズレの少ない高速ターンで今まで感じたことのないような感覚と出会えるはずです

データを駆使して、さくさく仕事して、まちづくりに生かしていきたいと思います

子供たちのアクセス制限も彼らを信頼しはずしました

近く我が家の携帯保持者にはツイッターのアカウントを配布しようと思っています(^o^)


最近話題のツイッター(*^_^*) (市役所職員全員ツイート作戦)

2011-04-17 00:36:50 | ツイッター

前回の武雄市のツイッター導入の続きですが、やっぱり、公務員はトップダウンでツイートするしくみがあれば、体質がぐんと変わってくると思います。

なかなか難しいかも知れませんが、職員の意識がきっと外に向き、一人一人に自覚が生まれると思います。

今回は、導入後の職員の意見です。是非読んでみてください。なるほどと思えますよ

 

 「全職員にツイッターのアカウントを配布した」2011年3月2日


市役所には、様々な部署がある。市民へ伝えることを多く持つ部署と、そうではない部署がある。ツイートしやすい環境と、そうでない環境がある。2010年9月にアカウントを一斉配布された佐賀県武雄市の事務系職員約390名は、最初、誰もが戸惑った。そこで一歩踏み出して、ツイッターを通じてお互いを知り、自分を知ったことで、楽しく、そして市民のためになる仕事に取り組んでいる職員がいる。

 武雄市には、営業部がある。その営業部の観光課と、ロケなどの誘致を行う佐賀のがばいばあちゃん課で、大野貴宏さん( @tko_t_oono )は働いている。発信情報の多い部署に所属していることもあって、大野さんのつぶやきの数は、全職員の中でもかなり目立つ。
「以前は、インターネットを使って情報発信をしようとすると、担当部署に依頼する必要があり、発信にタイムラグが生じることもありました。ツイッター、特にスマートフォンを使うようになってからは、お祭りの会場から『佐賀牛が売り切れました』などとつぶやけるようになり、便利さを実感しています」

 情報収集にもツイッターを活用し、市内外の街作りグループや観光協会などの取り組みを参考にしている。


しかし、大野さんは、最初からツイッターを使いこなしていたわけではない。10年8月の日本ツイッター学会設立記念シンポジウムでは会場運営を担当。「話を聞いている余裕はなく、その日はツイッターの使い方をよく理解できませんでした」という。

 利用開始は、職員にアカウントが配布された9月1日。「つぶやかないとまずいかな」と第一声を発した。消極的だったのは、公務中にサイトを開いてつぶやくことに抵抗があったからだ。実名を出していることも気になっていた。
「プライベートなことには触れず、公務員としてこれはどうなのかと迷う私的なことは書かないようにしていました」


実名への抵抗はすぐになくなった

 ところが、実名への抵抗はすぐになくなる。
「フォローをしてくれた方が『大野さんには以前、仕事でお世話になりました』とメッセージをくれたからです。一公務員と一市民ではなく、大野とその○○さんというつながりが嬉しく、また、長く関係を続けるには、名前を出した方がいいんだと気付きました」

 封印していたプライベートな話もつぶやくようになり、プロフィール欄では、3人の愛娘のことを主に綴っているブログへのリンクも設けた。
「子育て中の父親同士の交流もできますし、公務員も普通の人と思ってもらう方がいいだろうと。実際に、普通の人ですから(笑)」

 今、自分なりのルールはひとつ。「アルコールが入っているときは、スマートフォンに触らないこと」だ。

 当初は「公務員だから」と発言に蓋をする方向に考えていた大野さんだが、「公務員だから」積極的に発言した方がいいと考えている。
「公務員は世間から、税金で養われているのだから頑張って働いて当たり前と思われています。一方で、民間ほどは、頑張った成果が報酬や地位に結びつく仕組みは整っていません。でも、自分の出方次第で、市民から『あなたが公務員で良かった』と言ってもらうことはできるんです。だから、できるだけ多くの公務員にツイッターを使ってもらい、自分みたいに感じて欲しいです」

 まちづくり部下水道課事業係で工事を担当する上田哲也さん( @tko_t_ueda )は、アカウントを配布される前から、個人でツイッターを使っていた。知人から「してみらんね」と誘われたからだ。「自分のつぶやきなんて、いったい誰が読むんだろう」と思いながらのスタートだった。マンホールをアイコンにした職場のアカウントでも、主に個人的なことをつぶやいている。

 というのも、発信したいこと、するべきことを多く持つ観光担当の大野さんと比べると、工事担当の上田さんは、市民に知らせなくてはならない情報はほとんど持っていないからだ。つぶやきは、業務命令ではない。つぶやかなくてもいいのだが、使いやすいこと、楽しいこと、人とのつながりを感じられるところに魅力を覚え、続けている。


つぶやきを読むことでつながりを

「つぶやくのは、今日はこんなことがあった、とかですね。読む方も人間なので、気持ちが沈むようなことを書くよりは、楽しいことを書くほうがいいですね。と言っても、つぶやくとしても多くて日に2、3回。どちらかというと読んでいることの方が多いです」

 他の職員の「今日はこんなことがあった」というつぶやきは、上田さんに、存在を近くに感じさせている。
「基本的に自分のいる職場のことしか知らないので、ツイートを見ると、他の職場ではどういう仕事をしているか分かって、いろいろ頑張っているんだなということが伝わってきます」

 上田さんの所属するまちづくり部は、本庁舎とは少し離れた別棟にある。普段は、他の部の仕事ぶりをなかなか見ることができない。その物理的な距離を、ツイッターのタイムラインが埋めている。

 特に用途による使いわけをしていないため、最近は、個人のアカウントより、職場のアカウントを使うことが増えている。今も「自分のつぶやきなんて、いったい誰が読むんだろう」という思いはあって「予想もしていなかった数の人からフォローされて、何でなのか」と感じている。
「でも、嬉しいです。ツイッターで得る物は大きいし、職員同士の関係も良くなります。まあ、楽しく、軽い気持ちでやるのがいいと思います」

 上田さんのアカウントのプロフィール欄には「楽しく、おもしろく、がんばります。よろしくお願いします」と書かれている。


こども部食育課の福田史子さん( @tko_f_fukuda )は、管理栄養士。病院勤務を12年間経験し、2010年度に今の部署に異動してきた。

 辞令発令時の当時の食育に対する印象は「うさんくさいというか…」。イメージアップを図るため、実態が伴っていないのに、聞こえの良い言葉を掲げているだけなのでは、と思っていたのだ。


しかし、仕事を始め、武雄市の食育は子どもとその親に対して欠かせない教育であると認識し、単なるブームで終わらせたくないという気持ちが強くなってからは、かつての自分のような人を含むより多くの人たちに、市の提案する食育を正しく理解して欲しいと考えるようになった。

 ツイッターの運用開始が知らされたのはその頃。第一報を聞いたとき、福田さんは「危険だ」と感じたという。そもそも、名前を出してのツイッターをするつもりは全くなかった。それでも始めたのは「市長がああやって決めたからです。あれがなかったら、今もやっていません」


市長との距離がぐっと縮まった

 始めた以上は、食育とは何なのか、そして3名からなる食育課は何をしているのかを広く知ってもらおうと、徹底的に活用している。つぶやきの数は職員の中では多い方。ただし、慎重な姿勢には変わりが無く「文字に残るので用心深くやっています」という。いったんつぶやいたものでも、チェックした上司から指摘されたり、自分でも不適切だと思ったりしたら、その発言は消すようにしている。

 異動してきたばかりの頃、福田さんには、市庁舎内に知り合いが少なく、一歩、食育課の外へ出ると、顔と名前が一致しない職員ばかりが眼に入った。しかし、ツイッターを始めてからは、別のフロアの別の部の職員からも、声をかけられるようになった。積極的な発言により食育課の存在と活動が知られていくのと同時に、福田さんのことも知られるようになったのだ。なかでも福田さんが一番驚いたのは、市長の樋渡さんとの距離がぐっと縮まったこと。
「小学校の食育の授業の参考に、市長の昨日の食事の内容を教えてもらえたらいいなと、あまり期待をせずダイレクトメッセージを送ったら、電話がかかってきて『市長室まで来て下さい』と」

 ツイッターという、気軽に話しかけられて、かつ、返事を強制しないツールがなければ、市長に何を食べたか聞くという発想は、福田さんは生まれなかった。
「それまで、市長に会うには、秘書係を通してアポを取る必要があると思っていましたから」

 全国に先んじて職員を挙げてツイッターを始めたことで、市長や職員が取材を受ける機会が増えた。これも、福田さんの眼には、武雄市の食育を広めるチャンスに映る。だからといって、ツイッターを、ガチガチなビジネスツールとも捉えていない。
「ときどき、例えば出汁についてのお国自慢のようなやりとりがあって、そういうのも、面白いですね」

 武雄市の390人の職員がアカウントを持ってから約4カ月が過ぎた時点で、一度でもつぶやいた職員は、全体の55%。一度もつぶやいたことのない職員も、半数近くいることになる。

つぶやかない理由は「つぶやくことがない」「タイミングが難しい」「業務上、それから道徳上、言ってはいけないことをつぶやいてしまったときのことを考えると怖い」など。 つぶやき経験者も考えていることは様々で、ある職員によれば「最近は、頻繁につぶやく人と、パタッと止めた人とに分かれている」そう。実際に「最近はちょっと」とか「続けようとは思っているんですが」という人もいた。

 ただ、それを後ろ向きにとらえる人ばかりではない。「それぞれ役割があるから、つぶやかない人がいてもいい。何人かが、市民から見たアイコンになればいいのでは」「自分ではつぶやいていないけど、所属部署でのツイッターでの情報発信は、もう、十分にできている」という人も。


「つぶやく人=仕事をする人」

 市長の樋渡さんも、そのあたりには理解を示している。
「誰かが誰かの代わりにつぶやいていることもありますから『つぶやかない人=仕事ができない人』とは思っていません。『つぶやく人=仕事ができる人』とも、実は思っていません。ただ『つぶやく人=仕事をする人』であることは、確かです。僕は以前から、市庁舎の中をふらふらすることが多く、職員のことを良く知っているつもりでいました。でも、ツイッターによって、ずいぶんと傲慢だったなと思い知らされました。僕の知らなかった『仕事をする人』が、たくさん見つかりましたから」

 ちなみに、樋渡さんや職員のつぶやきをチェックしない職員はほとんどいない。“ツイッター以前”に比べ、格段に市庁舎内の情報共有が進んでいる。

 「ツイッターを使っている職員は考え方が柔軟になっています。市役所の中の雰囲気が変わり始めた。それをステップにしなければ、フェイスブックの導入には踏み切れなかったと思います」と樋渡さんは言う。つまり、ツイッターで耕した畑にフェイスブックの種をまいたようなものだ。

 では、市民は、こうした市役所の変化をどうとらえているのか。

 次回は、市民の中に芽生えた変化を見ていく


最近話題のツイッター(*^_^*) (市役所職員全員ツイート作戦)

2011-04-17 00:22:20 | ツイッター

前回の武雄市のツイッター導入の続きですが、やっぱり、公務員はトップダウンでツイートするしくみがあれば、体質がぐんと変わってくると思います。

なかなか難しいかも知れませんが、職員の意識がきっと外に向き、一人一人に自覚が生まれると思います。

今回は、導入後の職員の意見です。是非読んでみてください。なるほどと思えますよ

 

 「全職員にツイッターのアカウントを配布した」2011年3月2日


市役所には、様々な部署がある。市民へ伝えることを多く持つ部署と、そうではない部署がある。ツイートしやすい環境と、そうでない環境がある。2010年9月にアカウントを一斉配布された佐賀県武雄市の事務系職員約390名は、最初、誰もが戸惑った。そこで一歩踏み出して、ツイッターを通じてお互いを知り、自分を知ったことで、楽しく、そして市民のためになる仕事に取り組んでいる職員がいる。

 武雄市には、営業部がある。その営業部の観光課と、ロケなどの誘致を行う佐賀のがばいばあちゃん課で、大野貴宏さん( @tko_t_oono )は働いている。発信情報の多い部署に所属していることもあって、大野さんのつぶやきの数は、全職員の中でもかなり目立つ。
「以前は、インターネットを使って情報発信をしようとすると、担当部署に依頼する必要があり、発信にタイムラグが生じることもありました。ツイッター、特にスマートフォンを使うようになってからは、お祭りの会場から『佐賀牛が売り切れました』などとつぶやけるようになり、便利さを実感しています」

 情報収集にもツイッターを活用し、市内外の街作りグループや観光協会などの取り組みを参考にしている。


しかし、大野さんは、最初からツイッターを使いこなしていたわけではない。10年8月の日本ツイッター学会設立記念シンポジウムでは会場運営を担当。「話を聞いている余裕はなく、その日はツイッターの使い方をよく理解できませんでした」という。

 利用開始は、職員にアカウントが配布された9月1日。「つぶやかないとまずいかな」と第一声を発した。消極的だったのは、公務中にサイトを開いてつぶやくことに抵抗があったからだ。実名を出していることも気になっていた。
「プライベートなことには触れず、公務員としてこれはどうなのかと迷う私的なことは書かないようにしていました」


実名への抵抗はすぐになくなった

 ところが、実名への抵抗はすぐになくなる。
「フォローをしてくれた方が『大野さんには以前、仕事でお世話になりました』とメッセージをくれたからです。一公務員と一市民ではなく、大野とその○○さんというつながりが嬉しく、また、長く関係を続けるには、名前を出した方がいいんだと気付きました」

 封印していたプライベートな話もつぶやくようになり、プロフィール欄では、3人の愛娘のことを主に綴っているブログへのリンクも設けた。
「子育て中の父親同士の交流もできますし、公務員も普通の人と思ってもらう方がいいだろうと。実際に、普通の人ですから(笑)」

 今、自分なりのルールはひとつ。「アルコールが入っているときは、スマートフォンに触らないこと」だ。

 当初は「公務員だから」と発言に蓋をする方向に考えていた大野さんだが、「公務員だから」積極的に発言した方がいいと考えている。
「公務員は世間から、税金で養われているのだから頑張って働いて当たり前と思われています。一方で、民間ほどは、頑張った成果が報酬や地位に結びつく仕組みは整っていません。でも、自分の出方次第で、市民から『あなたが公務員で良かった』と言ってもらうことはできるんです。だから、できるだけ多くの公務員にツイッターを使ってもらい、自分みたいに感じて欲しいです」

 まちづくり部下水道課事業係で工事を担当する上田哲也さん( @tko_t_ueda )は、アカウントを配布される前から、個人でツイッターを使っていた。知人から「してみらんね」と誘われたからだ。「自分のつぶやきなんて、いったい誰が読むんだろう」と思いながらのスタートだった。マンホールをアイコンにした職場のアカウントでも、主に個人的なことをつぶやいている。

 というのも、発信したいこと、するべきことを多く持つ観光担当の大野さんと比べると、工事担当の上田さんは、市民に知らせなくてはならない情報はほとんど持っていないからだ。つぶやきは、業務命令ではない。つぶやかなくてもいいのだが、使いやすいこと、楽しいこと、人とのつながりを感じられるところに魅力を覚え、続けている。


つぶやきを読むことでつながりを

「つぶやくのは、今日はこんなことがあった、とかですね。読む方も人間なので、気持ちが沈むようなことを書くよりは、楽しいことを書くほうがいいですね。と言っても、つぶやくとしても多くて日に2、3回。どちらかというと読んでいることの方が多いです」

 他の職員の「今日はこんなことがあった」というつぶやきは、上田さんに、存在を近くに感じさせている。
「基本的に自分のいる職場のことしか知らないので、ツイートを見ると、他の職場ではどういう仕事をしているか分かって、いろいろ頑張っているんだなということが伝わってきます」

 上田さんの所属するまちづくり部は、本庁舎とは少し離れた別棟にある。普段は、他の部の仕事ぶりをなかなか見ることができない。その物理的な距離を、ツイッターのタイムラインが埋めている。

 特に用途による使いわけをしていないため、最近は、個人のアカウントより、職場のアカウントを使うことが増えている。今も「自分のつぶやきなんて、いったい誰が読むんだろう」という思いはあって「予想もしていなかった数の人からフォローされて、何でなのか」と感じている。
「でも、嬉しいです。ツイッターで得る物は大きいし、職員同士の関係も良くなります。まあ、楽しく、軽い気持ちでやるのがいいと思います」

 上田さんのアカウントのプロフィール欄には「楽しく、おもしろく、がんばります。よろしくお願いします」と書かれている。


こども部食育課の福田史子さん( @tko_f_fukuda )は、管理栄養士。病院勤務を12年間経験し、2010年度に今の部署に異動してきた。

 辞令発令時の当時の食育に対する印象は「うさんくさいというか…」。イメージアップを図るため、実態が伴っていないのに、聞こえの良い言葉を掲げているだけなのでは、と思っていたのだ。


しかし、仕事を始め、武雄市の食育は子どもとその親に対して欠かせない教育であると認識し、単なるブームで終わらせたくないという気持ちが強くなってからは、かつての自分のような人を含むより多くの人たちに、市の提案する食育を正しく理解して欲しいと考えるようになった。

 ツイッターの運用開始が知らされたのはその頃。第一報を聞いたとき、福田さんは「危険だ」と感じたという。そもそも、名前を出してのツイッターをするつもりは全くなかった。それでも始めたのは「市長がああやって決めたからです。あれがなかったら、今もやっていません」


市長との距離がぐっと縮まった

 始めた以上は、食育とは何なのか、そして3名からなる食育課は何をしているのかを広く知ってもらおうと、徹底的に活用している。つぶやきの数は職員の中では多い方。ただし、慎重な姿勢には変わりが無く「文字に残るので用心深くやっています」という。いったんつぶやいたものでも、チェックした上司から指摘されたり、自分でも不適切だと思ったりしたら、その発言は消すようにしている。

 異動してきたばかりの頃、福田さんには、市庁舎内に知り合いが少なく、一歩、食育課の外へ出ると、顔と名前が一致しない職員ばかりが眼に入った。しかし、ツイッターを始めてからは、別のフロアの別の部の職員からも、声をかけられるようになった。積極的な発言により食育課の存在と活動が知られていくのと同時に、福田さんのことも知られるようになったのだ。なかでも福田さんが一番驚いたのは、市長の樋渡さんとの距離がぐっと縮まったこと。
「小学校の食育の授業の参考に、市長の昨日の食事の内容を教えてもらえたらいいなと、あまり期待をせずダイレクトメッセージを送ったら、電話がかかってきて『市長室まで来て下さい』と」

 ツイッターという、気軽に話しかけられて、かつ、返事を強制しないツールがなければ、市長に何を食べたか聞くという発想は、福田さんは生まれなかった。
「それまで、市長に会うには、秘書係を通してアポを取る必要があると思っていましたから」

 全国に先んじて職員を挙げてツイッターを始めたことで、市長や職員が取材を受ける機会が増えた。これも、福田さんの眼には、武雄市の食育を広めるチャンスに映る。だからといって、ツイッターを、ガチガチなビジネスツールとも捉えていない。
「ときどき、例えば出汁についてのお国自慢のようなやりとりがあって、そういうのも、面白いですね」

 武雄市の390人の職員がアカウントを持ってから約4カ月が過ぎた時点で、一度でもつぶやいた職員は、全体の55%。一度もつぶやいたことのない職員も、半数近くいることになる。

つぶやかない理由は「つぶやくことがない」「タイミングが難しい」「業務上、それから道徳上、言ってはいけないことをつぶやいてしまったときのことを考えると怖い」など。 つぶやき経験者も考えていることは様々で、ある職員によれば「最近は、頻繁につぶやく人と、パタッと止めた人とに分かれている」そう。実際に「最近はちょっと」とか「続けようとは思っているんですが」という人もいた。

 ただ、それを後ろ向きにとらえる人ばかりではない。「それぞれ役割があるから、つぶやかない人がいてもいい。何人かが、市民から見たアイコンになればいいのでは」「自分ではつぶやいていないけど、所属部署でのツイッターでの情報発信は、もう、十分にできている」という人も。


「つぶやく人=仕事をする人」

 市長の樋渡さんも、そのあたりには理解を示している。
「誰かが誰かの代わりにつぶやいていることもありますから『つぶやかない人=仕事ができない人』とは思っていません。『つぶやく人=仕事ができる人』とも、実は思っていません。ただ『つぶやく人=仕事をする人』であることは、確かです。僕は以前から、市庁舎の中をふらふらすることが多く、職員のことを良く知っているつもりでいました。でも、ツイッターによって、ずいぶんと傲慢だったなと思い知らされました。僕の知らなかった『仕事をする人』が、たくさん見つかりましたから」

 ちなみに、樋渡さんや職員のつぶやきをチェックしない職員はほとんどいない。“ツイッター以前”に比べ、格段に市庁舎内の情報共有が進んでいる。

 「ツイッターを使っている職員は考え方が柔軟になっています。市役所の中の雰囲気が変わり始めた。それをステップにしなければ、フェイスブックの導入には踏み切れなかったと思います」と樋渡さんは言う。つまり、ツイッターで耕した畑にフェイスブックの種をまいたようなものだ。

 では、市民は、こうした市役所の変化をどうとらえているのか。

 次回は、市民の中に芽生えた変化を見ていく


最近話題のツイッター(*^_^*)

2011-04-09 22:27:48 | ツイッター

最近、よく話題に上るツイッター(例のつぶやくヤツです)、実は僕もやってて(これも美作市で注目されてる地域興し協力隊員に勧められはじめました)、とっきどきつぶやいています。僕はこうしてブログをやっているんで、あまりツイッターで情報を流すことは意識していないのですが、なんとなくもっと不特定多数に流したい情報など、どれほどの人の目にとまるかどうか(ほとんど見られないのが現実ですが…)わからないけど、つぶやくようにしています。

今回は、その活用方法について、僕がブログを書く理由とマッチしていると思われる佐賀県武雄市の事例を紹介したいと思います。

僕がブログを書くことは、みなさんとの情報の共有が一番ですが、こんな仕事もしてますよとみんなに知ってもらおうという意味もあります。

だいたい役場の人は、何をしているか民間の人に言おうとしません。仕事のことをプライベートな時間に言わないことが日本人の美徳のようなところも確かにあるんですが、必要なことは発信することも仕事の一部じゃないかなとも思っています。もちろん守秘義務に違反するようなことは絶対にあってはなりませんが、公民協働が叫ばれる今、お互いの垣根はなるべく低い方がいいです。

そんな風に思っていると、知り合いの知り合いがこの佐賀県武雄市の職員さんでこの日経ビジネスの記事を紹介してくれました。実に納得できるモノで、美作市でもこの制度を取り入れたら職員・市民の意識改革がかなり進むのではないかと思うます。

ちょっと前置きが長くなりましたが、その日経ビジネスの記事を読んでみてください。以下にコピーを貼りました。

 

「市役所にフェイスブック係ができる」平成23年2月23日

2月7日月曜日、日本ツイッター学会(会長・樋渡啓祐さん、 @hiwa1118 )の主催するフェイスブック講習会が、佐賀県西部に位置する武雄市の市庁舎で開催された。

 講師は、福岡からふじかわようこさん( @neboichiyouko )と杉山隆志さん( @takaflight )、東京から加藤たけしさん( @takeshi_kato )、そしてニューヨークからヒミ*オカジマさん( @himiokajima )。いずれも手弁当での参加だ。聴講者は武雄市内外、佐賀県内外から老若男女約160名が集った。行政色の強いイベントには珍しく、学生の姿も目立ち、会は大いに盛り上がった。

 主催者からは、日本フェイスブック学会の設立が宣言された。会長は樋渡さんが兼務する。この樋渡さんは、佐賀県武雄市の市長でもある。
「僕がフェイスブック学会の設立を発表すると、場内は大爆笑でした。ツイッターに続いて『またか』と思われたのでしょう。しかし、それに続けて武雄市でどうフェイスブックを活用するかを話しているうち、聞いている人の口が開いていくのが見えました。瞳孔も開いていたのではないでしょうか(笑)。おそらく、フェイスブックの可能性に衝撃を受けたのでしょう。それを見て、僕も、衝撃を受けました」

 講習会の後、市役所近くの居酒屋で開かれた懇親会は深夜2時半近くまで続いた。

 武雄市では、今年4月1日から広報を担当するセクションに「フェイスブック係」を新設する。兼務も併せると3人の職員が担当となるという。では、なぜこの市でフェイスブックが盛り上がっているのか。

 その答えは、なぜ武雄市でツイッターが盛り上がっているのかという問いの回答と重なる。


ローマ字一覧表を参考に、自分で入力するようになったという稲富正敏さん(写真は高口裕次郎、以下同) 武雄市が、職員を挙げてのツイッター運用を始めたのは2010年9月。その頃から、市民による活用も増えている。例えば、武雄市民で佐賀県議の稲富正敏さん( @inadomimasatosh )。それまでは、仕事に必要なネットを使っての調べ物は周囲に依頼していたが、iPadの購入を機にツイッターを始め、タイムラインを眺めているだけでは飽きたらなくなり、自分もツイートしたいという一心で、一覧表を見ながらローマ字入力をしている。御年63歳でキャリア4カ月の稲富さんが「イット・イズ・楽しいです」というツイッター、職員と市民はどう活用し、その先でフェイスブックとどう関連づけ、何をしようとしているのか、今日から4回のシリーズでお届けする。

* * * * *

 日本ツイッター学会と日本フェイスブック学会会長、そして武雄市長を兼任する樋渡さんは、2006年に史上最年少市長として初当選した。ツイッターを始めたのは09年半ば。2010年に控える改選を意識してのことだった。
「ツイッターは選挙向き、というような本や記事を読んだからです。その頃は僕の考えをメインにつぶやいていました」

 樋渡さんはそう振り返る。しかし、フォロワーがなかなか増えず、面白みも感じられない。しばらく放置した。

 再開し、のめり込むようになったのは10年6月。愛用していたモバイルノートパソコンが破損してしまった。何を次に買うのがいいか分からず『モバイル機が欲しい』とつぶやいてみたところ、すぐに山のようなアドバイスが帰ってきた。より多くの人が薦めてくれた13インチのMacBook Proを購入し、使い始めて「確かにこれはいい」と実感。同時に「ツイッターは、質問ツールとして活用できる」と気がつき、そして「それまで抱いていた『怖いこともあるかもしれない』というイメージがなくなりました。積極的に使ってみようとマインドが切り替わったのです」。

ちょうどその頃、市内に住むある難病患者が1つのツイートをした。難病認定を受けるには、様々な役所に出向かなくてはならなくて負担が大きいので、なんとかならないだろうかというもの。これが樋渡さんの目にとまった。
「窓口を一元化することは法制上できません。しかし、これは初当選時から言っていることですが、できない理由を挙げてそこで思考停止してしまうことだけは避けたい。どうしたらできるか、できる理由を担当部署にも考えてもらい、市の職員が手続きを代行できる制度を整えました」


武雄市長の樋渡啓祐さん この決定をツイッターで報告すると、大きな反響があった。
「行政にツイッターを活用しようと決めたのはこの時です。当時、企業での導入事例はいくつかありましたが、行政ではなかった。ネット上の有力者がいるわけでもなく、IT企業でもない人口5万人都市の市役所がこぞってツイッターに取り組むなんて面白いし、そうしたらどんな変化が生まれるのかを誰よりも早く見てみたいと思いました」

 樋渡さんは、ツイッターによって市役所と市民との間にある壁を「なくせはしなくても柔らかくできるのでは」と思った。それには職員の協力が欠かせないが、当時、市庁舎の大半を占めていたのは「本気ですか」「私はツイッターなんかやりませんよ」という空気。


全職員がツイッターのアカウントを取得

 そこで樋渡さんは、対象となる職員全員のアカウント( @takeo_tw_master/takeocitypub )を取得し、それを配布することにした。アカウントは、武雄の略称であるtkoと、職員の名前のイニシャル、姓の組み合わせ。日経太郎なら、tko_t_nikkeiという具合だ。すでにアカウントを持っている人は、実名併記することを条件に、それを使って構わない。アイコンは職員が自分で決める。
「名前を出すことへの抵抗が強いことは分かっていました。僕もかつて公務員だったので分かりますが、公務員には、匿名主義のほかに、横並び文化があります。名前や顔は出したくない一方で、他のみんながやることを自分だけがやらないのも、嫌なんです」

 ツイートの強制はしない。ツイートへのインセンティブも用意しない。それでいて、3年かけて全職員が活用することを目標にした。ツイッターを知らない、使い方が分からないという職員のために、樋渡さんは自身が出演する入門DVDを製作。つぶやく内容に関しても、ごく簡単なガイドライン[pdfファイル]を示した。
「例えば、リアルの世界で言ってはいけないこと、言ってはまずいことはつぶやかない。その程度のものです」

 8月18日には、翌日から武雄市で全国自治体政策交流会議開催されるタイミングで、市庁舎近くの公園を会場に日本ツイッター学会設立シンポジウムを開催。初代会長に樋渡さんが就任した。学会と名付けたのは「名乗るのに何の制約もなかったから」だ。

 そして9月1日、同市のサイトに「平成22年9月1日(水)から、390名の職員がツイッターのアカウントを取得し、本日から、運用を開始しました」という告知が掲示された。

 それによると、メリットは以下の3つ。

1. 災害情報、気象情報などを、リアルタイムで、しかもきめ細かく発信することが可能となり、市民の皆様の安心安全に寄与することが期待されます。
2. 市民の皆様の声を受け止める相談窓口として390の窓口が設置され、市民の皆様の声がより届きやすくなることから、市民目線の行政に大きく変わっていくことが期待できます。
3. 市民の皆様と市職員、市長と市職員、市民の皆様と市長のやりとりが見えることにより、行政の「見える化」が実現し、行政の透明性が高まることが期待されます。
390人につぶやく環境が整い、何名かがつぶやき始めたことで、効果は思わぬ所から見えてきた。

「僕自身にも、こんな職員がいたのかとか、この人はこういうことをつぶやく人だったのかという発見がありました。職員も私のつぶやきを見て、そういったものを感じていると思います。ただ、一番驚いたのは、縦よりも横のつながりの活性化です。職員同士のやりとりが、お互いの認識と連携を深めていきました」

【拡散希望】とあれば、別の課の人でもリツイートしたり、誰かが県庁へ行くとつぶやけば、何か書類を託したり。
「最初に柔らかくなったのは、役所の中の個人の間にあった壁でした」

お知らせ
樋渡啓祐さんが武雄市長として取り組んできた市政改革についてが書籍になっています。

 

 市民からの問い合わせや要望は、市長である樋渡さんのところへ寄せられることが多いが、それをみんなに見える形で「○○課長さん、お願い」とリツイートする。それを見た課長が担当者に振って、万事解決すればその結論もツイートする。すると時々、市民から「ありがとう」という反応がある。
「公務員は働いて当たり前と思われている存在で、感謝され慣れていません。ツイッターで市民から直接『ありがとう』と言われて、嬉しくないわけがない。こうなると、ツイッターが楽しくなります。ミスを恐れてツイートをしないのではなく、褒められようとして前向きにツイートするようになる。僕はこの文化を根付かせたいと思っています」

 では、職員の側は実際にどう使い、どう感じているのか。次回レポートする。

と、いうことで、続きは次回に書きます。なかなかいいでしょツイッター