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もうすぐ春・・・4月の”クー”
夏の旅をしている時に、洞爺湖で思いがけず白鳥に出会い、
もちろん、その時、永山新川の白鳥達の事を思い出した。
渡りが出来なくなったあの子達、今頃、どうしているだろう?
ということで、会いに行きました。
残留組の白鳥たちは、夏の暑さをしのぐために、
下流の茂みで過ごしているということを、野鳥の会のおじさんが教えてくれました。
その時、夏もエサやりをするのかどうか、聞くのを忘れました。
エサやりがあるのなら、その時間にエサ場に来るでしょうが、
下流にいるなら、その都度、川をさかのぼって来るのは、体力を使うでしょう。
おそらく、夏場は、自分たちで食料を調達するような気がします。
エサ場の近くに駐車場があるのでそこに車を停めて、河川敷を石狩川に向かって下ります。
永山新川は、下流で石狩川に合流するのです。
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左側が川で、草木が生い茂って、川の様子が分かりづらい。
初めの頃は舗装されていたから、歩きやすかったけれど、そのうち、草の生えた砂利道を歩くことに・・・。
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これは、来た道を振り返っています。
木が無いと、水も見えるけれど、草むらをかき分けなければ、岸には行けない。
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西日が熱くて汗だくで、川の様子は分かりづらいし、白鳥の気配は無いし、
橋を三つほど超えて、その先が、本当に草むらになってしまいそうなので、
そろそろ、諦めるつもりになりました。
最後に、思い切って草むらに入って、岸に近づくと、
パシャリと水が跳ねる音が聞こえました。
カモかな?と思ったら、白い影が見えて・・・。
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おお!白鳥だ!
(オオハクチョウです。(^-^; )
白鳥に会いに来た。
でも、諦めかけたから、会えたらすごく感動した!
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この場所には、4羽居ました。
もう少し下流にも1羽居ました。
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私が名付けた、”クー”や”チーズ”ではないようですが、
それでも、元気に夏を過ごしてくれていて、良かったです。
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雪景色や、朝日や夕日を背景にしたり、羽ばたきや飛翔で、
その美しさは、カメラマンを魅了する鳥ですが、
彼らは、今、ただ、生きています。
渡らない、渡り鳥。
そこに生きてくれているというだけで、涙が出ます。
草むらで、足元が不安定で、木々に遮られて、撮影は難しく、
ピントもずれて、手振れも多くて、ちっとも綺麗な写真は撮れません。
腕が悪くて、ごめんね。
そう言って、謝ってみたけれど、そんなこと、彼らには関係ない。
あの子達は、モデルじゃないから。
この子達の、幻想的で煌びやかな写真を撮っても、意味がない。
驚くような美しい写真を撮る技量など持ち合わせていない私に出来ることは、
この子達が、生きているということを撮るだけ。
何のために生きている?
そんなどうでもいいことに悩む人間をよそに、
彼らは、ただ、その命を全うしているのです。
与えられた命を、与えられたままに生きている。
飛べない鳥にも命はある。
生きる意味など関係ない。
命があるから、生きるのです。
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この子は、左の羽に傷がありますが、”クー”とは違う印象です。
”チーズ”や”クー”は、元気かな?
冬のエサ場で会えることを、心から、祈るばかり。
その前に、一度でも、会えるといいな。