坊っちゃん入るべからず・・・南四丁目発by Ken's Channel

北の街札幌。ランと登山と旅日記。
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「北海道山日和」

旅・・・・6日目その2

2006-08-29 11:44:25 | 

母上に追いつくべくペースを上げる。しかし無常にも後からきたMuleに乗った観光客達に抜かれていく。
インディアンガーデンまでは二人で順調に戻った。十分間の休憩の後、11:55分出発。

登りは得意だがペースは超が付くほど遅い夢夢は私に先に行っていいと言う。
母上も一人では心細かろうと一人で先を急ぐ。
別れてからすぐに出発していれば1時間半は歩いているはずである。母上のペースでは登りは下りの倍の時間がかかる計算で行くと第二休憩所に到着しているかどうかというところ。私のペースで行けば1時間で第二休憩所までいける。そうすれば第一休憩所まで行く途中で追いつけるはずである。

日差しはほぼ真上にあって、そこにいる者を容赦なく照りつける。恐らく気温は30度を超えていると思われる。乾燥した空気。
予定通り第二休憩所を12:55に通過した。5分休憩の後ペットボトルに給水して出発。
時々後ろを振り返り夢夢の位置を確認する。
案の定の如きペース。いつもより更に遅い。暑さに弱い夢夢には厳しい状況だ。それでも大丈夫だろうと先を急ぐ。
ちょうど第一休憩所までの3分の1を登ったところで母上に追いついた。
予想通りかなり消耗している。体調の悪さに加え、過酷な環境が更に体力を奪っていた。
バックパックを持ってあげて出発。しかしペースが上がらない。「先に行ってくれ」というので満タンのボトルを渡してペースを上げた。後ろには夢夢もいる。いずれは追いつくであろう。第一休憩所で待っていればいい。
第一休憩所まで残り3分の1程の地点で下を見ると夢夢が母上に追いついていた。
二人とも一歩踏み出すのがやっとのように見えたが第一休憩所までは来るであろうと思い歩き出す。
13:55分。第一休憩所到着。途中休憩をいれてもほぼ同じペースで戻って来れた。
ここからグランドキャニオンが私達に牙をむいた。
インディアンガーデンを私達より後に出発した人達が夢夢達より先に登ってきた。
二人のペースはかなり落ちている。休憩所にいた女性のレンジャーが休憩している私に「大丈夫か」と聞くので「私は大丈夫だが家族を待っている。もう10分程で来ると思う。」と答えると彼女は登って行った。
待つこと30分。夢夢がある家族の旦那に付き添われて登ってきた。バックパックは持っていない。聞いてみると途中でレスキューのおじさんに助けられたと言う。
そのレスキューのおじさんは母上に付き添ってもうすぐ来るというので待っていると
私も途中ですれ違ったおじさんが一緒に登ってきた。
やはりこの厳しい環境は体調の悪い者には微笑んではくれず、更に危険な状況に追い込んでいったのだった。
付き添ってくれた家族とレンジャーのおじさんにお礼を言い。休憩を取って出発した。
ここから残りの2.4kmは私にとっても初体験。なんと自分の分も合わせてバックパック3個を担いでの登りとなった。
すれ違う人、追い越していく人すべてがこの異常な状況に驚いていた。
ペースも二人に合わせてのペース。それでも今日の私は絶好調であった。
二人を励ましつつ16:30トレイルヘッドに到着。

何とか生きて帰ってこれた。



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3 Comments

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Unknown (ともや)
2006-08-30 08:31:11
ええ!それは本当に大変でしたね!母上様と奥様対丈夫ですか?今後の旅程もあるとおもいますが,念には念を入れてゆっくりと体力回復をはかってください!にしてもさすがですね。バックパック3つも背負う姿,見たかったっす。
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すごぃ~!! (ノリペソ)
2006-08-30 13:48:14
日記読んで、壮絶なドキュメンタリー番組をみている気分になったよ



kentopisleは文章が上手だから、状況が細かに想像できた!w



灼熱に、すっかりコッテンパンにやられちゃった

夢夢と母上様の体調は戻ったかぇ?

kentopisleも、お疲れさんだったね~





グランドキャニオン・・・一度は行って見たい場所だな~(ウットリ)

灼熱に相当弱いオイラは間違いなくレスキュ~さんの

お世話になると思われだけど、行って見たい

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thanks (kentopisle)
2006-08-31 12:44:36
〒ともや&ノリペソ

キャニオンのトレイルはマジで楽しいよ。wwww

出来ればキャンプしたいくらい。

多くの人がキャンプしてます。いくらレンジャーの監視体制がきちんとしてても最終的に自分を守るのは自分自身。そういうことを割り切っているのもアメリカのすごいところだと実感しました。

やっぱり自分の肌で感じることは意味があるね。w
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