37kmを通過した。あと5.195km。
37kmまで走ることに集中した結果がやってきた。急激な脚への疲労だ。もちろんその原因はフィジカル的ことではあるが、メンタル的な要素が大きく影響しているのは間違いない。
洞爺湖温泉街が目に入ってくる。何回も走った周回路。残り5kmは完全にゴールまでの道がイメージ出来ている。本来であれば最後のがんばりどころだが、昨年よりも脚が言うことを聞かないのだ。40km手前であさ-coさんが声を掛けてくれた。うれしかった。しかし元気よくそれにこたえる力が残っていなかった。
三豊トンネル交差点の先でtoday109さんが止まっていた。後半の暑さが効いたのか、つらそうだ。
時計を見ると3時間半を切れるか切れないぎりぎりの線。ラストスパートをかけようと何度もペースアップを試みるが続かない。
「本当はこんなに走る予定ではなかったのだからいいじゃないか」と囁くやついる。
「ここまで来たのだから行ったれ~」というやつもいる。
気がつくと1km手前の沿道にゆもいさんがいた。
「ゆもいさ~ん」と声をかけずにはいられなかった。「がんばれ」の一言が欲しかったのかもしれない。期待した一声が返ってきた。
「男の子だろ!がんばれっ!」
残り1km手前から湖畔の公園道路に入っていく。道路から公園道に入るところが急な坂道になっているのだが、この時にはここを勢い良く走り下りるだけの力が大腿筋に残っていなかった。そろそろと歩きに近い感じで下ったのだ。それでも時計を見ると3時間半の望み消えていなかった。1kmが非情な距離に感じた。ただ残る体力でひたすら走った。
3時間半切りへの秒読み段階になった。200mくらい手前でネットタイムではなんとか切れると確信したがグロスでは本当にぎりぎりだった。スタートのロスが約15秒だと記憶していた。時計はスタートラインを通過したときに押した。
ゴールラインを通過した。
時計を止めたつもりがふと気づくと止まっていなかった。慌てて止めたタイムが3時間30分11秒。
2回目の洞爺湖マラソンが終わった。トラブルを抱えたままのスタートとなった今回、結果的にはそのトラブルは再発しなかった。というより思ってもいない快走となってしまった。
一週間全く走らず臨んだ結果、脚は棒のようになった。しかし記憶に残る大会となったことは間違いない。
アミノバリューの仲間、ジョグノートの仲間はそのほとんどが無事完走した。今回もその仲間から大きな力をもらった。
後日、実行委員会事務局から正式なタイムが届いた。
マラソン男子39歳以下
タイム(グロス) 3:30:01
ネットタイム 3:29:34
順位 160位/614人中
さぁ次は・・・・<o:p></o:p>
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