70kmを通過し、サロマ湖畔のコースに入りました。
試走した時には2羽のオオワシ(オジロワシかも)が先導してくれるように飛んでいました。
75km地点手前のサロマ湖鶴雅リゾートまでの約5kmの直線です。
もう次の給水場所が待ち遠しくなる展開で、中間にあったかぶり水はもちろん、氷も取って痛くなった四頭筋を冷やします。
すでに平均ラップは5分を超えてきました。
まだまだ頑張りますが、ここで目標タイムとはおさらば。自分の状態は自分がよくわかってますので。(笑)
しっかり完走することに切り替えます。当面は8時間半以内。
鶴雅の私設エイドもおしるこ、ソーメンが有名と聞いていました。
しかし、ここまで甘いジェルを補給していた体は、くだもの以外の甘味を欲していなく、しょっぱいソーメンへ。
つゆまで飲み干す始末。汗でかなりのミネラルが不足している状態です。
エイドではスポドリを積極的に取ってきましたが、60km過ぎてからは水やお茶が多くなり、
持っていたジェルを取らないで、エイドのスイカやオレンジ、トマトなどを取るようになっていたことに早く気がつくべきでした。
鶴雅を出たあとは、元気になったと思ったのですが、すぐに給水をしたくなる状況に。
あと5kmでワッカの入り口ですが、そこまでなんと長く感じたことか。
試走でコースの距離もイメージも確認済みで、左側の森が途切れれば、ワッカの入り口目安の工場が目に入ってきて
元気が出るはずだったのに、どんどん気力がそがれていきます。
付けていたワイヤレスイヤホンからはスマップの曲。ベスト版ですが、スローなライオンハートではリズム感も出てきません。
ただ、外す行為、曲を変える行為もめんどくさくなっていたので、早くテンポの良い曲になることを祈って走ります。
やっとのことでワッカ入口が見えてきました。曲はスマップからなんと槇原へ!(笑)
ちなみに入っている曲は、この日の為に選曲したわけではなく、相方が使っていたそのまま・・・
工場のところのエイドに確り寄って十分(と思われる)な給水と補給をしました。
といってもやはりジェルは取らずに果物ですが。
そしてワッカへ。
80km通過 6時間44分30秒 (10kmラップ 56分44秒)
この時ワイヤレスイヤホンから流れていた槇原の曲に何故かウルウル。
切れかかっていた気持ちに響いたのでしょうね。(笑)
まだ20kmも残しているのに感傷に浸っている場合ではないですね。
ワッカの導入口の森を抜け、小高い丘の上に行くと、目の前にオホーツク海が広がりました。
試走の時は雨だったので、これぞサロマンブルーの景色にかなり感動。
エゾスカシユリもきれいに咲いていて、ちょっとだけ癒されましたが、すぐに現実へ。
もう脱水症状なのは明らかで、手は痺れるし、走る頼りは給水所だけ。
途中、女子のトップ、ラン友のTっちとすれ違ったけど、スピードが半端ない。
ちゃんと走ってレースしてる!!(笑)
ワッカネイチャーセンターへの分岐にあるエイドが見えた時には、オアシスと感じたくらい。
ここでも水、スポドリはもちろん、果物もかなり補給。
四頭筋も悲鳴をあげていたので、積んであった氷を擦り付けて折り返しに向かいます。
折り返しまではたった3kmしかないのに、橋が見えてからが長かった。(汗)
途中、50kmのトップ2人がすごい勢いで抜いていきましたが、もう応援する気も起きない。
やっとのことで折り返しのサロマ第2湖口橋まできましたが、上るよりも下りがきつい。
橋を渡り、下ってすぐに折り返すんだったら、距離調整して渡る前に折り返させて!!!(笑)
しかし、もう残りは10km。
90km通過 7時間44分39秒(10kmラップ 1時間00分09秒)
ついに平均ラップは6分に。なんといってもエイド時間が長い。
たぶん実際のペースはサブフォーくらいかもしれないけど、走っている本人はキロ7分かそれ以下に感じてます。
折り返してすぐに女子のTさんとすれ違い、ネイチャーセンター分岐のエイドまでもどったところで
メンバーのちゃん舞、すぐそのあとにK森さんとすれ違い。
残すは約8km。
脱水でエイドに寄ったときは手のしびれは取れるけど、すぐにまた症状が。
ここで終わりわけにもいかないので、残り約5kmのところで残っているジェルを摂取。
効くがどうかは別にしても気持ちの問題。と思ったらワッカを出る前にしびれがとれた。(笑)
ワッカを出たところで最後のエイド。のこり2km。
ちょっと向い風が強いなと感じて気持ちが折れる。
脚も痛くてラストスパートも出来ない。あっという間に3人くらいにかわされる。
残り1kmを切って、常呂の街に入ってきたところでやっとゴールを確信できました。
花道に入ってゴールが見えてきて、感動するのかなと思ってましたが、
走り切った安堵感だけ。(笑)
ゴールタイム 8時間47分05秒(10kmラップ 1時間2分26秒)
書き終わるのにずいぶんかかりましたが、初めての100kmはこんな感じでした。
今回は来年のための経験を積むためのエントリーでしたが、ゴール直後にはとても来年走ろうなんて思えませんでした。
しかし、ゴール後、先にゴールしていたTっちから言われました。
「明日になったら、来年はどう走ろうか考えてるから」と。
はい、言われたとおりになりました。
エントリー出来たら頑張ります。
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