Mr.&Mrs. Smith

　飛行機に乗るのが好きだ。

　何が好きかというと、席に着いた早々にシャンペンやワインを飲めるということと（キャセイのスチューワーデスさんに貴方ほどお酒を飲むお客さんは居ないと言われた上に、手紙まで貰った経験あり）、映画を観ること。

　席に着くなり、シャンペンを注文し、それを飲みながら機内誌でどんな映画が観れるか早速にチェックする。

　シンガポール航空などは、進んでいるので、VIDEO　ON　DEMANDで１００本ほどの映画が選べる。

　今回の帰国は、キャセイを使ったが、２本映画を観た。

　１本は”Mr.＆Mrs.Smith”　ブラッド・ピットとアンジョリーナ・ジョリーが夫婦で、二人ともプロのスゴ腕殺し屋なのだが、それを隠しあって夫婦生活を送っている。そんなある日、二人に殺しの命令が下る。そのターゲットは自分の妻であり、夫だったというストーリー。

　ハラハラドキドキという緊張感はまるでなく、気安く、暇つぶしに最適のエンタテイメント・ムービーだが、兎に角A.ジョリーの格好よさに魅了される。

　他の役者に食われることの無いB.ピットが完全に負けている。
　いい女で、惚れ惚れした。

　もう１本は、これも人気者のジェニファー・ロペス主演の"Monster in Law"。
　題名は、"Mother in Law”(義理のお母さん）に掛けている。

　結婚することになったジェニファーのフィアンセには、モンスターの如き強烈なお母さんが居て、このお母さんとしっちゃかめっちゃかのやり取りを繰り返すというコメデイ。
　このお母さん役を怪演するのが、名優のジェーン・フォンダである。
　
　喜劇をやっても、上手いね。
　そして、綺麗に歳を取っている。

　ダイアン・キートンの「恋愛適齢期」（J.ニコルソン、K.リーブスと競演）という映画を昨年、観た時も感じたけれど、単に若い頃,美貌だけで勝負した女優ではなく、内面に知性を持った女性は、歳老いても本当に美しい。

　A.ジョリーも、J.ロペスも当代1、２の人気者だけど、20年後、30年後に彼女らはダイアン・キートンや、ジェーン・フォンダのようになれるかな？

　きっと無理だろうな。