断魚渓、観音滝、千丈渓ほど知名度はありませんが、実家の近くには龍頭が滝、大滝、鳴滝といった瀑布があります。
1.龍頭が滝
龍頭が滝の謂われ「さくらえの民話」から
渡田の三浦さん(明治36年生まれ)からの聞き取り
「龍の頭のようなった。上からずうっと落ちた水がそこの滝つぼでまた溢れ出る。そこに飛沫も飛ばあの。そこに岩が頭出してる。そいつが尖った先が、尖った頭が、まるまった龍が上むいとるような。下から見える。そこの後に川菖蒲いうて、なんだがの、普通の花咲く菖蒲に似たような細いのが株になって生える。川におるけえ、川菖蒲いうの。それが生えとって、龍の頭みてえなたてがみで、それから今度、下の方の波が髭のようにみえた。そいで日があたるとそりゃあ虹がたつんだ。飛沫で滝の飛沫でな、虹がたってくるんだよ。ずうっと輪をかけたように。ああゆうふうに光るんだよ。そうだけ、龍頭が滝っていうんだな。」
【桜江町誌上巻より】
龍頭が滝は石見川越駅(現在廃駅)から西に県道を下がること500mの処にある田津川を2Km上った山中にある。見上げる岩頭60mからおどる白帛の水は、7分目に突き出した龍頭のような巌に砕けて玉と散り、右に折れて一躍滝壺に落下する。その壮観は白龍が躍るに似て水音は遠雷のように三峡に響く。
周囲の絶壁には、岩松・しのぶ・ぎぼうしゆが簇生(ぞくせい)し、滝壺の深さは底が知れぬといわれ、伝説によれば、「滝壺の水底は、はるか1.5Km下流の蛇淵に通じ、また4Km隔った観音滝の渕に通じて、昔は大蛇がこの間を往来していた」と伝えられる。
県道295号線(日貫川本線)を川越から日和に向かう山道の途中に龍頭が滝への入口があります。
ここから入って暫く行くと右折します。
右折して10数メートル行くと駐車場のようなスペースがありましたが、草が生い茂っていました。
これから先は行き止まりでした。
ここから歩いて中に入りました。
道は倒木で覆われていました。
途中で道が無くなり、川に沿って進みました。
このルートも大変でした。
歩くこと30分で龍頭が滝に着きました。
整備されていない道を歩くのはとてもたいへんで、息も絶え絶えになりました。
疲れていたせいなのか、伝説のような雰囲気は感じられませんでした。😅😅😅😅😅
2.大滝
【桜江町誌上巻より】
大滝は、甘南備寺山の東麓坂本川を2Km溯った山峡にあって、年中豊かな水量が一躍30mの絶壁をおどって白簾をかけ、飛沫は濛々と滝壺をおおって、30m上の山道からその様相を見ることができない程の凄まじさである。
大滝まで車で行きましたが、途中は落石が沢山ありました。
この大岩の向こうに大滝があります。
こんな道を進みます。
途中で大滝が見えました。
この細い道から河原に下りました。勿論道はありません。
下の写真の石垣が昔の道です。
この先に大滝があります。この左側を進んでいきました。
約50mくらい上流にいくと大滝があります。
帰り道のvideo
3.鳴滝
鳴滝は実家の川向うにあります。
昔祖母が鳴滝の山の上が暗くなったとき大雨が来ると言いました。すると30分後に大雨が降り始めました。
昔の言い伝えは当たると思ったことがあります。
鳴滝は三江線(廃線)の傍にあります。
<完>
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