そううつ日記

写真付きで日常や病気のことについて書いていきます

元主治医の双極性障害の講義

2015年09月30日 | 日記
元主治医が大学で学生に双極性障害の講義をすることになり、その際いくつかの私の詩を朗読したいと去年申し出があり、いいですと返事した。できれば学生さんの感想があれば教えてくださいとお願いしておいた。

最近返事が来た。病気について講義していたときは、学生さんは下を向き、あまり関心をもっていなかったようだった。しかし、詩を朗読した時は、顔をあげまっすぐに先生の方を見、真剣に耳を傾けていたということであった。

その詩を一つ紹介しておきます。

夜明け前


苦しい時期が長く続いた
そううつ病のために
絶望感が何十回と起こるたび
苦しみから逃れたいので命を絶ちたかった
しかし誰かにいつもそれを伝え支えてもらった
生きていて良かった
「あなたはたくさんの人から愛されているのですよ。私からも」
「あなたがいるだけで嬉しいと思っている人を忘れてはなりません」
ドクターは静かにそう言った
いろいろな取り組みの中で
私の症状はかなり回復し復職
困ったら相談し
自分へも人へもハードルを低くしている
ゆっくりと障害をもつ子どもの心を見つめている
小さな出来事が嬉しい
雲の移り変わり
草花の移ろい
こんなふうにゆったり生きられるのは
あの苦しいみの日々があったからだ
あの日々は夜明け前のしるしだったのだ
無駄な日々では決してなかったのだ

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