キャベツが一玉、99円!と聞いて、島の駅まで買いに行ってきた。
ついでに採れたてのアーサーが売られていたので買ってきた。
アーサーは岩場や港のスロープに生える緑色の海藻で、
沖縄の方言で「アーサー」と呼ばれている。
和名は「ヒトエグサ」でアオサ類の一種である。
アーサーの旬はちょうど今の時期。
冷たい北風が吹く、干潮時にオバァたちが採っている。
その光景は冬の風物詩となっている。
今は養殖されていて、スーパーに行けば一年中売られているが、
やはりこの時期に採れる自然のものが一番美味しい。
アーサーを水にもどして、鍋にカツオ出汁をとって、小さくサイコロのように
切った豆腐と一緒にして最後に溶き卵を入れてアーサー汁にしていただく。
アーサー汁は沖縄の代表的な郷土料理。
他にも卵焼きの中に混ぜたり、味噌汁の具にもよく使う。
この時期に採れるアーサーは特に栄養価が高く、香りもいい。
歴史を見れば琉球王朝時代から宮廷でも食べられていたそうだ。
旧暦の3月頃まで自然のものが売られている。