月あかりの下、インギャーマリンガーデンの海上に設置された
特設ステージの上で「なりやまあやぐ大会」が行われた。
八重山には「トゥラバーマ」
宮古を代表するのは「なりやまあやぐ」。
なりやまは慣れ山。慣れた山だからと言って
油断するんじゃ無い。ということを夫にむかって諭している、
そんな教訓歌のような意味を持つ唄である。
一番の歌詞では、慣れている山、いつも通っている山だからと
言って油断するなと唄われている。標準語に訳してしまうと
独特の旋律が半減してしまうような…
基本的な歌詞はあるが、唄い手はオリジナルの歌詞を
用いて唄う人もいる。
なりやまあやぐ大会では、上位入賞してくる本土出身者が
多くなって来た。インギャーマリンガーデンの東側駐車場の
すぐ奥になりやまあやぐの歌碑がある。
なりやまあやぐを解説した歌碑には次のように書かれてある。
なりやまあやぐは宮古を代表する民謡として広く愛唱れている。
友利では、明治から大正にかけて、佐久本武佐氏、下地亀氏、
川満恵長氏らによって、おのおの情緒的歌詞として即興で
歌われたと伝えられている。
これがこの地域で歌い継がれてきた。
1960年(昭和35年)、友利賽功氏が宮古で行われた琉球放送ラジオの素人
のど自慢大会で「なりやまあやぐ」を初めて電波に乗せ、
世に知られるようになる。
なりやまあやぐ発祥の地が友利であることを、未来永劫、
構成に語りつぐためここに歌碑を建立する。
なりやまあやぐのメロディーは三線入門の曲として
簡単そうであるが、唄と一緒に奏でるのは非常に難しい。
練習しても大会の予選にもたどりつけない。