ミャークヅツが三日間にわたって行われたと新聞に載っていた。
ミャークヅツとは池間民族のお祭り「豊年祭」
池間島にルーツを持つ伊良部の佐良浜、平良の西原を含めて池間民族という。
旧暦の8〜9月甲午の日から男性を中心に三日間行われる。
ミャークヅツを字で表すと「宮古月」と書く。
ミャークヅツの起源には二つの説がある。
日照り、水不足による不作と年貢の支払いに苦しんでいた池間民族。
仲保屋の主(役人)が池間島に赴任した西暦1600年〜1700年中頃から豊作に転じ、
生活が楽になっていった。
ミャークヅツは仲保屋(役人)から頑張った島民への褒美だった
という説。
もう一つは子供を亡くしてしまった親が
「悲しみに暮れてばかりはいられない現世を楽しく生きよう」
と始まったという説が伝えられている。
池間島が一年のうちでもっとも賑わう日であり、
島を出ていた人たちも
ミャークヅツの日には島に戻ってくる。
男たちは朝から酒を酌み交わして輪になってクイチャーを踊る。
飲むお酒はミルク酒と言って、泡盛を練乳で割ったもの。
宮古島では練乳のことを「ワシミルク」という。
ひたすらワシミルクを飲み交わしながら三日間に
わたって飲み踊り続ける。
池間島の友達がいうには、最初の1日が過ぎれば飲み続けるのは
大したことはないという。
しかし、この祭りが終わった後は別人のようになっていた。