見出し画像

うんたま森のキジムナー

シーブパイ

強い寒波が押し寄せてきて、強い北風が吹く。
まるで大きな袋いっぱいに詰め込んだ冷たい風を風船の
ごとく吹き出すように、強い北風が吹く。
そして袋の中の北風を出し切ると、冬でも時に、南から暖気が
吹き込み陽気な気候になる。

北方は冷たい気団を南へ送るかわりに暖かい気団を南からもらう。
12月ころ冬に入ってから、北風の合間に吹く南よりの風のことを
沖縄では、シワシベー (師走風)
 八重山ではシーブパイと呼んだそうだ。
シーブとは今でいうお歳暮のことで、パイは方言で風のこと。

八重山地方では、石垣市の南〜西の方向に竹富島、与那国など離島が多い。
離島の人々はこのシーブパイを帆にはらませて航海してお歳暮を届けた。
また、首里の王府へ貢物を届けるためにもこの風を利用したという。

しかし冬の南風は化け物といわれるほど性質が悪い。
暖かければ暖かいほど、次にひかえている北風が強く吹く。
現在では気象予報で次の北風の強さを知ることができるが、16世紀から
19世紀の約300年間に、この時期の遭難件数は140件記録されている。

寒波が弱まり、心地よい南風が吹く。
時には夏を思わせる日もあるが、穏やかな暖かい日がやってくると、
次にひかえる北風が強く吹く。
暑さ寒さも彼岸までといわれるように、沖縄では旧暦の1月16日までが冬。
それを過ぎるまでは、北風が弱まり南よりの風が吹き出すと要注意!
穏やかなであればあるほど次の北風を覚悟する。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

きじむな
年末から雨の日が多いです。
大阪では1月10日は「恵比寿さん」です。
関西では親しみを込めて「えべっさん」と呼びます。
恵比寿様が祀られている神社では、「商売繁盛で笹を持って
来い!」盛大なかけ声が響き渡ります。
懐かしいです。
ダイバー
大きな袋から雷小僧が北風を噴出す様子を想像したら、「北風と太陽」のおとぎ話を思い出しました🙂 ここ数日はこちらでも厳しい寒さとなりました🥲 暖かい春の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが、南房総の鴨川市では菜の花が咲き始めたそうです🐾
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事