沖縄の正月は、もともと旧暦で行なっていた。
いつの頃からか新暦の正月に代わっていった。
島を離れている人たちも、新暦の正月の方が帰省しやすい。
新暦の正月になって、暦の上でも変化してきた。
元旦から15日までが正月祝いの期間である。
沖縄では元旦を大正月と呼び、祝い気分が少し覚めてくる頃を
小正月という。沖縄では神様と一緒に祝うので、神様が満足されたと
思われるのが15日。
旧暦では新年最初の満月の日で、天の門が大きく開くこの日に、
神様は天に帰る。
その後に神様の後ろにひかえていたご先祖様が16日にやってくる。
これがあの世の正月と言われるジュウロクニチである。
新暦では月齢が代わってくるので、暦が変化してしまう。
今はすっかり新暦の正月となり、旧暦の正月を祝うのは
昔ながら漁師町くらいとなっている。
それでも昔からの風習が残って正月が完全に終わるのは20日まで。
昔は20日をハチカショウグワァッチと呼び正月飾りを
片付けたそうだ。
年末に豚を潰して塩漬けにした肉をカメに保存する。
20日までに食べ切って、カメを洗う日が20日だった。
新暦となっても一応は、正月は20日までとなっている。
いつまでも正月気分ではいられない。
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きじむな
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