夏になるとコンビニやラジオでぜんざいのCMが聞こえてくる。
「夏はやっぱりひんやり冷たいぜんざいが食べたい。」
本土ではコタツに入ってストーブの上で焼いたお餅をお汁粉中に
入れてアツアツでいただく。
ぜんざいの起源は出雲大社の神在祭で振る舞われた
神在餅(じんざいもち)で、これが京都で「ぜんざい」になったといわれている。
また、一休和尚に小豆の汁に餅を入れたものを出したところ
「善(よ)き哉(かな)この汁」といったことから「善哉(ぜんざい)」と
呼ぶようになったという説もある。
お汁粉なのかぜんざいなのかこれも意見の分かれるところ。
沖縄ではぜんざいは夏に欠かせないソウルフード。
もともとは中国、あるいは台湾から伝わったといわれている。
大麦や緑豆、黒糖を使用したとろっとしたお粥状のオヤツとして
親しまれていた。戦後アメリカ統治下にあった沖縄では金時豆が多く
流通しており緑豆よりも手に入りやすいことから現代の沖縄風
ぜんざいとして普及したといわれている。
本土のぜんざいは熱く温めていただくが、沖縄のぜんざいは
冷たく冷やしていただく。氷に小豆、白玉の入ったぜんざいや
色々なバージョンがある。
沖縄で有名なのは富士屋のぜんざいで、コンビニやスーパーでも
売られている。