台風が来ると家から出られなくなるので、
食糧の買い出しとレンタルビデオを
借りに行くというのが台風対策のひとつでもあったが、
時代とともに変化してきた。
台風なれしていない本土の人が増えたからなのか、
台風と報道されただけでスーパーから品物が一気に消えてしまう。
海上輸送の貨物便は以前に比べて倍以上に
増えて桟橋のコンテナ置き場も広く拡張されたのに
買い占めによって物資が不足する。
それと、レンタルビデオ屋に行き遅れると、
見たい作品のほとんどが貸出中で
スーパーの棚と同じくなくなってしまってた。
停電すると見ることができないと
わかっていても借りに行ってしまう。
それにも変化が起こっている。
こんな離島であってもレンタルビデオの時代は
終わろうとしている。
最近のテレビにはYouTubeやネットフリックス、
ネットTVが内蔵されていてビデオを借りる
必要もなくなった。
宮古島で民放が放送開始されたのが1993年12月だった。
それまではNHKと宮古TVだけだった。
わかりやすく説明すると、「笑っていいとも」が2週間遅れの
ゴールデンタイムに放送されていて
夜の8時に「お昼休みは♫」とやっていた。
ビデオ屋さんは今のコンビニよりも多く、映画よりも本土の
テレビ番組を録画したものが貸し出されていた。
ビデオ屋に入ると右側に置かれているのが大きいビデオで左側が
小さいビデオだった。
たくさんのビデオの中から見たいものを探すのではなく
お店の人が「入ったよ」と言って渡してくれる
そんな時代であった。
大きなビデオ、小さなビデオなんて知らない人の方が
多いだろうな。