宮古島からのお土産といえば「モンテドールのバナナケーキ」
宮古島がどこにあるのかまだ知らなかったとき
「お土産でいただいたの」とオヤツにいただいた。
口に入れたときにバナナの風味がしたのを今でも
覚えている。まさか自分が本土へと行くときにお土産の
定番になるとは思わなかった。
おそらく今までに何十人、いや百人以上の人に手渡しただろう。
今はたくさんの土産物があるが、一番古くからあるのは
やはり「バナナケーキ」
1960年頃、宮古島の菓子職人数人が、島のお祝い事に出す
お菓子を学びに沖縄本島に行った。
時代はまさにアメリカ統治時代。
その影響もあってか菓子職人たちは
「バナナのパウンドケーキ」を学び島に持ち帰り島民に振舞った。
その頃から、宮古島ではお祝い事や進物用の菓子として
「バナナケーキ」が定番になったそうだ。
もともとは土産用ではなく、島内の進物用であったという。
はじめて宮古島を訪れたときのお土産に持ち帰ったのも
バナナケーキだった。観光客も少なく、目につくお土産といえば
空港の売店で売られていたバナナケーキくらいだった。
島を離れて暮らす宮古出身者に「お土産は何がいい?」と聞けば
「バナナケーキ」と口をそろえた時代もあったそうだ。
シンプルなパウンドケーキであるがバナナの風味がして美味しい。
JALのファーストクラス羽田出発便の昼食時の茶菓子に
モンテドールのミニバナナケーキが採用されている。