春の星が輝きを増してきている。春分の日を過ぎると日没が1日およそ1分の割で
遅くなりだし、夏至の頃まで夜の時間が短くなり続けることになる。
天気のよい日は夜空に満点の星が輝いている。
星座の数は88個。北半球でそのうち半分の星座が見られる。
2000年前にアレキサンドリア(カイロ)に住んでいたプトレマイオスが
北半球の中緯度から見える星座を48個記録している。
たくさんある星座の中でもっともよく知られていて、
見つけやすいのが北に見える北斗七星、そして東の空に見えるオリオン座だろう。
季節によって見え方は変わってくる。
春の一番を告げるように見え始めるのが北斗七星(おおくま座)
あのヒシャクのような形は、季節を問わず、ほとんど一年中、
北の空のどこかに見えている。
北半球では星の中心となるのが北極星。しかし北極星は小さく目立たない。
その北極星まわりを熊が這い回るように回っているのが大熊座の北斗七星。
北斗七星を見つけてから北極星にたどり着く。
北斗七星も国によって見え方が違うようだ。日本ではヒシャクに例える。
フランスではフライパン。イギリスではチャールズ王の車。
ヨーロッパでは馬車。このヒシャクの部分北斗七星は熊の尻尾の部分にあたる。
現在は航海計器が発達して常に最新の自船位置を教えてくれる。
空が見えなくても迷うことはない。
それでも夜の海に出ると、まず基準となる星座を探すクセがついている。