「池間島は美しい女性が多い。」という話しをよく聞く。
目鼻立ちがはっきりしていて、その顔立ちは日本人離れしていると
いわれている。
その話しの元となっているのが「プロビデンス号」である。
池間島の北にあるのが幻の大陸と呼ばれるヤビジ (八重干瀬)は
船の難所として知られている。外国の船はヤビジのことを「プロビデンスリーフ」
と呼んでいる。
1795年2月、イギリスの帆船プロビデンス号はイギリスの軍港プリマス港を
出港する。アフリカの西海岸のカナリア諸島、ヴェルデ諸島を南下し大西洋を
横断してリオデジャネイロに寄港し、喜望峰回りでインド洋に入る。
南太平洋から入ってマカオ、台湾経由で琉球にやってきた。
そして1797年にヤビジで座礁して沈没する。
池間島の人たちが水や食料を援助して17日間もてなしたそうだ。
ブロートン艦長の航海日誌に克明に当時のことが記されている。
「池間島の女性はヨーロッパ人のような顔立ちの人が多い。」
といわれる由縁となっているのがプロビデンス号の座礁と関係しているのかは
定かではない。