市内西里通り商店街に古くからある居酒屋さん。
このお店の「ソーメンチャンプルー」が
今まで食べたソーメンチャンプルーの中でダントツに美味しい。
ソーメンチャンプルーは沖縄の郷土料理である。
その沖縄の中で一番美味しいと思った。
子供の頃、大阪で育った。
大阪には至る所にお好み焼きとたこ焼き屋がある。
お好み焼き屋にはお好み焼きと焼きそば、焼きうどんのメニューがある。
近所のお好み焼きのメニューにはもう一つ「焼きソーメン」
というのがあった。サッとゆがいたソーメンを鉄板の上で
シイタケとキャベツを具に醤油味で作られていた。
人気のメニューであった。
当時は沖縄のことなど何も知らない。
今思えば、沖縄の人たちが多く住む地域であったと思う。
ソーメンを炒めて食べるのは全国的ににも珍しい料理。
沖縄では各家庭によってかわってくる。
具にタマネギやツナを入れたり、ニラやネギ、シイタケを入れたりもする。
しかし、市内の美味しいソーメンチャンプルーを出す居酒屋のものは、
具は少量のネギがパラパラと上に乗っかっているだけ。
ほんのりごま油の香りがするシンプルなソーメンチャンプルー。
外食することが少なくなったが、たまに食べたくなるときがある。
本来チャンプルーは豆腐と野菜の炒め物のことである。
時代の流れで炒め物の総称としてチャンプルーが使われるようになり、
ソーメンチャンプルーと呼ばれるようになったが、
本来は、ソーメンタシヤー、または
ソーメンプットルーが正しい名称である。