伊良部島の絶景スポットの一つ「サバウツガー」
佐良浜漁港から車で坂を上り、その先にAコープが見えてくる。
Aコープの敷地角、道路脇にサバウツガーへの案内標識が出ている。
井戸と階段を含めた一帯が史跡に指定されている。
1966年(昭和41年)8月に簡易水道が敷かれるまで240年以上も佐良浜の人たちの
生活用水として使用されてきた。水を汲みに行くには130ほどある階段を降りて
行かなくてはならない。水汲みは女性と子供の仕事であったそうだ。
1日に3回~4回も水を汲みに降りたという。
サバとは「サメ」のことウツは「捕る」という意味がある。
この井戸を発見したのは、ミャーギ立の金大主とフズーの松大主という二人の若者で
あったという。この二人は池間島から畑を耕しに伊良部島まで通っていた。
二人は崖から流れて落ちるかすかな水の音に耳をかたむけ、雑木林を
かきわけながら泉を探し当てた。これがサバウツガーである。
この海の付近でサメが多く回遊していることから「サバウツガー」と呼ばれるようになった
という説ともう一つは池間島からサバウツガー付近をみるとサメに
見えることからよいう説がある。
また、サバウツガーは満潮時の水際にあり、水を汲むには潮が引くのを待たなければ
ならなかったと昔、この水を汲んでいた人たちから聞いたことがある。
階段の上から眺める景色は絶景である。