宮古島西端に狩俣という集落がある。
この狩俣というところが宮古島の「聖地」
だといわれている。
昔、狩俣は高い石垣で囲まれた集落で東南に門が
ありそこから出入りしていた。
現在でも石造の門が再建されている。
実はもう一つ北門があるが一般の人は北門を通ることはできない。
他にも通ってはいけないみちや入ってはいけない
場所などもある。
年に一度 ウヤガンという祖先祭りが行われる。
集落の成り立ちから今日までの繁栄を祖先に感謝する
祭りだと伝えられている。
祭りのときに唄われる数々の神の唄があり民族学者の
興味をひいている。
祭りは一部秘祭であり一般の人が立ち入ることもできない
場所で行われ、見ることも聞くこともできない。
「聖地」といわれる由縁かも知れない。
狩俣の人に祭りのことを聞いても、あまり話したがらない。
色々と集落の成り立ちなどが書かれた昔の本を調べていくと、
クバラパァズという女の人に行きつく。
津堅島から流れ着いたという説や久米島から流れ着いたという説。
不思議な力を持つ妖術使い。
石の門を作ったのもクバラパァズだと伝えられている。
実在したのか昔話なのかホントのところはわからない。
狩俣の人の性格を一言で表すと、みなが口をそろえて
温厚な人であるという。
自称 霊感が強いと言う人が
「狩俣には神の存在を近くに感じる。」と言った人が
何人かいた。