夏至から数えて11日目にあたる日を「半夏生(はんげしょう)」という。
今年は7月1日だった。
関西ではこの日タコを食べる習慣がある。
今もその習慣が残っているのかはわからない。
祖母に育てれられたので、昔からの習慣でタコを食べさせられた。
半夏生とは農作業の節目で「雑節」の一つ。
土用や八十八夜と同じく日本独自の暦である。
農作業にとっては大切な節目で、この時季は「半夏雨(はんげあめ)」と呼ばれる
大雨になることが多いので、それまでに田植えを終えないと
「半夏半作(はんげはんさく)」といって、収穫が半分に減ると
伝えられてきたそうだ。
関西でこの日にタコを食べるのは、昔から関西の米の産地の農村では、
「田に植えた苗がタコの足のように地に根付いて豊作になることを祈り、
タコを食べてゲンを担いだ。」からだそうだ。
四国讃岐、ウドン県では、この日、農作業を手伝ってくれた人たちにウドンを
振る舞う習慣があるという。ウドンに使うのは、その年に収穫された麦から
とった小麦粉。小麦粉の主成分は炭水化物。筋肉疲労を回復させるグルタミンなど
含まれていて、農作業の疲れを癒すには最適であったからといわれている。
ちなみにタコにもタウリンが豊富に含まれていて疲労回復に役立つ。
7月になるとタコが食べたくなるには遺伝子レベルの記憶があるかもしれない。