山羊(ヤギ)のことを沖縄の方言で「ヒージャー」という。
宮古島では「ピンザ」という。
沖縄では山羊を食べる習慣がある。
生肉の刺身もあるけれど「ヒージャー」
宮古では「ピンザ」といえば山羊そのもののことだけではなく山羊汁のことを
ピンザという。
お祝いには欠かせない料理の一つで大きな鍋で骨から内臓まで
煮込んで汁にする。ある祝いの手伝いを頼まれて、家に行くと
山羊がつながれていた。何を手伝えばいいのかと聞くと、
その家の主に「それを潰して来てくれ。」といわれた。
何をいっているのかわからなかったが丁重に断って
帰ったことがある。
山羊には特有の畜肉臭があって、沖縄でも好き嫌いが真っ二つに分かれる。
沖縄だからといって必ずしも好まれるものではない。
祝いの料理に出てくるが、その臭いが好きでたまらないという人もいれば、
その臭いがたまらなく嫌だという人もいる。
食べるものが豊富ではなかった時代は贅沢品であったが、
好きなものを選んで食べる今の時代には食べれない人の方が
多いかもしれない。
長く沖縄に住んでいるが今だに食べることができない。
この先も食べることはないだろう。