明け方、歩いているとまわりの木々や草花が一斉に呼吸している
ような空気を感じる。少し冷たい空気の中を歩いていると、
なんとなく甘みのあるようなユリに似た深い香りが漂ってくる。
香りの元をたどって行くと、そこには小さな黄色い花のつぼみをつけた
葉っぱに覆われた木がある。
それは沖縄では雑草のごとく生えているトンキンカズラ別名を
「イエライシャン」
夜来香と書いてイエライシャンと読む。
昼間は甘い香り、夜は少し甘みの残る香りがして、真夜中を過ぎると、
不思議なことに甘い香りはなくなる。
昔、中国の戦国時代、戦場にむかう兵士たちがイエライシャンの香りで、
戦いにいくことがバカバカしくなり戦場へむかうのを
やめたという逸話がある。
イエライシャンの香りは独特な神秘的な香りがする。
東南アジアでは蕾を炒め物にしたり、花をスープやサラダに散らしたり
して食用にするところもあるそうだ。
草花の図鑑には古くから漢方薬として鎮痛剤や解熱剤に用いられて
きたと書かれてある。
オバァは「あの葉っぱは便所紙さぁ」と言っていた。
昔のトイレは家の外にあった。
トイレのまわりにはイエライシャンがあり、その葉っぱが
トイレットペーパーがわりだったそうだ。
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きじむな
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