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あきたの民謡 第30回民謡「長者の山全国大会」(2023.10.15)

2023-10-15 21:55:28 | 日記
令和5年6月3日付けの秋田魁新報に載っていた「2023年度、県内の民謡全国大会の開催予定」によると、今年4年ぶりに多くの大会が復活するそう。
それ以来、できる限り県内で開催される全国大会に赴いてみたいと思い取組んでいます。

~秋田魁新報紙より~
秋田おばこ節 大仙市 6月4日
秋田港の唄  秋田市 6月25日
秋田おはら節 大仙市 9月2日
三吉節    秋田市 9月17日
生保内節   仙北市 9月24日
秋田追分   五城目町 10月1日
長者の山   美郷町 10月14日、15日
秋田船方節  男鹿市 11月19日
秋田飴売り節 大仙市 11月23日

秋田長持唄  秋田市 中止
(秋田長持唄は、旧雄和町出身の民謡歌手・故長谷川久子さんが、同町の旧戸米川村、旧種平村で唄われていた「箪笥担ぎ唄」を編曲した民謡。大会は伝承と普及を目的に1994年から開かれてきた。実行委員会の渡辺和弘事務局長(68)は「地域の人から開催を求める声があり実施したかったが、中止せざるを得なかった。来年度以降、再開できるように模索していきたい」と話した。)

今日伺ったのは、「第30回民謡「長者の山」全国大会」です。


会場は「美郷町北ふれあい館(旧千畑中学校)」です。
 

今日の大会の出場者は、熟年の部が70名、一般の部が52名、ジュニアの部が20名。
昨日(14日)の予選を勝ち抜いた、熟年の部20名と一般の部20名による決勝を聴きました。


          

アトラクション(ゲスト出演)は4名でした。いや、合計6名か。
最初に第29回大会チャンピオンの髙橋惇さん。
長者の山、秋田馬子唄、秋田荷方節、南部木挽唄、南部牛追唄を披露されました。


次に登場したのは、第21回大会のチャンピオン、田中恵さん。
喜代節、ひでこ節、米節、秋田舟方節を披露。


次は、須田政博さん。
秋田大黒舞、秋田馬方節、秋田おはら節、秋田港の唄、十勝馬唄を披露されました。


次が、藤原美幸さん。藤原さんといえば、ラジオ番組をはじめよく知られた方です。
生保内節、秋田港小唄、酒屋仕込み唄、秋田長持ち唄を披露されました。


軽快な語り口で、さすがです。


そして、当初予定にはなかった出演が叶いました。
熊谷信子さんです。
秋田おばこに、浅野沙樹さんが踊りをつけてくださるという、贅沢な時間。


そして、その後はその浅野沙樹さん。
秋田荷方節を、三味線が伊藤福実都さんという、これまた贅沢な。


そして成績発表。
今回の優勝者は、髙橋愛実香さん(秋田市)でした!
民謡素人な私ですが、髙橋さんのお名前はすっかりおなじみになっています。
髙橋さんは三姉妹で、県内の多くの大会でチャンピオンになっている方なのです。
今回で4つ目のタイトルとのこと。すごい。


     

最後に、チャンピオンの髙橋愛実香さんによる長者の山を披露いただき、改めて聞き惚れるのでした。




「長者の山」の歌詞を記しておこうと思います。

盛る盛ると 長者の(ちょうじゃ)の山盛るナ
盛る長者の山サーサ 末永くナ

山さ野火つく 沢まで焼けたナ
なんぼかわらびコサーサ ほけるやらナ

さんか深山の さなずらぶどうもナ
わけのない木に サーサからまらぬナ

山で切る木は いくらもあれどナ
思い切る木はサーサ 更にないナ

真昼岳から 流れる水はナ
実りゆたかな サーサ宝水ナ


豊かな山からの恵みに感謝し、この資源を維持することへの決意を感じ、生活の基盤となっている誇れる山へのリスペクトが感じられる唄という印象です。