KIMUKAZU blog

健康とiMacに関する情報
最近は天体観察と公園散策の情報

MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(22)

2020-10-07 06:54:59 | 火星
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、火星[9]の直焦点撮影を試みた[22-25]。
ここでは、撮影データのスタック処理にAS!3(AutoStakkert!3)[11]を用い、その後処理にLynkeos[12]を用いた結果について記す。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、ポルタ経緯台に搭載し、火星の撮影を行った[22-25]。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[10]を用い、WindowsノートPCに取り込んだ。
火星の望遠鏡の視野への導入は、付属のファインダ(レッド・ドット式)を用いてアライメントし、ノートPCの画面に火星が写ることを確認することで行った。
火星の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用いてaviファイルを取り込んだ。
撮影時間は、約15秒(約450フレーム)である。
取り込んだaviファイルは、AS!3[11]を用いてスタック処理(取り込みフレームの品質上位50%をスタック)を行った[26-28]。
AS!3からの出力画像(tif)は、Lynkeos[12]に入力し、Deconvolution処理[13]、および、Unsharp mask処理[14]を行った[27-28]。
また、Lynkeosからの出力画像(tif)は、Windows標準のフォトを用いて傾き補正を加え、さらに、ImageMagick[15]を用いてトリミング処理を行った。

(2)火星の撮影結果(上が北)

2020-08-08 00:54 火星(等級:-1.2、視半径:7.7")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 4.1ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-11 01:44 火星(等級:-1.3、視半径:7.9")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.5ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-16 01:34 火星(等級:-1.4、視半径:8.2")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 2.7ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-21 00:45 火星(等級:-1.5、視半径:8.6")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.6ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-25 00:09 火星(等級:-1.6、視半径:8.9")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.8ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-09-11 02:22 火星(等級:-2.0、視半径:10.2")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.5ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-09-21 22:14 火星(等級:-2.3、視半径:10.9")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 2.6ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-09-28 23:50 火星(等級:-2.4、視半径:11.1")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.6ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-09-30 02:43 火星(等級:-2.5、視半径:11.2")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.2ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-10-01 23:42 火星(等級:-2.5、視半径:11.2")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 4.2ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-10-02 23:56 火星(等級:-2.5、視半径:11.3")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.5ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-10-06 22:31 火星(等級:-2.6、視半径:11.3")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.5ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[17]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[17]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[18])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、火星の直焦点撮影を試みた。
撮影データのスタック処理にAS!3を用い、その後処理(Deconvolution処理、および、Unsharp mask処理)にLynkeosを用いた。
その結果、火星の良好な画像が得られた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)火星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)Lynkeos
(13)逆畳み込み-Wikipedia
(14)Unsharp masking-Wikipedia
(15)ImageMagick
(16)今日のほしぞら
(17)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(18)IMX290NQV
(19)極冠-Wikipedia
(20)大シルチス-Wikipedia
(21)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(22)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(23)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(8)-goo blog
(24)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(13)-goo blog
(25)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(15)-goo blog
(26)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(18)-goo blog
(27)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(19)-goo blog
(28)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(20)-goo blog
(29)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(17)-goo blog
(30)火星最接近2020
(31)Mars-The Red Planet-NASA
(32)火星くるくる
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする