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MILTOL200mmとNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(102)

2022-12-28 07:28:38 | 星雲・星団
(1)MILTOL200mmとNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象(カシオペヤ座)
  IC1805(ハート星雲)[19,22-23]
  IC1848(胎児星雲)[20,22-23]
 ・機材
  望遠鏡:MILTOL 200mm F4[1-2]
  ファインダ:SVBONY SV182 6x30 十字線入り90°正立ファインダー[3]
   ※MILTOLへのファインダ台座取付けは、参考文献[4]を参照。
  イメージセンサ:Player One Neptune-C Ⅱ(SONY IMX464 1/1.8型 2712x1538 2.9μm)[5-7]
  フィルタ:Player One UV IR-CUT 1.25"[8]
  架台:AZ-GTi赤道儀化マウント[14] 恒星追尾モード、プレートソルブと同期[16]
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.0[9] Live Stack(fits)
  画像解析:マカリ[10-11] 画像演算(左右反転、回転)
  画像補正:ASTAP[12] 自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理、fits→jpg変換
  画像処理:ImageMagick[13] append処理

(2)MILTOL200mmとNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影結果

2022-12-20 19:48 IC1805
Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT), MILTOL 200mm F4
Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT), Gain 360, Exp. 2sec, WB(Auto)(B=220 G=0 R=416), 2712x1538, RAW16, StackedFrames=210, Total Exp. 420sec
※IC1805を自動導入後、プレートソルブと同期を実施
※ASTAPを用い、FITS画像の自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理(右画像)を実施


2022-12-20 19:52 IC1848
Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT), MILTOL 200mm F4
Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT), Gain 360, Exp. 2sec, WB(Auto)(B=213 G=0 R=417), 2712x1538, RAW16, StackedFrames=210, Total Exp. 420sec
※IC1848を自動導入後、プレートソルブと同期を実施
※ASTAPを用い、FITS画像の自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理(右画像)を実施

・対物レンズ口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"
・イメージセンサ分解能:5.98"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x34(1.28°)

(3)まとめ
電視観望(Electrically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、MILTOL200mmにNeptune-C Ⅱを取り付け、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して直焦点撮影を試みた。
都内の星空において、ライブスタック機能を活用し、カシオペヤ座のIC1805、IC1848を撮影した。
ここでは、撮影したFITS画像について、ASTAPを用いて自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理を試みた。

参考文献:
(1)MILTOL 200mm F4レンズ
(2)テレスコープ 200mm F4レンズキット
(3)SVBONY SV182 6X30 十字線入り 90°正立ファインダー 90°直角プリズム ブラケット付属
(4)【お詫びと訂正】~MILTOLのファインダー台座の件 2020/08/06-中川光学研究室ブログ
(5)Neptune-C II USB3.0 Color Camera (IMX464)
(6)SONY IMX464LQR
(7)Player One - Cameras and Astrophotography
(8)S-series UV IR-CUT 1.25″ Filter
(9)SharpCap
(10)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(11)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(12)ASTAP, the Astrometric STAcking Program
(13)ImageMagick
(14)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(15)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(6)-goo blog
(16)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(8)-goo blog
(17)今日のほしぞら
(18)Stellarium-Web
(19)Heart Nebula-Wikipedia
(20)Westerhout 5-Wikipedia
(21)輝線星雲-Wikipedia
(22)カシオペヤ座-Wikipedia
(23)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.225-230.
(24)秋 の星雲星団-天の川のほとりで星空散歩
(25)カテゴリー 星雲・星団-KIMUKAZU blog
(26)SV165とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(22)-goo blog
(27)MILTOL200mmとNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(83)-goo blog
(28)渡邉 耕平 著、”電視観望実践ガイドブック Ver 1.1”、サイトロンジャパン発行、2021年11月17日第二版発行.
(29)Player Oneの新CMOSカメラでの電視観望-ほしぞloveログ
(30)意外な伏兵、Kenko Miltol 200mm F4
(31)投稿:MILTOL200mmF4テレスコープモデルによる電子観望 2020/08/02-中川光学研究室ブログ
(32)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(33)【電子観望をさらに快適に】 SharpCap + AZ-GTi でプレートソルビング
(34)【プレートソルビング】 All Sky Plate Solver のインストール方法
(35)最安EAA(電視観望)かな?

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4 コメント

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惑星パレード (tsakae)
2022-12-28 12:36:34
昨夕 は惑星パレードが見られ
次回は39年も先、2061年との記事を見ましたが
トライされたのでしょうか
返信する
散光星雲の撮影に関して (starskys2)
2022-12-28 13:29:20
新星空の友です。
いつもブログ「新星空の友」をチェックして頂きまして、ありがとうございます。
一つコメントさせて頂きます。(余計なお世話かもしれませんが)
貴殿の撮影で散光星雲の撮影が多く見受けられますが、東京の空でも散光星雲はもっと赤み濃くハッキリと写ると思います。
散光星雲はどちらかと言えば、光害の空向きです。
赤色~赤外波長を通過する干渉フィルターを使えば東京の空でも暗い山と同じくらいに写ります。
UV・IRカットフィルターは散光星雲用フィルターではありません。紫外線・赤外線カットでハッキリ像を写すための主に月・惑星用です。
散光星雲のHα波長域を写すには、赤外フィルターが最適です。
QBPフィルターでも赤外フィルターと同等で代用できます。
総露出時間も数分でなくて、30分~90分の長露出が必要です。
撮影対象に合ったフィルターの使用をお勧めします。
フィルターの特性によって撮影対象天体は写り方が大きく違います。
以上、参考になれば幸いです。
貴殿が一生懸命に撮影していらっしゃいますから、少しでも更にハッキリきれいな写真になるようにと思います。
どうぞよろしくお願いします。
返信する
Re:惑星パレード (KIMUKAZU)
2022-12-28 13:56:27
tsakae 様
コメント、ありがとうございます。
昨夕は快晴でしたが、残念ながら、ご指摘の惑星パレードは観察できませんでした。
明日以降は仕事が休みになりますので、夕方に月も含めた惑星パレード・観察を楽しめればと思います。
返信する
Re:散光星雲の撮影に関して (KIMUKAZU)
2022-12-28 15:28:58
新星空の友 様
コメント、ありがとうございます。
「ほしぞらの探訪」をガイドに、冬の星座観察(電視観望)をマイペースで楽しんでおります。
散光星雲の撮影に適したフィルタ応用や総露出時間に関する貴重なコメント、参考にさせていただきます。
現時点では、お手軽なノータッチガイド・短時間撮影を楽しんでおりますが、今後は、長時間露出時のオートガイド技術応用につきましても、挑戦してみたいと思います。

https://blog.goo.ne.jp/kimukazujp_goo/e/8850192f1fda3694e85b779bc05e153b
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