遊星號[1]で撮影した月食の画像[4,10]を用い、月までの距離を試算[7]した結果を記す。
(1)月までの距離の試算概要
・地球の影の見かけの大きさの測定
D:地球の影の見かけの直径(pix)
・月の見かけの大きさの測定
d:月の見かけの直径(pix)
・両者の比と地球の実際の大きさから月の実際の大きさを計算
地球の影の大きさは、太陽光が平行であれば、地球と同じになるが、実際には、およそ月の直径分小さくなっている[7]
従って、
D/d = (R - r)/r
ここで、
R:地球の実際の直径(約12,800km)[7]
r:月の実際の直径
・月の実際の大きさと見かけの大きさから月までの距離を計算
L = r/(2πθ/360)
ここで、
L:月までの距離
r:月の実際の直径
θ:月の見かけの大きさ(視直径)(°)
(2)月までの距離の試算結果
使用した月食の画像(2022-11-08 18:50頃)[10]
地球の影の部分の推定例
地球の影の見かけの大きさの測定
※マカリのグラフ機能・画面例[5-6]
測定結果は、次の通り
D = 2,658 pix
月の見かけの大きさの測定
※マカリのグラフ機能・画面例[5-6]
測定結果は、次の通り
d = 957 pix
・両者の比と地球の実際の大きさから月の実際の大きさを計算
D/d = (R - r)/r
2,658 pix / 957 pix = (12,800 km - r)/r
r = 3,386 km
すなわち、月の実際の直径は、約3,400kmと試算できた。
・月の実際の大きさと見かけの大きさから月までの距離を計算
θ = (イメージセンサ分解能) x d = 1.93" x 957 pix = 0.51°
r = 3,386 km
従って、
L = r/(2πθ/360)= 380,591 km
すなわち、月までの距離は約38万kmと試算できた。
・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"
・イメージセンサ分解能:1.93"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm)
(3)まとめ
遊星號を用いて撮影した月食の画像を用い、月までの距離を試算した。
その結果、月の直径は約3,400km、月までの距離は約38万kmが得られた。
※紀元前350年頃、アリストテレスは月食の影のようすから「地球は球形だ」と考えたようだ[7]。
参考文献:
(1)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(2)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(3)月-Wikipedia
(4)2022年11月8日の月食-Wikipedia
(5)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(6)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(7)鈴木文二・洞口俊博 編、あなたもできるデジカメ天文学 "マカリ"パーフェクト・マニュアル、発行所 恒星社恒星閣、2015年11月15日初版1刷発行、pp.16-17.
(8)カテゴリー 月-KIMUKAZU blog
(9)皆既月食・天王星食(2022年11月)-NAOJ
(10)遊星號による天体観察(112)-goo blog
(11)月食を楽しもう
(12)月食から求める月の大きさと月までの距離
(13)月食観測による月までの距離測定
(14)「月の大きさと月までの距離」
(15)アリストテレス-Wikipedia
(1)月までの距離の試算概要
・地球の影の見かけの大きさの測定
D:地球の影の見かけの直径(pix)
・月の見かけの大きさの測定
d:月の見かけの直径(pix)
・両者の比と地球の実際の大きさから月の実際の大きさを計算
地球の影の大きさは、太陽光が平行であれば、地球と同じになるが、実際には、およそ月の直径分小さくなっている[7]
従って、
D/d = (R - r)/r
ここで、
R:地球の実際の直径(約12,800km)[7]
r:月の実際の直径
・月の実際の大きさと見かけの大きさから月までの距離を計算
L = r/(2πθ/360)
ここで、
L:月までの距離
r:月の実際の直径
θ:月の見かけの大きさ(視直径)(°)
(2)月までの距離の試算結果
使用した月食の画像(2022-11-08 18:50頃)[10]
地球の影の部分の推定例
地球の影の見かけの大きさの測定
※マカリのグラフ機能・画面例[5-6]
測定結果は、次の通り
D = 2,658 pix
月の見かけの大きさの測定
※マカリのグラフ機能・画面例[5-6]
測定結果は、次の通り
d = 957 pix
・両者の比と地球の実際の大きさから月の実際の大きさを計算
D/d = (R - r)/r
2,658 pix / 957 pix = (12,800 km - r)/r
r = 3,386 km
すなわち、月の実際の直径は、約3,400kmと試算できた。
・月の実際の大きさと見かけの大きさから月までの距離を計算
θ = (イメージセンサ分解能) x d = 1.93" x 957 pix = 0.51°
r = 3,386 km
従って、
L = r/(2πθ/360)= 380,591 km
すなわち、月までの距離は約38万kmと試算できた。
・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"
・イメージセンサ分解能:1.93"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm)
(3)まとめ
遊星號を用いて撮影した月食の画像を用い、月までの距離を試算した。
その結果、月の直径は約3,400km、月までの距離は約38万kmが得られた。
※紀元前350年頃、アリストテレスは月食の影のようすから「地球は球形だ」と考えたようだ[7]。
参考文献:
(1)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(2)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(3)月-Wikipedia
(4)2022年11月8日の月食-Wikipedia
(5)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(6)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(7)鈴木文二・洞口俊博 編、あなたもできるデジカメ天文学 "マカリ"パーフェクト・マニュアル、発行所 恒星社恒星閣、2015年11月15日初版1刷発行、pp.16-17.
(8)カテゴリー 月-KIMUKAZU blog
(9)皆既月食・天王星食(2022年11月)-NAOJ
(10)遊星號による天体観察(112)-goo blog
(11)月食を楽しもう
(12)月食から求める月の大きさと月までの距離
(13)月食観測による月までの距離測定
(14)「月の大きさと月までの距離」
(15)アリストテレス-Wikipedia
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