(1)撮影概要
・撮影対象
リゲル[19]
シリウス[20]
・機材
望遠鏡:CUSTOM-80M 910mm F11[1-4](ヤフオクで入手:中古)
ファインダ:6x30ファインダー(FIELD 8°)
※接眼部追加:SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー[5]
イメージセンサ:Mars-C Ⅱ(SONY IMX662 1/2.8型 1936×1100 2.9μm)[6-7]
フィルタ:Quad BP フィルター Ⅲ[9]
架台:ポルタ経緯台
・画像処理
パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
イメージキャプチャ:SharpCap4.1[10] 撮影時間:約60秒(1000フレーム)、aviファイル
スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[11] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
Wavelet処理:RegiStax6[12-13] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理、傾き補正処理
後処理:ImageMagick[14] bmp→jpg変換、リサイズ処理、トリミング処理、GIFアニメ合成
画像解析:マカリ[15-16] レベル調整機能、対数表示機能、グラフ機能
(2)撮影結果
2024-03-22 19:29 リゲル
Mars-C Ⅱ(QBPⅢ), CUSTOM-80M 910mm F11
Gain 460, Exp. 60ms, WB(Auto)(B=6 G=0 R=17), 1936x1100, RGB24, FrameCount=1000, Duration=60.026s
※リゲル部分を2倍に拡大しトリミング(640x480)
マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
※リゲルAの中心から約13.5ピクセルの位置(離角:約8.9")にリゲルBの輝度のピークが確認できる
2024-03-22 19:25 シリウス(上が北)
Mars-C Ⅱ(QBPⅢ), CUSTOM-80M 910mm F11
Gain 300, Exp. 60ms, WB(Auto)(B=11 G=0 R=19), 1936x1100, RGB24, FrameCount=1000, Duration=60.030s
※シリウス周辺の8等星(画面右に1つ、画面下に1つ、合計2つ)が確認できるようにマカリでレベル調整を実施
※星図と比較し、傾き補正を実施[32]
※シリウスとその周辺の8等星付近をトリミング(1280x960)
シリウス(上が北)とシリウスBの計算軌道
上:シリウス部分を2倍に拡大し、トリミング(上が北:640x480)
※露出を変えた5枚の画像をGIFアニメに合成
中:マカリのグラフ機能画面例
※シリウスAの中心から約17ピクセルの位置(離角:約11.2")にシリウスBらしき星の輝度のピークが確認できる
下:2024年のシリウスBの計算軌道[32]とシリウスBらしき星の実測値
※シリウスBの計算軌道とシリウスBらしき星の実測値を比較(青色:計算値、赤色:実測値)
計算軌道 実測値
年 位置角 離角 位置角 離角
(°) (") (°) (")
2024 60.2 11.3 61.6 11.2
・対物レンズ口径:80mm
・ドーズの分解能:1.45"
・イメージセンサ分解能:1.32"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
(3)まとめ
CUSTOM-80MにMars-C Ⅱ(QBPⅢフィルタ付き)を取り付けて、直焦点撮影を試みた。
都内の星空において、リゲル、シリウスの撮影を試みた。
シリウス周辺の8等星を手がかりに星図との比較による傾き補正(上が北)を行った。
撮影画像をマカリで分析してシリウスBらしき星の離角と位置角を計測し、グラフにプロットした。
※CUSTOM-80Mは、C線とF線について色消しされているアクロマート鏡筒のようだ[36-38]
※QBPⅢフィルタを使用することで、青ハロ[25-26,39]が無くなり、画像がシャープになった
参考文献:
(1)ビクセン (企業)-Wikipedia
(2)天体望遠鏡、買いました-うららkaブログ版
(3)ビクセン カスタム80M
(4)機材紹介-Star Stars
(5)SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー 焦点調節装置 フォーカサー リング付き
(6)Mars-C II USB3.0 Color Camera (IMX662)
(7)SONY IMX662
(8)S-series UV IR-CUT 1.25″ Filter
(9)Quad BP フィルター III
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(16)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(17)今日のほしぞら
(18)Stellarium-Web
(19)リゲル-Wikipedia
(20)シリウス-Wikipedia
(21)天文年鑑2024年版、天文年鑑編集委員会 編、発行所 誠文堂新光社、2023年11月30日発行、pp.200-201.
(22)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.303-315.
(23)恒星-NAOJ
(24)カテゴリー 恒星(b)-KIMUKAZU blog
(25)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影(16)-goo blog
(26)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(27)シリウスBにご注目 - 阿南市科学センター / 天文館 blog
(28)Sirius B-西はりま天文台
(29)シリウスの伴星Bを観測するチャンス到来!-EYEBELL
(30)シリウスの伴星 観測好機-おさのフォト日記
(31)観察報告の集計-シリウスBチャレンジ
(32)観察しよう-シリウスBチャレンジ
(33)シーイング-Wikipedia
(34)The Pickering Seeing Scale
(35)Astronomy Seeing Tokyo
(36)新機材が生えてきた②-あぷらなーと
(37)SE120は1本でも実用になる-あぷらなーと
(38)CP+2024のセミナーに登壇しました♪-あぷらなーと
(39)ネビュラフィルター:アクロマートの青ハロ対策
・撮影対象
リゲル[19]
シリウス[20]
・機材
望遠鏡:CUSTOM-80M 910mm F11[1-4](ヤフオクで入手:中古)
ファインダ:6x30ファインダー(FIELD 8°)
※接眼部追加:SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー[5]
イメージセンサ:Mars-C Ⅱ(SONY IMX662 1/2.8型 1936×1100 2.9μm)[6-7]
フィルタ:Quad BP フィルター Ⅲ[9]
架台:ポルタ経緯台
・画像処理
パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
イメージキャプチャ:SharpCap4.1[10] 撮影時間:約60秒(1000フレーム)、aviファイル
スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[11] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
Wavelet処理:RegiStax6[12-13] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理、傾き補正処理
後処理:ImageMagick[14] bmp→jpg変換、リサイズ処理、トリミング処理、GIFアニメ合成
画像解析:マカリ[15-16] レベル調整機能、対数表示機能、グラフ機能
(2)撮影結果
2024-03-22 19:29 リゲル
Mars-C Ⅱ(QBPⅢ), CUSTOM-80M 910mm F11
Gain 460, Exp. 60ms, WB(Auto)(B=6 G=0 R=17), 1936x1100, RGB24, FrameCount=1000, Duration=60.026s
※リゲル部分を2倍に拡大しトリミング(640x480)
マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
※リゲルAの中心から約13.5ピクセルの位置(離角:約8.9")にリゲルBの輝度のピークが確認できる
2024-03-22 19:25 シリウス(上が北)
Mars-C Ⅱ(QBPⅢ), CUSTOM-80M 910mm F11
Gain 300, Exp. 60ms, WB(Auto)(B=11 G=0 R=19), 1936x1100, RGB24, FrameCount=1000, Duration=60.030s
※シリウス周辺の8等星(画面右に1つ、画面下に1つ、合計2つ)が確認できるようにマカリでレベル調整を実施
※星図と比較し、傾き補正を実施[32]
※シリウスとその周辺の8等星付近をトリミング(1280x960)
シリウス(上が北)とシリウスBの計算軌道
上:シリウス部分を2倍に拡大し、トリミング(上が北:640x480)
※露出を変えた5枚の画像をGIFアニメに合成
中:マカリのグラフ機能画面例
※シリウスAの中心から約17ピクセルの位置(離角:約11.2")にシリウスBらしき星の輝度のピークが確認できる
下:2024年のシリウスBの計算軌道[32]とシリウスBらしき星の実測値
※シリウスBの計算軌道とシリウスBらしき星の実測値を比較(青色:計算値、赤色:実測値)
計算軌道 実測値
年 位置角 離角 位置角 離角
(°) (") (°) (")
2024 60.2 11.3 61.6 11.2
・対物レンズ口径:80mm
・ドーズの分解能:1.45"
・イメージセンサ分解能:1.32"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
(3)まとめ
CUSTOM-80MにMars-C Ⅱ(QBPⅢフィルタ付き)を取り付けて、直焦点撮影を試みた。
都内の星空において、リゲル、シリウスの撮影を試みた。
シリウス周辺の8等星を手がかりに星図との比較による傾き補正(上が北)を行った。
撮影画像をマカリで分析してシリウスBらしき星の離角と位置角を計測し、グラフにプロットした。
※CUSTOM-80Mは、C線とF線について色消しされているアクロマート鏡筒のようだ[36-38]
※QBPⅢフィルタを使用することで、青ハロ[25-26,39]が無くなり、画像がシャープになった
参考文献:
(1)ビクセン (企業)-Wikipedia
(2)天体望遠鏡、買いました-うららkaブログ版
(3)ビクセン カスタム80M
(4)機材紹介-Star Stars
(5)SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー 焦点調節装置 フォーカサー リング付き
(6)Mars-C II USB3.0 Color Camera (IMX662)
(7)SONY IMX662
(8)S-series UV IR-CUT 1.25″ Filter
(9)Quad BP フィルター III
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(16)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(17)今日のほしぞら
(18)Stellarium-Web
(19)リゲル-Wikipedia
(20)シリウス-Wikipedia
(21)天文年鑑2024年版、天文年鑑編集委員会 編、発行所 誠文堂新光社、2023年11月30日発行、pp.200-201.
(22)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.303-315.
(23)恒星-NAOJ
(24)カテゴリー 恒星(b)-KIMUKAZU blog
(25)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影(16)-goo blog
(26)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(27)シリウスBにご注目 - 阿南市科学センター / 天文館 blog
(28)Sirius B-西はりま天文台
(29)シリウスの伴星Bを観測するチャンス到来!-EYEBELL
(30)シリウスの伴星 観測好機-おさのフォト日記
(31)観察報告の集計-シリウスBチャレンジ
(32)観察しよう-シリウスBチャレンジ
(33)シーイング-Wikipedia
(34)The Pickering Seeing Scale
(35)Astronomy Seeing Tokyo
(36)新機材が生えてきた②-あぷらなーと
(37)SE120は1本でも実用になる-あぷらなーと
(38)CP+2024のセミナーに登壇しました♪-あぷらなーと
(39)ネビュラフィルター:アクロマートの青ハロ対策
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