【内臓DVDドライブのメディア搬送用ベルトの交換】
iMac DV SE(CPU:PPC G3 500MHz, RAM:640MB, HDD:30GB)の内臓DVDドライブの調子が悪くなったため、内臓DVDの分解掃除を試みた。しかしながら、分解掃除だけでは内蔵DVDドライブ(SR-8184-B)の調子を回復することはできなかった[1]。内蔵DVDドライブの不調の原因は、その不調の様子からメディア搬送用のゴムベルトの劣化が疑われたが、適当な交換部品(ゴムベルト)の入手が困難であることから、その交換修理はあきらめていた。
しかし、その交換部品のゴムベルトを調べる過程で、交換部品のゴムベルトを自作する記事を見つけることができた[2-4]。その具体的なゴムベルトの自作方法には、
・ウレタンオレンジベルト(バンコード)を使用する方法[2,3]
・ビニールテープを用いる方法[3]
・ゴムシートをサークルカッターで切り出す方法[4]
があり、いずれもコストをかけずに実施可能な点が着目された。
ここでは、上記の自作方法のなかでも修理実績があり、比較的信頼性の高いウレタンオレンジベルトを使用する方法を採用し、修理を試みた。
その具体的な修理手順は、参考文献[2]の手順を参考に、次のように行った。
1.内蔵DVDドライブ(SR-8184-B)の搬送用ゴムベルトのサイズ測定
まず、内蔵DVDドライブ(SR-8184-B)の搬送用ゴムベルトのサイズを測定した。測定の結果は、次の通りである。
ベルト周囲長:200mm (20cm)
ベルトゴム径:1.5mmΦ
2.ウレタンオレンジベルトの加工
ウレタンオレンジベルトは、ゴム径:1.5mmΦの製品(amazon[5]にて購入)を用い、その長さを200mmに切り出した。
その後、参考文献[2]記載の手順の通り、ラジオペンチにウレタンオレンジベルトの両端をマスキングテープで固定し、半田ごてでその両端を熱して溶かした後、圧接・融着させ、リング状に加工した。融着部分が十分冷却した後、融着部分のはみ出したバリ部分をニッパー等で取り除いた。
3.ウレタンオレンジベルトの内蔵DVDドライブへの取り付け
加工したウレタンオレンジベルトの強度を確認した後、内蔵DVDドライブのプーリーに取り付け、スムーズに動くかその動作を確認した。
最終的には、内蔵DVDドライブをiMacに取り付けて組み上げた後、そのiMacの動作を確認した。
上記の手順により、内臓DVDドライブのメディア搬送の不具合は解消でき、スムーズにメディアを取り出しすることができるようになった。
ウレタンオレンジベルトは、安価に入手でき、比較的容易に加工できるので、上記以外の修理用途にもかなり広い範囲に応用できると考えられる。
参考文献:
(1)iMac DV SEの内臓DVDドライブ不調対策および内蔵スピーカのエッジ修理について
(2)DVDドライブのベルト交換修理
(3)DHC-MD77のCDプレイヤーのゴムベルト自作
(4)ゴムシートからゴムベルトを自作する
(5)amazon.co.jp
iMac DV SE(CPU:PPC G3 500MHz, RAM:640MB, HDD:30GB)の内臓DVDドライブの調子が悪くなったため、内臓DVDの分解掃除を試みた。しかしながら、分解掃除だけでは内蔵DVDドライブ(SR-8184-B)の調子を回復することはできなかった[1]。内蔵DVDドライブの不調の原因は、その不調の様子からメディア搬送用のゴムベルトの劣化が疑われたが、適当な交換部品(ゴムベルト)の入手が困難であることから、その交換修理はあきらめていた。
しかし、その交換部品のゴムベルトを調べる過程で、交換部品のゴムベルトを自作する記事を見つけることができた[2-4]。その具体的なゴムベルトの自作方法には、
・ウレタンオレンジベルト(バンコード)を使用する方法[2,3]
・ビニールテープを用いる方法[3]
・ゴムシートをサークルカッターで切り出す方法[4]
があり、いずれもコストをかけずに実施可能な点が着目された。
ここでは、上記の自作方法のなかでも修理実績があり、比較的信頼性の高いウレタンオレンジベルトを使用する方法を採用し、修理を試みた。
その具体的な修理手順は、参考文献[2]の手順を参考に、次のように行った。
1.内蔵DVDドライブ(SR-8184-B)の搬送用ゴムベルトのサイズ測定
まず、内蔵DVDドライブ(SR-8184-B)の搬送用ゴムベルトのサイズを測定した。測定の結果は、次の通りである。
ベルト周囲長:200mm (20cm)
ベルトゴム径:1.5mmΦ
2.ウレタンオレンジベルトの加工
ウレタンオレンジベルトは、ゴム径:1.5mmΦの製品(amazon[5]にて購入)を用い、その長さを200mmに切り出した。
その後、参考文献[2]記載の手順の通り、ラジオペンチにウレタンオレンジベルトの両端をマスキングテープで固定し、半田ごてでその両端を熱して溶かした後、圧接・融着させ、リング状に加工した。融着部分が十分冷却した後、融着部分のはみ出したバリ部分をニッパー等で取り除いた。
3.ウレタンオレンジベルトの内蔵DVDドライブへの取り付け
加工したウレタンオレンジベルトの強度を確認した後、内蔵DVDドライブのプーリーに取り付け、スムーズに動くかその動作を確認した。
最終的には、内蔵DVDドライブをiMacに取り付けて組み上げた後、そのiMacの動作を確認した。
上記の手順により、内臓DVDドライブのメディア搬送の不具合は解消でき、スムーズにメディアを取り出しすることができるようになった。
ウレタンオレンジベルトは、安価に入手でき、比較的容易に加工できるので、上記以外の修理用途にもかなり広い範囲に応用できると考えられる。
参考文献:
(1)iMac DV SEの内臓DVDドライブ不調対策および内蔵スピーカのエッジ修理について
(2)DVDドライブのベルト交換修理
(3)DHC-MD77のCDプレイヤーのゴムベルト自作
(4)ゴムシートからゴムベルトを自作する
(5)amazon.co.jp
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