(1)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影概要
・撮影対象
リゲル[17]
シリウス[18]
・機材
望遠鏡:遊星號 800mm F16[1-2]
イメージセンサ:SVBONY SV305 CMOSイメージセンサ(SONY IMX290 1/2.8型 1920x1080 2.9μm)[3-6]
架台:ポルタ経緯台
・画像処理
パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
イメージキャプチャ:SharpCap4.0[8] aviファイル
スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[9] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
Wavelet処理:RegiStax6[10-11] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理、傾き補正処理
後処理:ImageMagick[12] bmp→jpg変換、リサイズ処理、トリミング処理
画像解析:マカリ[13-14] レベル調整機能、対数表示機能、グラフ機能
(2)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影結果
2022-02-02 20:00 リゲル
SV305, 遊星號 800mm F16
SV305, Gain 300, Exp. 33.3ms, WB(B=248 G=128 R=240), 1920x1080, RGB24, FrameCount=1000, Duration=43.917s
※リゲル部分を2倍に拡大し、トリミング(640x480)
※シーイングは並み
マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
※リゲルAの中心から約14ピクセルの位置(離角:約10.5")にリゲルBの輝度のピークが確認できる
2022-02-02 21:00 シリウス(上が北)
SV305, 遊星號 800mm F16
SV305, Gain 300, Exp. 33.3ms, WB(B=248 G=128 R=240), 1920x1080, RGB24, FrameCount=328, Duration=43.921s
※シリウス周辺の8等星(画面右上に1つ、画面下に1つ、合計2つ)が確認できるようにマカリでレベル調整を実施
※星図と比較し、傾き補正を実施[36]
※シリウス部分とその周辺の8等星付近をトリミング(800x600)
シリウス(上が北)とシリウスBの計算軌道
上:シリウス部分を2倍に拡大し、トリミング(上が北:640x480)
中:マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
下:2022年のシリウスBの計算軌道[36]
※シリウスBの計算軌道と撮像画像を比較
※シリウスBの期待される位置に、シリウスBらしき星(離角:約12"=約16ピクセル、位置角もほぼ一致)が確認できる
・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"
・イメージセンサ分解能:1.50"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x213(0.22°)
(3)まとめ
遊星號にSV305を取り付けて、直焦点撮影を試みた。
都内の月のない星空の中で、リゲル、シリウスの撮影を試みた。
シリウスについては、シリウス周辺の8等星を手がかりに星図との比較による傾き補正(上が北)を行った。
今回は、前回報告した画像[25,27]と同日に撮影した画像について、再処理を試みた。
撮影した画像をマカリで分析した結果、リゲルBとシリウスBらしき星を確認できた。
シリウスBらしき星は、回折リングの中に見られ、ノイズの可能性もあるので、引き続き、追試を行う。
尚、これまで実施したシリウスBチャレンジの一連の観察について、次をまとめる。
・前進するため、誰もやっていないことにチャレンジすること
・得られた結果について、繰り返して確かめること
・結果を事実通りに正しく認識すること
・目立つことばかりにとらわれず、周辺の目立たないことが重要な手がかりになることがあること
・どのように工夫をしても、どうにもならない問題もあるので、ある種の諦めも必要であること
参考文献:
(1)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(2)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(3)SV305デジアイピースの使用方法
(4)SVBONY SV305 取扱説明書
(5)Svbony SV305 Camera FAQ
(6)IMX290NQV
(7)SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター 天体観察 天体撮影
(8)SharpCap
(9)AUTOSTAKKERT!
(10)RegiStax6
(11)RegiStax-Wikipedia
(12)ImageMagick
(13)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(14)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(15)今日のほしぞら
(16)Stellarium-Web
(17)リゲル-Wikipedia
(18)シリウス-Wikipedia
(19)連星-Wikipedia
(20)カテゴリー 恒星-KIMUKAZU blog
(21)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(22)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(23)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(24)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(25)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(5)-goo blog
(26)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(6)-goo blog
(27)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(7)-goo blog
(28)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(8)-goo blog
(29)リゲル-天体写真ギャラリー
(30)二重星(Double Star)-阿南市科学センター/天文館 - 冬の二重星
(31)シリウスBにご注目 - 阿南市科学センター / 天文館 blog
(32)Sirius B-西はりま天文台
(33)シリウスの伴星Bを観測するチャンス到来!-EYEBELL
(34)シリウスの伴星 観測好機-おさのフォト日記
(35)観察報告の集計-シリウスBチャレンジ
(36)観察しよう-シリウスBチャレンジ
(37)恒星-NAOJ
(38)天文年鑑2022年版、天文年鑑編集委員会 編、発行所 誠文堂新光社、2021年11月27日発行、pp.360-363.
(39)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.303-315.
(40)シーイング-Wikipedia
(41)The Pickering Seeing Scale
・撮影対象
リゲル[17]
シリウス[18]
・機材
望遠鏡:遊星號 800mm F16[1-2]
イメージセンサ:SVBONY SV305 CMOSイメージセンサ(SONY IMX290 1/2.8型 1920x1080 2.9μm)[3-6]
架台:ポルタ経緯台
・画像処理
パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
イメージキャプチャ:SharpCap4.0[8] aviファイル
スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[9] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
Wavelet処理:RegiStax6[10-11] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理、傾き補正処理
後処理:ImageMagick[12] bmp→jpg変換、リサイズ処理、トリミング処理
画像解析:マカリ[13-14] レベル調整機能、対数表示機能、グラフ機能
(2)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影結果
2022-02-02 20:00 リゲル
SV305, 遊星號 800mm F16
SV305, Gain 300, Exp. 33.3ms, WB(B=248 G=128 R=240), 1920x1080, RGB24, FrameCount=1000, Duration=43.917s
※リゲル部分を2倍に拡大し、トリミング(640x480)
※シーイングは並み
マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
※リゲルAの中心から約14ピクセルの位置(離角:約10.5")にリゲルBの輝度のピークが確認できる
2022-02-02 21:00 シリウス(上が北)
SV305, 遊星號 800mm F16
SV305, Gain 300, Exp. 33.3ms, WB(B=248 G=128 R=240), 1920x1080, RGB24, FrameCount=328, Duration=43.921s
※シリウス周辺の8等星(画面右上に1つ、画面下に1つ、合計2つ)が確認できるようにマカリでレベル調整を実施
※星図と比較し、傾き補正を実施[36]
※シリウス部分とその周辺の8等星付近をトリミング(800x600)
シリウス(上が北)とシリウスBの計算軌道
上:シリウス部分を2倍に拡大し、トリミング(上が北:640x480)
中:マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
下:2022年のシリウスBの計算軌道[36]
※シリウスBの計算軌道と撮像画像を比較
※シリウスBの期待される位置に、シリウスBらしき星(離角:約12"=約16ピクセル、位置角もほぼ一致)が確認できる
・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"
・イメージセンサ分解能:1.50"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x213(0.22°)
(3)まとめ
遊星號にSV305を取り付けて、直焦点撮影を試みた。
都内の月のない星空の中で、リゲル、シリウスの撮影を試みた。
シリウスについては、シリウス周辺の8等星を手がかりに星図との比較による傾き補正(上が北)を行った。
今回は、前回報告した画像[25,27]と同日に撮影した画像について、再処理を試みた。
撮影した画像をマカリで分析した結果、リゲルBとシリウスBらしき星を確認できた。
シリウスBらしき星は、回折リングの中に見られ、ノイズの可能性もあるので、引き続き、追試を行う。
尚、これまで実施したシリウスBチャレンジの一連の観察について、次をまとめる。
・前進するため、誰もやっていないことにチャレンジすること
・得られた結果について、繰り返して確かめること
・結果を事実通りに正しく認識すること
・目立つことばかりにとらわれず、周辺の目立たないことが重要な手がかりになることがあること
・どのように工夫をしても、どうにもならない問題もあるので、ある種の諦めも必要であること
参考文献:
(1)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(2)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(3)SV305デジアイピースの使用方法
(4)SVBONY SV305 取扱説明書
(5)Svbony SV305 Camera FAQ
(6)IMX290NQV
(7)SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター 天体観察 天体撮影
(8)SharpCap
(9)AUTOSTAKKERT!
(10)RegiStax6
(11)RegiStax-Wikipedia
(12)ImageMagick
(13)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(14)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(15)今日のほしぞら
(16)Stellarium-Web
(17)リゲル-Wikipedia
(18)シリウス-Wikipedia
(19)連星-Wikipedia
(20)カテゴリー 恒星-KIMUKAZU blog
(21)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(22)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(23)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(24)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(25)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(5)-goo blog
(26)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(6)-goo blog
(27)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(7)-goo blog
(28)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(8)-goo blog
(29)リゲル-天体写真ギャラリー
(30)二重星(Double Star)-阿南市科学センター/天文館 - 冬の二重星
(31)シリウスBにご注目 - 阿南市科学センター / 天文館 blog
(32)Sirius B-西はりま天文台
(33)シリウスの伴星Bを観測するチャンス到来!-EYEBELL
(34)シリウスの伴星 観測好機-おさのフォト日記
(35)観察報告の集計-シリウスBチャレンジ
(36)観察しよう-シリウスBチャレンジ
(37)恒星-NAOJ
(38)天文年鑑2022年版、天文年鑑編集委員会 編、発行所 誠文堂新光社、2021年11月27日発行、pp.360-363.
(39)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.303-315.
(40)シーイング-Wikipedia
(41)The Pickering Seeing Scale
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