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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(55)

2021-03-15 23:07:34 | 恒星(b)
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、オリオン座[12]の重星[13]の直焦点撮影を試みた。
ここでは、天体の望遠鏡視野への導入を容易にするため、MAK127SPに付属するファインダ(レッド・ドット式)を、AstroStreet 8x50mm 90°正立像ファインダ[14]に交換した。
上記の望遠鏡をAZ-GTi赤道儀化マウント[20-26]に搭載して、天体を撮影した結果について記す。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、さらにそれらをAZ-GTi赤道儀化マウントに搭載し、オリオン座の重星[27]の撮影を試みた。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[9]を用いて、WindowsノートPCに取り込んだ。
天体の視野への導入は、AZ-GTiの制御アプリ:SynScanPro[10]を用いて行った。
スターアライメント時は、AstroStreet 8x50mm 90°正立像ファインダを見ながら方向ボタンで天体をアライメントし、ノートPC画面に天体が写ることで確認した。
天体の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用い、pngファイルを取り込んだ。
取り込んだpng画像は、ImageMagick[11]を用いてjpg変換、および、トリミング処理を行った。

(2)撮影結果(上が北)

2021-03-15 19:15 オリオン座β星[28]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 206ms, WB(B=215 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※オリオン座β星部分をトリミング(640x480)


2021-03-15 19:29 オリオン座θ1星[29]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1017ms, WB(B=215 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※オリオン座θ1星部分をトリミング(640x480)
※SV305では、7等星を確認するためには、1秒程度の露出が必要であった。


2021-03-15 19:43 オリオン座λ星[30]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 42ms, WB(B=215 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※オリオン座λ星部分をトリミング(640x480)


2021-03-15 19:21 オリオン座σ星[31]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1044ms, WB(B=215 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※オリオン座σ星部分をトリミング(640x480)
※SV305では、10等星を確認するためには、1秒程度の露出が必要であった。

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[17]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[17]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[18])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、さらに、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、オリオン座の重星の直焦点撮影を試みた。
MAK127SPに付属するファインダをAstroStreet 8x50mm 90°正立像ファインダに交換することで、3等星クラスの天体も望遠鏡視野への導入が容易になった。
また、AZ-GTi赤道儀化マウントの恒星追尾機能を活用することで、オリオン座の重星を観察することができた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)SharpCap
(10)SynScanPro-GooglePlay
(11)ImageMagick
(12)オリオン座-Wikipedia
(13)二重星-Wikipedia
(14)AstroStreet 8倍50mm 90°正立ファインダー 完全正立像ファインダー 台湾製
(15)今日のほしぞら
(16)Stellarium-Web
(17)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(18)IMX290NQV
(19)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(20)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(21)AZ-GTi赤道儀化マウント(2)-goo blog
(22)AZ-GTi赤道儀化マウント(3)-goo blog
(23)AZ-GTi赤道儀化マウント(4)-goo blog
(24)AZ-GTi赤道儀化マウント(5)-goo blog
(25)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(53)-goo blog
(26)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(54)-goo blog
(27)二重星(Double Star)-阿南市科学センター/天文館
(28)リゲル-Wikipedia
(29)トラペジウム-Wikipedia
(30)オリオン座ラムダ星-Wikipedia
(31)オリオン座シグマ星-Wikipedia

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2 コメント

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重星写真に関して (starskys2)
2021-03-16 09:50:39
新星空の友です。

いつもブログ「新星空の友」をチェックして頂きまして、ありがとうございます。
重星写真4個、拝見しました。
リゲル以外の写真で左上へ青い△状の像が写っていて少し気になるところです。露出が長すぎるからでしょうか。ピントが少し甘いからでしょうか。
GAINがもっと大きくできれば、GAINを大きくして露出を短くして撮影して差を比較してみてはどうでしょうか。露出が長いと、暗い星は近くの輝星に埋もれてしまいます。
参考になればと思い、コメントさせて頂きました。
北極星の伴星とエリダヌス座32重星も一度観察・撮影をお勧めします。
どうぞよろしくお願いします。
返信する
Re:重星写真に関して (KIMUKAZU)
2021-03-16 15:53:15
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
3月15日は、やや風のある星空でした。
今回は、望遠鏡のファインダーを交換することで、オリオン座の重星を望遠鏡の視野に導入することができ、その観察を楽しむことができました。
実際に観察を行ってみると、手持ちの機材(イメージセンサ、望遠鏡、ファインダー、架台など)の特徴を把握し、観察対象に応じて使いこなすのは、なかなか容易でないことが実感できました。
ご指摘の点は、今後の観察の参考にさせていただきます。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
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