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OLYMPUS E-PM2とMAK127SPを用いた直焦点撮影(2)

2020-06-30 18:06:56 | 土星
MAK127SP(1500mm F12)[1-4]にデジタルカメラ(OLYMPUS E-PM2[5])をマウントし、土星[6]を直焦点撮影した結果について記す。

(1)MAK127SPを用いた直焦点撮影概要
MAK127SPを単焦点望遠レンズ(1500mm F12)としてデジタルカメラ(OLYMPUS E-PM2)にマウントし、ポルタ経緯台に搭載した[7]。
土星の望遠鏡の視野への導入は、付属のファインダ(レッド・ドット式)を用いてアライメントし、デジタルカメラの液晶画面に土星が写ることを確認することで行った。
また、土星のピント合わせは、デジタルカメラの液晶画面に写った土星像を用いて行った。
土星の撮影は動画モードで行ったが、撮影時間は土星のカメラ視野内に収まる約20秒間(約600フレーム)である。
記録した動画は、Mac OS環境で、Lynkeos[8]を用いて、スタック処理、および、Wavelet処理を行った。

(2)MAK127SPを用いた土星の撮影結果

2020-06-28 22:58 土星(等級:0.2、視半径:9.2")[9]
OLYMPUS E-PM2, MAK127SP 1500mm x2(デジタルテレコン) F12
動画撮影モード, 1500mm x2(デジタルテレコン), F12, 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※Lynkeosでスタック処理のみ実施
※ImageMagick[11]でトリミング


※Lynkeosでスタック処理、および、Wavelet処理を実施
※ImageMagickでトリミング


※LynkeosでのWavelet処理パラメータ例

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[10]
・イメージセンサ分解能:1.03"相当[10]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[10])

(3)遊星號を用いた土星の撮影結果との比較
遊星號(800mm F16)にバローレンズを搭載して土星を直焦点撮影した結果[12-13]について、比較参考のため次に記す。


2020-05-14 03:40 土星(等級:0.5、視半径:8.7")[9]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2バローレンズ F32(合成値)
動画撮影モード, 800mm x2バローレンズ x2(デジタルテレコン), F32(合成値), 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※Lynkeosでスタック処理のみ実施
※ImageMagickでトリミング


※Lynkeosでスタック処理、および、Wavelet処理を実施
※ImageMagickでトリミング


※LynkeosでのWavelet処理パラメータ例

・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"[10]
・イメージセンサ分解能:0.96"相当[10]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[10])

(4)まとめ
MAK127SP(1500mm F12)にデジタルカメラ(OLYMPUS E-PM2)をマウントし、土星の直焦点撮影を試みた。
また、土星の撮影画像のスタック処理、および、Wavelet処理は、Lynkeosを用いて行った。
さらに、遊星號にバローレンズを搭載(1600mm F32(合成値))して土星を撮影した結果と比較した。
今後は、AZ-GTi赤道儀化マウント[14]に望遠鏡を搭載し、惑星を自動追尾する撮影を試みたい。

参考文献:
(1)Sky-Watcher-Wikipedia
(2)Sky-Watcher Global Website
(3)Maksutov Cassegrains
(4)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(5)OLYMPUS PEN mini E-PM2 主な仕様
(6)土星-Wikipedia
(7)OLYMPUS E-PM2とMAK127SPを用いた直焦点撮影-goo blog
(8)Lynkeos
(9)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(10)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(11)ImageMagick
(12)遊星號による天体観察(4)-goo blog
(13)遊星號による天体観察(5)-goo blog
(14)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(15)倍の倍の倍
(16)自宅で惑星写真
(17)火星をAZ-GTi 経緯台で追尾-YouTube
(18)火星を撮りました。
(19)CMOSカメラで惑星を撮影しよう

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