KIMUKAZU blog

健康とiMacに関する情報
最近は天体観察と公園散策の情報

R100SとSV305を用いた直焦点撮影

2022-02-08 00:01:12 | 恒星(b)
(1)R100SとSV305を用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象
  リゲル[18]
  シリウス[19]
 ・機材
  望遠鏡:Vixen R100S 600mm F6[1,2] ※中古(ヤフオクで入手)
  ファインダー:6x30mmファインダー(アクロマート)[1]
  イメージセンサ:SVBONY SV305 CMOSイメージセンサ(SONY IMX290 1/2.8型 1920x1080 2.9μm)[3-7]
  架台:ポルタ経緯台
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.0[9] 撮影時間:約30秒(1000フレーム)、aviファイル
  スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[10] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
  Wavelet処理:RegiStax6[11-12] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理
  後処理:ImageMagick[13] B画像抽出、bmp→jpg変換、リサイズ処理、トリミング処理
  画像解析:マカリ[14-15] 対数表示機能、グラフ機能

(2)R100SとSV305を用いた直焦点撮影結果

2022-02-05 19:58 リゲル
SV305, R100S 600mm F16
SV305, Gain 300, Exp. 3.99ms, WB(B=248 G=128 R=240), 1920x1080, RGB24, FrameCount=1000, Duration=43.888s
※リゲル部分をトリミング(640x480)


上記のRegiStax6出力(bmp)をマカリに読み込み、対数表示した画面例
※目視(4mmアイピース使用)では確認はできなかったが、画像解析ではリゲルB(星像が楕円にひずんでいる)が確認できる


マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
※リゲルAの中心から約10ピクセルの位置(離角:約10")にリゲルBの輝度ピークが確認できる


2022-02-05 21:07 シリウス
SV305, R100S 600mm F6
SV305, Gain 300, Exp. 3.99ms, WB(B=248 G=128 R=240), 1920x1080, RGB24, FrameCount=1000, Duration=43.897s
※シリウス部分をトリミング(640x480)


上記のRegiStax6出力(bmp)をマカリに読み込み、対数表示した画面例
※目視(4mmアイピース使用)においても、画像解析においてもシリウスBは確認できなかった

・口径:100mm
・ドーズの分解能:1.16"
・イメージセンサ分解能:1.99"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)

(3)まとめ
R100Sに、SV305を取り付けて、直焦点撮影を試みた。
都内の三日月のある星空の中で、リゲル、シリウスの撮影を試みた。
撮影した画像をマカリで分析した結果、リゲルBは確認できたが、シリウスBは確認できなかった。
今回は、4mmアイピース(SVBONY)を用いて150倍で目視観察を行ったが、リゲルB、シリウスBともに確認できなかった。

参考文献:
(1)ビクセンNEWポラリスR-100S
(2)ニュートン式望遠鏡-Wikipedia
(3)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(4)SV305デジアイピースの使用方法
(5)SVBONY SV305 取扱説明書
(6)Svbony SV305 Camera FAQ
(7)IMX290NQV
(8)バローレンズ-Wikipedia
(9)SharpCap
(10)AUTOSTAKKERT!
(11)RegiStax6
(12)RegiStax-Wikipedia
(13)ImageMagick
(14)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(15)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(16)今日のほしぞら
(17)Stellarium-Web
(18)リゲル-Wikipedia
(19)シリウス-Wikipedia
(20)連星-Wikipedia
(21)カテゴリー 恒星-KIMUKAZU blog
(22)R100SとNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(23)リゲル-天体写真ギャラリー
(24)二重星(Double Star)-阿南市科学センター/天文館 - 冬の二重星
(25)シリウスBにご注目 - 阿南市科学センター / 天文館 blog
(26)Sirius B-西はりま天文台
(27)シリウスの伴星Bを観測するチャンス到来!-EYEBELL
(28)シリウスの伴星 観測好機-おさのフォト日記
(29)観察報告の集計-シリウスBチャレンジ
(30)恒星-NAOJ
(31)天文年鑑2022年版、天文年鑑編集委員会 編、発行所 誠文堂新光社、2021年11月27日発行、pp.360-363.
(32)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.303-315.

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遊星號による天体観察(80) | トップ | 遊星號とSV305を用いた直焦点... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
リゲル伴星・シリウス伴星の観察・撮影に関して (starskys2)
2022-02-08 10:15:55
新星空の友です。

リゲル・シリウスのブログ写真、拝見しました。
いろいろと試行しているようですね。
リゲル伴星が×150倍の眼視観察できないてのこと。
リゲル伴星が眼視観察で観えなければ、シリウス伴星は観ることはできません。
口径10cm反射でリゲル伴星が観えないということは、シーイング不良が考えられます。
眼視観察してリゲルが四方八方へ暴れていなければ、伴星は観えます。
この場合は、伴星撮影をあきらめた方が良いです。別のシーイング良好の時、つまり主星が穏やかで安定して観える時に観察・撮影した方が無駄な労力を使わないで済みます。(シリウス伴星はなおさらです)
眼視観察してリゲル伴星・シリウス伴星がそれぞれ観察できたら段取り替えして撮影することにした方が良いです。
口径5㎝ではリゲル伴星は観えるかもしれませんが、シリウス伴星は到底観えません。
本格的にシリウス伴星の観察・撮影に挑戦するのであれば、まず最初に「眼視観察してシリウス伴星が分離観察できることを確認」してから記録撮影することを推奨します。
こうすればコメントの「伴星らしい」という表現はなく、断定表現になると思います。
尚、私の口径20cm反射でもシーイング不良の時は、シリウス伴星は眼視観察できません。もちろん撮影しても伴星は写りません。(この時はあきらめて機材片付けします)
以上、いろいろ書きましたが、シーイング良好の日を選んで、あきらめずに何度も挑戦して頂きたく思います。
できれば口径20cm以上の望遠鏡を使って観察できると良いのですが。(近隣に口径20cm以上の望遠鏡所有の星仲間がいればとも思います)
どうぞよろしくお願いします。
返信する
Re:リゲル伴星・シリウス伴星の観察・撮影に関して (KIMUKAZU)
2022-02-08 13:29:24
新星空の友 様

いつもコメント、ありがとうございます。
春の足音は聞こえますが、ここ数日は、寒さが厳しくなったように感じます。
今回は、新たに4mmアイピースを購入して目視観察も行って見ました。
目視観察は、当方の不慣れな点やご指摘のシーイングの影響もあり、リゲルBですら確認できませんでした。
シリウスB観察は、50年周期に1度の好機のようですので、今後もあきらめずに、様々な手法を用いて、チャレンジして見ようと思います。
もし、可能であるならば、シーイングの良好な日に、新星空の友 様の8cmF15セミアポx170倍でのシリウスB・撮影結果を拝見できれば幸いです。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
返信する
ネット検索でホームページを見つけました (starskys2)
2022-02-08 23:11:29
新星空の友です。

本日(2/8)他のネット検索中に貴殿のホームページを見つけました。
ホームページ表紙を少し拝見しました。
もう10年以上前からホームページ制作していらっしゃるのですね。
凄いことですね。
私はブログを開始してからまだ7年です。
ですから、10年以上の実績に驚いています。
最近の掲載ネタは星空と公園が多いですね。
私は星空と地上の星(野菜づくり)限定です。
世界中の見知らぬ誰かがチェックしてくれていますから、自分の思うところを自然体で伝えたいですね。
まずはご連絡まで。
今後もどうぞよろしくお願いします。
返信する
Re:ネット検索でホームページを見つけました (KIMUKAZU)
2022-02-08 23:47:17
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
ブログの自己紹介欄にも記載した通り、身近で面白いもの、楽しいものに、興味があります。
最近では、おかげさまで、星空観察に興味がわき、日々、未経験の新しいことに挑戦中です。
また、昨今のコロナの影響や、自身の健康のため、公園散策が楽しみになっております。
今後も、楽しいもの関心のあるものを、マイペースでブログに掲載していきたいと思います。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
返信する

コメントを投稿

恒星(b)」カテゴリの最新記事